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12/10/12 反原発と節電

 いつも読ませていただいているブログ「いいもの見っけ」に、こんなこと が書かれていました。
 ブログ管理人のくうさんは京都府中部にお住まいでオール電化の生活をされています。常日頃から節電に努めておられ毎月、前年比、前々年比を公開されてい ます。そしてその節電結果を関西電力公式アカウント宛にツイートされています。

 例えば今月は、「9月の使用量480kwh,一昨年は620kwh。削減率32.2%。原発不要」と。

 そして、こんな発言をされていました。
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 私、思うのよね。
 首相官邸前でデモしてる人たちがみんな15%削減したらどうでしょう。
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 反原発、脱原発の運動に中心でやっている人たちは自然保護派?のよう に思っています。自然を守るために一番の敵・放射能と闘っているのだと思う。そういう人たちはできるだけエネルギーを使わないようにしているのではないで しょうか?
 また、私のように参加している市民の多くも節電を心がけているものと思っています。

 反原発派のリーダーである京都大学の小出裕章さんの場合「京都大学原子炉実験所の小出さんの研究室は昼間でも薄暗い。節電のためエアコンや照明はほとん ど使わないという」というような状態だそうです。(9月25日 スリーマイル島のような融けた燃料の回収作業は絶対できない 小出裕章(サンデーフロントライン)) 「小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ」より。


 しかし、最近の金曜日の関西電力本店前での抗議デモは薄暮から宵になり、電飾を使ったアピールが増えて、トラメガの音響とともにえらく電気に頼っている なと疑問に感じていましたから、
私はこの発言に反応してしまいました。他にもデモの現場にはカメラ、ビデオ、携帯電話と電 気を消費するものが溢れています。

 反原発運動を批判する人たちの中には、反原発を表明している坂本龍一が電気自動車のCMに出ているとか、反原発をいうなら電気を使うな、電車に乗るなと までいう人たちもいます。

 今年の暑さ厳しい7月下旬の毎日新聞の「憂楽帳」というコラムにこん な風に書かれていました。
  あまりに暑いので台所のクーラーをつけたところ、21歳の長男が汗だくで帰ってきた。「わあ、やっぱり涼しいね」と感動しながらも、こんなことを言う。 「お父さん、脱原発なのに、こういうの使って、矛盾してない?」

 それを「矛盾」ととるなら、矛盾でいい。いくら電力を使いまくっても、脱原発は主張できる。原発関係の企業や省庁に勤めていても同じだ。問われているの は、福島のような放射線汚染は未来永劫(えいごう)二度と起きないと言えるのか、ということだからだ。あるいは、最終処分場も決めず、見知らぬ未来の人々 に核廃棄物を託してもいいのか、ということだ。エネルギー論というより個人の倫理が問われている。

 意見とは本来そうだし、特に倫理について語る場合、地位や経歴、立場、ふるまい、過去との一貫性にとらわれず、どこまでも自由であっていい。だから「電 気自動車のCMに出ている坂本龍一が脱原発を語れるのか」「テクノポップで電気を使ってきた」という非難は、問われている問題の本質をぼやかすだけだ。 【藤原章生】

 くうさん、私には難し過ぎる問題です。
 今夏、我が家ではほとんどクーラーを使いませんでした。しかし原発メーカーの扇風機を2台もアマゾンで購入しました。大阪府堺市の物流センターから宅配 便で運ばれてきました。また、できるだけ歩こうと思っているのですが、ついついわずか数キロをバスや電車に乗ったりしました。テレビは全く見ませんが。夜 遅くまでパソコンの前で他人様のツイートを読んだりして無駄に電気を使っています。
 毎週金曜日の抗議デモにできるだけ参加してきましたが、往復は電車、帰りにはクーラーの効いたビアホールでビールを楽しんできました。
 普段から電気をあまり使わない我が家の節電効果も10%程度に過ぎません。

 中々、毎日新聞の藤原章生さんのコラムのように「
エネルギー論というより個人の倫理が問われている」のだとか、「過 去との一貫性にとらわれず、どこまでも自由であっていい」とか、考えられない(というより理解できない)私です。
 もっと、時間をかけて考え続けたいですね。

 関西電力本店前の抗議デモも真っ暗になってきました。電気を使わないアピールの道具として「反原発」などと書いた提灯を使おうかと思っていますが、蝋燭 の火はデモには禁止でしょうか?

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