12/07/16 朝日俳壇、歌壇より
今
日の東京での「さよなら原発１０万人集会」には１７万人の人が参加されたそうです。私は参加できませんでしたが、京都を初め全国各地で呼応した集会やデモ
が行われたそうです。
いったい、何人の国民が抗議すれば原発は止まるのでしょうか？
１６日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。
◆朝日俳壇
◇青柿落果悲しや育児放棄あり（豊橋市・河合清：金子兜太選）
育児放棄、子殺しなど痛ましいことです。子を生した親という動物のやるべき本能が薄れてきているのでしょうか？
青柿の落果は他の実の成長を助けるためですから、育児放棄には当たらないのでは。
◇この谷のここに今年も大山蓮華（平塚市・日下光代：長谷川櫂選）
山だけでなく街歩きでも、すっかり忘れていたところに毎年同じ花が咲いています。人間は花の付いた時にしか目をむけませんが。
◇農業を継ぐといふ子や麦稈帽（むぎわらぼう）（福岡市・松尾康乃：稲畑汀子選）
麦藁帽子は家業を継ぐと言った息子の決意でしょうか？
◆朝日歌壇
◇福島と福井に「福」
の字がついて再稼働とう不幸始まる（福井県・下向良子：高野公彦選）
福島と福井ともに原発を選択しました。福井は福島の不幸を知った上での再稼動ですから確信犯に近いと思う。
不幸は原発立地の町だけでなく世界まで汚してしまう。地球上に生きとし生けるものすべてが住めなくなってしまう。
右の図のように昨年１２月の時点でも北太平洋は汚れています。
◇だらし無くリュックを背に来し人の白衣で決めて診察室へ向く（東京都・丸木一磨：馬場あき子選）
このように落差の大きい人は女性にもてるのではないかともてない男は思います。
◇夏風邪にダウンの吾の部屋に来てお見舞いですと寝てくれし猫（群馬県・酒井せつ子：馬場あき子選）
「・・・お見舞ですと寝てくれし」まで読み進めて、先の展開を楽しみにしていたのですがしてやられました。
◇僕なんで死んでゐるのといふ顔の子が死んでゐるシリアの街に（匝瑳市・椎名昭雄：永田和宏選）
理不尽に殺されなかった少年、死の意味さえも分からぬままに殺されたのでしょう。
大津の中学生の虐めによる自殺を思ってしまいました。
◇若狭から原発の灯の消ゆる日のもしやと思ひもしやは消ゆる（福井県・大谷静子：永田和宏選）
原発がとまったままでは集団自殺が起きる、停電で病人が死ぬなどと国民を脅し、武装警官に守られながら大飯を再稼動した途端に電力は余っているので火力
発電所を８基も止めたのでした。
子どもにも分かるウソをついた野田佳彦は最悪の総理大臣として名を残すことでしょう。
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