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12/07/09 朝日俳壇、歌壇より
 ト マトが採れました。
 ベランダに一本植えておいたミニトマトに30個ほどの実が付いています。一番下の実が数個色づき今朝収穫(?)しました。
 少し冷やして食べて見ました。甘さは今一つでしたが間違いなくトマトの味がしました。(笑)人間も素晴らしいが、植物も素晴らしい、自然はなんと素晴ら しいのでしょう。

 関西電力は大飯原発の3号機の再稼働を「再稼働反対」の世論の声のなか強行しました。その理由はこの夏の需要増加期に電力が足りないと言うことでした。 ところが、火力発電所8基を停止する計画だそうです。彼らの言うことは嘘ばっかりです。

 先週の金曜日には、恒例の関西電力本店前での大飯原発再稼働に抗議するデモに参加してきました。
 あいにくの雨模様でしたが、大勢(2700人だったとか)の人が参加していました。相変わらず女性が多いのは勇気付けられます。女性が多いということは 問題が深刻であること、運動が本物であることだと思います。

 29日の空前の規模に膨れ上がった抗議デモ(特に官邸前)の影響と思われる現象がTwtter上では目に付く一週間でした。

◇排除の論理
 反原発などで結構有名な方が、デモの呼びかけ人のひとりからネット上で排除するような表現がありました。それに反応して彼はデモへの不参加を呼びかける と言い出す始末。排除した人は原発推進派の工作員(私はスパイと読み替えています)だという書き込みもあったようです。
 結局は彼自身は参加しないことで落着?したようです。事実関係は不正確ですが、盛り上がっている運動に水を差すようなことでした。

◇有名人の参加
 歌手の坂本龍一さんが7月6日のデモに参加を表明したとのことで、この一件も様々な意見が飛び交いました。
 坂本龍一氏は反原発はではなく火力発電を認めない原発推進派であるとか、有名人の運動への参加についての考え方の違いなども議論されていました。
 芸人や歌手など有名人がデモに参加するのは難しいことです。山本太郎さんや藤波心さんにも未だに風当たりの強いことです。

◇子ども連れ
 子どもを連れたお母さん、お父さん、家族連れ関電前でもよく見かけます。大飯原発の現場でもおられました。
 その人たちを「子どもを盾に使うな」などと批判もありました。子どもを持つ母だからこそ原発は要らない、放射能から子どもを守りたい気持ちは私たち以上 でしょう。いろんな条件を持つ人たちが参加できてこそ世の中を変える運動となるのでしょう。
 官邸前でも関電前でも少し離れたところにファミリーゾーンが設けられていました。

◇警察の対応
 権力側には前回のデモが堪えたのでしょう。警察も地下鉄の出口の一部を閉鎖や官邸前道路を車両で封鎖するなど参加者の分断を仕掛けて来ました。
 運動が大きくなればなるほど、警察もこれ以上に厳しく介入してくることでしょう。どんな事態になっても非暴力の運動が続けられるか運動を真価を問われる ことでしょう。

 7月6日の17時30分からの3時間を定点のカメラの映像が早送りで60秒で見られます。警察車両が交差点を封鎖する様子も映っています。是非、ご覧く ださい。http://www.youtube.com/watch?v=jzq6eZEeQ2g


 7月8日付け朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇動かねば黴の虜となりゐたる(佐賀県有田町・田中タケ子:稲畑汀子選)
 本当に鬱陶しい季節です。
 ウロウロとしている私には黴も付きそうにありませんが、乱雑になった部屋を片付けねばなりません。

◇セシウムの雨に濡るるなかたつむり(久慈市・和城弘志:金子兜太選)
 人間は子どもは放射能を含んだ雨から、放射能を含んだ空気から、放射能を含んだ食べ物から遮断されなければなりません。

◇政治家の顔見たくなき暑さかな(沼津市・三上蝕男:金子兜太/長谷川櫂選)
 薄汚い政治家の顔など見たくもありません。青雲の志を持って?政治家になった男が、志どおりか否か政界のドンとなるまでの顔の変遷がこちらで 見ることができます。
 選者は「川柳に類句が多いが、分語調で構えるとひと味違う」と評されていますが、凡才には未だに俳句と川柳の違いが良くわかりません。

◇仕事終へ冷酒の中へ沈潜す(神戸市・吉岡やすし:長谷川櫂選)
 気持ちわかりますが、まずは一杯ビールの方が良いですね。近年、日本酒は冷蔵庫で冷やすもの(冷酒)として定着しました。若い女性をターゲットにした マーケティングの結果ではと思います。
 日本酒通に言わせると、日本酒は冷(ひや:常温)が一番おいしいそうです。私も冷を好みますが、居酒屋でも注意しないと冷蔵庫で冷やした冷酒を出される ことがあります。

◇麦秋や旅の一座の女の子(向日市・松重幹雄:大串章選)
 幻想風景でしょうか?
 子どもの頃(1960年代)には近所の空き地に筵がけの小屋を作って旅の一座が来てきましたが、いまどきは見ることはありません。
 この女の子は子役としても舞台に上がる少し大人びた少女でしょう。

◆朝日歌壇
◇台風が怖くて酒が飲めるかと帰って来ない男ありけり(東京都・寺澤あつこ:永田和宏/佐佐木幸綱選)
 台風の夜に出かけて行く男の捨て台詞でしょうか。可愛い男と詠まれた歌でしょうか?

◇亡きひとは夢に来ずなり台所に立ちて亡きひとの好物作る(古河市・高橋こう:馬場あき子選)
 亡き人の好物はなんでしょう?きっと作者の得意料理なのでしょう。

◇スカートの裾上げ終えて夏は来る膝小僧にも陽は届きけり(小樽市・吉田理恵:佐佐木幸綱選)
 夏は来る以降はよくわかるのですが、冒頭のスカートの裾を上げる意味がよくわかりませんでした。夏に向かう折にスカートの丈を短くするのでしょうか?

◇六月の雨の土曜の歩道橋少年と傘傘と少年(霧島市・久野茂樹:佐佐木幸綱選)
 リズムが良いですね。「少年と傘傘と少年」と。
 色々の物語りが浮かびそうです。

◇われの手を包みこむ指をほどきつつ施設を去りぬ祖母を残して(越谷市・黒田裕花:佐佐木幸綱選)
 母娘の歌かと読みかけましたが、孫と祖母のことと少し気が楽になりました。

◇よくここがわかったわねと会うたびにホームの妻はわれをねぎらう(安中市・栗原仁紘:高野公彦選)
 知らない土地の知らないホームに暮らす妻は、訪ね来る夫がどうして探し当てたのだろうと労う。

◇幸いと辛いとう字がこんなにも似ていて茱萸(ぐみ)には茱萸の花咲く(福島市・美原凍子:高野公彦選)
 楽しいことも辛いことも歩けれと、
茱萸には茱萸の花が咲くときっぱり。

◇山は荒れ田畑に何も作れぬを知らずに出たクマ民家を覗く(福島市・澤正宏:高野公彦選)
 何 故、山は荒れ田畑に何も植え付けられなくなったのだろう。犯人一味は内幸町や霞ヶ関、永田町界隈に安穏と暮らしています。怒りを覚えます。
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