12/10/27 渥美・知多半島ポタリング
石原東京都知事が任期半ばで辞任したそうです。80歳にして国会議員に返り咲きたい
との理由のようです。この人は「60、70の老人は前頭葉が退化している」風なことを昔言っていたそうですが、とうとうご本人の脳も溶け出して錯乱状態に
あるのでしょうか?
どうして日本1、2の都市部で、その首長が揃いも揃ってバカなのでしょうか。都市部には高学歴でリベラルな人が多いという一般的な印象は誤りなのでしょ
う。
トーキョーは福島など東北地方に、オオサカは福井県に原発を押し付けて遠い距離をロスを承知で送電して湯水のように電気を使っています。東京湾や大阪湾
に原発を作ってフクシマ後も稼働させる「根性」がありますか?大阪府の端に暮らす私は大飯や高浜、美浜だって脅威なのです。
都市部の市民には地方に対する差別や偏見、否や特権意識があるのでしょう。だから自分たちは召集されない徴兵制を叫ぶ輩に票を入れてしまうのでしょう。
そんな気がしてなりません。
このホームページのトップページで紹介している石井百代さんの<徴兵は命かけても阻む
べし母・祖母・おみな牢(ろう)に満つるとも>という歌は1978年9月の朝日歌壇の入選歌だそうです。牢に入れられることなど怖くはありません。子や孫
や若者の生命を守り、殺人者にしないために獄に繋がれることに何の不安があるでしょう。
告知です。
東京電力福島第二原子力発電所の技術者であり、東電を退社しその後、熊本市で開業医をされている小野俊一(@onodekita)さんの講演会が西宮市
であります。11月24日18時45分〜、於西宮市勤労会館です。
関西で話を聴ける貴重な機会だと思います。是非、お聴きください。詳細と申し込みはこちらか
ら。
さて、遅くなりましたが、先日の渥
美半島、知多半島へのツー
リングとは言えない自転車散歩(ポタリング)の様子を書きおきます。
◆出発
自宅最寄り駅から京都、米原、大垣で乗り換えて豊橋まで輪行、ちょっと遅めの出発だったのでラッシュには合わずでした。
次の土日が「豊橋祭り」とのこと、駅前には祭りの飾り付けが始まっていました。12時前に豊橋駅を出発します。
国道1号線に出るつもりが田原街道と書かれた国道259号線に出てしまい、道なりに進むと半島の三河湾側に出ることになります。今回は太平洋側を走るつ
もりだったので、新幹線のガードをくぐった辺りから県道405号線を南南東に進みます。
この県道沿いにはラーメンなどファストフードのお店もありましたが、未だ車中で食べ
たおにぎりで空腹感もありませんのでパスを続けました。
◆国道42号線
関西に住む人には国道42号線というと紀伊半島の海岸沿いに延びる「シニ号線」と言われていますが、東の起点は浜名湖辺りから渥美半島の太平洋岸を走
り、伊良湖岬から伊勢湾フェリーで鳥羽、鳥羽から和歌山市まであるそうです。
今回は西の起点近くから伊良湖岬まで走ります。
県道405号線から東七根の交差点で国道42号線にでます。
進路を西南西にとりキャベツ畑の並ぶ丘陵地を何とか快適に走ります。
◆渥美サイクリングロード
今回のルートの一つに渥美サイクリングロードを入れていました。42号線の左側(海側)にサイクリングロードがあると思って注意し
て走ること数キロ、[←サイクリングロード]の標識があり左折すると場違いなほど立派なサイクリングロードがありました。波の音が聞こえる場所まで下ると
豊橋市の野外教育センターへの三叉路でした。
サイクリングロードをしばらく行くと一般道と合流してしまい、案内表示もなく農道を走ったり、42号線に出たりとウロウロしました。結局、赤羽漁港まで
主に国道を走ることになりました。
サイクリングロードを作っていただく時に、一定の路幅、舗装、ガードレール、休憩所、トイレなどの整備の前に、細くても路面は悪くても一本の線として完
成させて欲しいと思います。その後、順次整備していただければと。
愛知県のホームページに紹介されているように伊良湖岬よりは整備されていました。
◆台風余波
この日の天気予報では、台風21号が東に進んだあとで伊豆半島などは強風高波に注意
となっていましたが、渥美半島の太平洋岸でも風が強く(生憎の向かい
風)で下りでも10km/hも出ないくらいでした。
久しぶりのサイクリングには体力の消耗は酷いものでした。
空はピーカン、寒いのか暑いのかわかりません。
半袖になったり、ウインドブレーカーを羽織ったり体温調整も難しい天気でした。
海の写真を撮ったのですが、荒海の雰囲気はでていません。何とも穏やか
な太平洋の景色でした。
◆昼食
42号線は交通量もそんなに多くなく、集落と集落を繋いで走る古い道路の雰囲気を
持っています。集落と集落の間にポツリとコンビニがある程度で、食堂な
どは数えるくらいしかありませんでした。
お腹がすいた15時過ぎに食べたのはコンビニのおでんとおにぎりでした。ここまで来てコンビニかと思いましたが、赤羽漁港の道の駅も閑散としていて食べ
るところがありませんでした。
◆伊良湖岬
伊良湖岬近くのサイクリングロードは快適でした。
海、砂浜、サイクリングロード、防風林、国道42号線、集落の順に並んでいます。
岬先端の灯台や恋路ヶ浜付近では山を高巻きするように作られています。もう終点と気を抜いたところにきつい上りは堪えます。
◆宿
もう一つ堪えたのは岬から宿(休暇村伊良湖)までの距離と強風でした。
伊良湖岬のフェリーターミナルや旅館やホテルの並ぶところから、休暇村2kmの表示に従って海岸沿いの道にでると防波堤を
越えて砂混じりの海水を被りま
す。
ほうほうの体で着いた宿の玄関先には大きな荷物を積んだ自転車が4台、オーストラリアの国旗が目印のように掲げられていました。館内に入ると大柄な白人
の親子連れがいて彼らの自転車のようでした。親子で日本をサイクリングで巡っているのでしょうか?粋な人たちでした。夕食でも朝食でも出会わず朝には自転
車はなかったので素泊まりの早立ちだったのでしょう。
◆食事
今回の目的に一つは大アサリを食べることでした。
鳥羽や淡路島の福良などの土産物屋の店先で包丁で二つに割って網の上で焼いて売っています。焼きあがる直前に醤油を垂らして食べるのが美味しくて伊良湖
の大アサリを楽しみにしていました。(前回は鈍行日帰りでそんな余裕はありませんでした)
食堂はバイキング形式で、大アサリを4枚(2個)を3度もお代わりしました。残念な
のは予め2つに割って調理してあるものを網で焼いているので風味がも
う一つでした。
地酒をいただいて<酌み交わす人もなき旅の宿>なんて駄句を。
食堂から綺麗な三日月が見えました。
風呂につかってゆっくり休みました。
◆フェリー
同じバイキング方式の朝ご飯でアサリの味噌汁と白いご飯をお代わりして満腹になったあと、腹ごなしに早めに港に向かいま
す。昨日と打って変わって海岸に
風は無く釣り人が沢山繰り出しています。
フェリーターミナルで伊勢湾フェリーで鳥羽に出るか、名鉄フェリーで知多半島の師崎に出るか迷いましたが、予定通り師崎行きの切符を買って9時35分の
出航を待ちます。
◆スナメリ
フェリーの客は土曜日にもかかわらず車3台、自転車1台、乗客6人でした。
前回乗船した時は3月だったのですが、船の行く手にスナメリが現れて徐行していたことがあったのですが、今回はデッキに出て見ていましたがそれらしいも
のは見えませんでした。船内にもスナメリが見える時があると書いてありましたが。
◆遍路
師崎港に着くと他の船に乗る乗客の列が白装束のお遍路さんで、知多四国八十八ヶ所巡りというそうで北上する道路で南下してくる観光バスには[知多遍路]と書かれたバスを何
台も擦れ違いました。
世の中が不安定になると、信仰に心が傾くのでしょうか?
◆野間灯台
知多半島の伊勢湾よりの国道247号線を走っているとサイクリストにた
くさん出会います。グループ、ペア、単独のツーリング、大型バイクの集団と渥美半
島の国道42号線とは大違いです。
野間灯台は平地の海岸になぜこんなところにと思うところにあります。山
育ちで灯台などあまり見たことがないものには灯台は断崖絶壁の上にあるもとの思い
が強く珍しい光景です。
灯台前の休憩所にいがぐり頭の少年が2人とマウンテンバイクが2台、
「何処から何処へ行くの?」と訊くと「ここまで。半田から」と律儀に答えてくれまし
た。往復5、60km逞しいことです。
◆昼食
2日目の昼食も、宿のお代わりご飯が答えたのかコンビニのおにぎり1個で済ませました。
何とも貧乏たらっしいことです。
渥美半島は付け根に豊橋市、その先は田原市と二つの市で構成されていますが、知多半島は北から大府市、東海市、知多市、東浦町、阿久比町、常滑市、半田
市、武豊町、美浜町、南知多町で構成されていて常滑には中部国際空港(セントレア)があります。豊かさが何かの定義は難しいのですが、人や物の動きは活発
そうです。
◆逆走
国道155号線を走っていると知多市の新舞子駅付近で[R155名古屋]との表示があり、陸橋を登っていくと[自動車専用道路]、[125cc以下は次
のインターで下りろ]との表示があります。
何と、自転車に優しくない道路でしょう。自転車を降りて押して怖々戻ることにします。
下りて、入口付近を見ても速度制限の標識はあるものの、自動車専用とか、歩行者・自
転車通行不可の標識はありませんでした。
知らない道を走るとよく出くわすことです。国道の名前を「新・155号線」のように変えるとか方法はないのでしょうか?
◆お尻
頻繁に自転車に乗って1日に100kmも150kmも走っている頃は、80kmから100km辺りでお尻の頬骨(坐骨というのでしょうか?)が痛み出す
のですが、昨日今日と50km辺りから痛んできます。
鈍らな生活の所為と我慢するしかありません。
名古屋まで走るつもりできましたが、途中の東海市の太田川駅までとしました。
今回の走行距離:125kmでした。
◆帰路
新築3階建ての新しい駅舎から、名鉄名古屋まで、名古屋駅できしめんを食べることもなく東海道線に乗りました。
自宅には明るい内に到着。怪我もせず帰れたことに感謝。
大雑把なルートはhttp://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=d4ee67ca1bc5bef42862e7ddf7e2baeaで
ご覧ください。
|
|