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12/07/24 朝日俳壇、歌壇より

 暑 さに気力が負けつつあります。
 気温の高いときは日陰で過ごせばわずかな風に涼を感じるものですが、蒸し暑さはどうしようもありません。下着がびっしょりと濡れる度に着替えをしてやり 過ごしています。
 暑さを理由にこのホームページの更新も滞り勝ちです。

 さて、関 西電力本店前抗議デモのこと、その後のことを少し。
 断続的に降る雨の中、1800人が集まったとか。前回(7月13日)のちょっとしたトラブルを警戒してか18時前から私服の景観が4、5人屯していまし た。

 参加者はたいぶ顔見知りになった人たちの他に、若い女性や若くない女性、夫婦連れ、革マル派の中年オヤジが「号外です」とビラ撒きをしていました。
 そんなこんなで雑多な人が雑多に集まり「サイカドー、ハンタイ」とただシュプレヒコールを繰り返し続けました。

 抗議デモの後、お膳立てをしてくれているTwitNoNukes大阪のメンバーから、
 「来週29日は『脱原発国会大包囲』に参加するので27日の関電本店前での抗議行動は中止します。他の団体がやるかも知れないのでそちらに参加してくだ さい」
 とのアナウンスがありました。

 根性なしの私は一人で関電前に言っても大きな声は出せないから、手作りのプラカードを胸に18時から20時まで立っていようとツイートしました。他にも 「他の団体の主催では?」のツイートも多く、ほんとに一人抗議デモかと思っていましたが、「【やっぱりやります!7.27 原発再稼動に断固反対!関電本店前抗議!」とツイートがありました。ありがとう。


 7月23日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇形代は水の中よりわれを見る(神戸市・桶本いち子:長谷川櫂/金子兜太選)
 形代(かたしろ)とは流し雛などをさす言葉のようです。初めて知りました。
 さて、子どもの厄を託して流すという流し雛がこちらを見ている。恨めしそうに。

◇だんだんにただならぬ世ぞ冷奴(秋田市・五十嵐修:長谷川櫂選)
 平仮名ばかりの10音から始まる句がリズミカルです。
 ただならぬ世になってしまいました。

◇脱原発の人犇(ひし)めきて蓮開く(旭川市・河村勤:金子兜太選)
 反、脱、卒の原発に反対する運動はどこにゆき着くのでしょう。誰も知らない、新たな社会への一歩となるのでしょうか?

◇鹿無頼日本狼甦れ(塩尻市・古厩林生:金子兜太選)
 自然界には自然界の掟があって、必ずしも強者が栄え弱者が滅びるというものでもないようです。強者と弱者が微妙なバランスの上で共存しているように思い ます。その微妙なバランスを壊すのは人間という自然界の無頼の徒ではないでしょうか。
 鹿の獣害に悩まされている人たちにとっては鹿の天敵ニホンオオカミに恨みのひとつも言いたくなるのでしょう。

◆朝 日歌壇
◇今朝もまた太った妻に励まされ痩せたる吾が三里を走る(豊川市・河合正秀:佐佐木幸綱選)
 一枚の風刺漫画を見るようです。

◇「人間って飛べないんだ」って気がついた飛んだつもりの走り幅跳び(村上市・内山恵美子:佐佐木幸綱選)
 幼い頃より運動音痴の私は、人間が飛べるか飛べないか以前に、人並みに飛べない悲哀をいつも感じていました。

◇こども達が防犯カメラに真向いてせいの。であかんべして去ってゆく(大阪市・関満恒子:高野公彦選)
 ピンポンダッシュのように子どもたちの遊びを作り出す力には脱帽です。
 「・・・せいの。・・・」の「。」は必要なのでしょうか?

◇現代の赤紙ならむ関電の計画停電予告のハガキ(高槻市・有田里絵:高野公彦選)
 計画停電の予告ハガキが日本軍の招集令状とどこが同じなのでしょう?
 先日の暑い日にも関西電力の電力供給量は10%も余力があったそうです。関電がいうことはみんなウソです。計画停電をするぞと脅し大飯原発の再稼働を し、火力を止めて、節電のお願い団扇を配ってみても電力は余っています。

◇生きるのに生きてゆくのに必死です採っても捕っても売れぬみちのく(岩沼市・山田洋子:永田和宏選)
 この歌に詠まれているように、東日本、今や全国の一次産業は福島第一原発の事故により壊滅してしまうことでしょう。
 この現実を「風評」だと言い、「食べて応援」などとお気楽なことを言っているのは国や電力会社の意を受けた御用学者とマスメディアだけです。
 少なくとも子どもたちに放射能に汚れたものを食べさせてはなりません。早く「禁0歳」「禁6歳」「禁18歳」などの区分をして流通させて欲しい。「許 60歳」のものを御用学者や電力会社の社員、政治家、役人が食べることにしましょう。
 TPPの前に日本の一次産業は潰れてしまいます。

◇自らが入るわけでもない墓の草引くわれをとんぼが見てた(神戸市・高寺美穂子:永田和宏選)
 誰の墓でしょうか?
 自分が入らないのに墓守をしなければならない事情を蜻蛉が見透かしていたという歌でしょうか?

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