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12/09/14 映画「ト ガニ 幼き瞳の告発」

 今日は金曜日、関西電力本店前での大飯原発即時停止、廃炉への抗議デモに参加してき ましたしんぶん赤旗の報じるところでは今日の反原発の抗議行動は全国41都道府県87ヶ所で行われたいるとのことで す。
 同じ日のほぼ同じ時刻に、原発は要らないという一点で一致する個人が声を挙げているのです。官邸前20万人もすごいことですが、全国90ヶ所近くで市民 が声を挙げる行動を行っていることは大きな力にならないはずがありません。

 関西電力本店前の参加者数は発表されませんでしたが、いつものように2千人を越えていると思います。

 関西電力は、夏前には電気が足りない、計画停電をすると脅し、大飯の3、4号機が稼動しなくても夏のピークを乗り越えられたという現実に秋以降も大飯原 発は稼働させると言ってみたり、今度は家庭向けの料金を10%も値上げすると新たな脅しを掛けてきました。

 関西電力は家庭への販売量が38%にも関わらず、利益の65%を家庭向け電気料金から得ているのです。「電力会社の利益、7割が家庭から 東電では9割」(朝日新聞 2012/5/23)
 物言わぬ者から取る。ふざけるな!と叫びましょう。

 最近使っているプラカードはいわさきちひろ美術館提供のものを印刷して使っています。結構目立ちます。

 韓国で実際に起こった聴覚障害者学 校の生徒への性的虐待事件の事実をもとに作られた映画「トガ ニ 幼き瞳の告発」を観てきました。

 現実の事件を題材にしていると分かっているだけにショックでした。
 こんなことが闇に葬られようとしていて、裁判になっても加害者は策を弄して罪から逃れようとする。醜い姿です。

 物語は、ソウルから山間の霧の町(ムジン:架空の町?)の聴覚障害者学校に赴任した美術教師イノ(コン・ユ)が目撃したのは耳が聴こえない、言葉が話せ ない子どもへの暴力が日常的に行われ、他の教師たちは知らぬ顔をしていることでした。
 あるとき、寮の指導教師が女生徒に体罰を加えているのを目撃する。その女生徒の話から複数の生徒が校長らから性的虐待を受けていることを告白された。イ ノは校長らと戦う決意を固めたが。。。

 イノともに戦うのは人権センターの女性ユジン(チョン・ユミ)。チョン・ユミさんは「冬の小鳥」の主役の少女ジニ(キ ム・セロン)がが成長したのかと思わせるほど、私にはよく似て見えました。

 被害者役のヨンドゥ(キム・ヒョンス)、ユリ(チョン・インソ)、ミンス(ペク・スンファン)の三人の演技は大したものでした。
 性的虐待を受ける子どもたちの役ですが、そのまま演技をさせるわけにはいきません。
 ファン・ドンヒョク 監督は「(微妙なシーンは)すべて代役を使ったので、子供たちの前で大人が服を脱ぐことはなかった。また子供たちが役に引き込まれすぎないよう、撮影の合 間に遊んだり冗談を言ったり、彼らを楽しくさせるようにした」とインタビューで話しています。

 イノは妻と死別し、幼い娘を母に預けて赴任、赴任先の校長からいきなり賄賂を要求され、母は家を担保に金を工面するなど主人公を取り巻く環境に生活感が ありました。母親役の女優さんもはまり役ではないでしょうか?

 法廷の場面は程良い緊張感があって良かったが、イノらに好意的だった検事の裏切りはちょっと興ざめでしたが、
上映中もすすり泣きが聞こえるほどに中々見ごたえのある映画でした。
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