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13/01/26 文楽を観る
 福島第一原発の事故以来、放射能に汚染された冷却水が毎日毎日垂れ流 されています。日本の海だけでなく海流に乗って太平洋は広く汚染されたいるようです。また、日本海も瀬戸内海も潮流に乗って全域が汚染されたいるようで す。
 下の図はYouTubeにアップされたいた「太平洋放射 能汚染10年間予想図」による13年3月時点の汚染状況です。

 海で取れるもの食べられないのです。
 歳を重ねてやっと魚の美味しさがわかってきたのに、もう魚を食べることは内部被曝覚悟で食べなくてはなりません。
 東京電力も国もどんなに頑張っても償うことは出来ません。大飯原発を運転している関西電力も同様です。地震が起こらない、事故は怒らないなんて神でもな いあなたたちに解るはずがありません。即時停止、全炉廃止の道筋を作るべきだと思います。


  昨日まで大阪・千日前の国立文楽劇場で文楽の初春公演が行われていました。最終日の昼の部を観て来ました。文楽を鑑賞するのは初めてでしたが橋下市長の文 楽虐めの「お陰」で今回観ることができました。
 文楽劇場は外からは時々見ていましたが、内部も中々立派でした。ロビーには茶席もあり、レストランに売店もありました。
 客の入は8、9割方、着物をきた女性も目に付きます。平日の昼とあってほとんどが高齢の方です。

 当日の出し物は「団子売り」「ひらがな盛衰記(松右衛門内の段、逆櫓の段)「本朝廿四孝(十種香の段、奥庭狐火の段)でした。

 「団子売り」は三味線が6人、浄瑠璃語りが6人と豪華なしつらえです。舞台には団子売りの夫婦が出てきます。一体の人形を3人が操っています。浄瑠璃の 語りは正面上部に字幕が投影されたいて最初は助かりましたが次第に耳が慣れてきて字幕を見ないでもわかるようになってきました。
 話は臼が女、杵が男を表していて初春の縁起物だそうです。

 「ひらかな盛衰記」は大阪福島の船頭と連れ合いを亡くした娘と孫・槌松(つちまつ)が巡礼(西国三十三箇所でしょうか)の途中、大津の宿で騒動に巻き込 まれ余所の子と取り違えてしまいます。いつか取り違えた先から槌松を連れて来るだろうと希望を持ちながら実の孫のように大事に育てているところに武家の女 が訪ねてきます。
 人形どうしの立ち回りが中々面白いものでした。

 「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)」は武田信玄の子・勝頼と上杉謙信の娘・八重垣姫は許嫁でしたが、勝頼が死んだと聞いた八重垣姫は悲嘆にくれ ていますが、そこに勝頼そっくりの若侍が現れます。
 クライマックスの「奥庭狐火の段」では狐の人形が出てきます。早替わりや激しい動きが見ものでした。その激しい動きの八重垣姫を使っていたのは人間国宝 の吉田蓑助さんでした。とてもお歳(1933年生)とは見えませんでした。

 もう少し堅苦しいものかと思っていましたが、庶民的なものでまた出かけたいと思わせました。

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