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14/01/20 朝日俳壇、歌壇より
昨日の名護市長選
挙の結果を、新聞各紙は社説でどう報じているのでしょう。本文まで読むまでもなく各紙の見出しを見るだけでも新聞社が誰の言いなりなのかが分かります。
◇朝日新聞
＜名護市長選―辺野古移設は再考せよ＞
◇讀賣新聞
＜名護市長再選 普天間移設は着実に進めたい＞
◇毎日新聞
＜名護市長選 移設反対の民意生かせ＞
◇日本経済新聞
＜普天間移設の重要性を粘り強く説け＞
◇産経新聞
＜名護市長選 辺野古移設ひるまず進め＞
◇東京新聞
＜名護市長選 「辺野古」強行許されぬ＞
◇琉球新報
＜稲嶺氏再選 誇り高い歴史的審判 日米は辺野古を断念せよ＞
◇沖縄タイムス
＜稲嶺氏が再選］敗れたのは国と知事だ＞
讀賣、産経、日経は政府の広報機関なのでしょう。
産経にいたっては「ひるまず進め」と書いています。何に怯まないのでしょう。民意に従うことが悪いことで、民意を無視して推し進めよとのご託宣なので
しょう。
先日、似非右翼の街宣で馬鹿どもが「朝日もNHKも読むな、視るな。新聞は産経新聞を読め」と言っていて爆笑でした。産経は馬鹿ども御用達のようです。
１月２０日付けの
朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。
◆朝日俳壇
◇山姥の如き態して大掃除（群馬県東吾妻町・酒井せつ子：長谷川櫂選）
山姥の形相でなくて良かった。（笑）
◇万両の売れて千両のみ残る（北海道鹿追町・高橋とも子：大串章選）
万両と千両の区別がつかずにネットで調べました。
万両はヤブコウジ科でヤブタチバナという植物だそう。千両はセンリョウ科でクササンゴと呼ばれのだそうです。
他に百両、十両、一両と呼ばれるものもあるようです。
◇自転車に枯蔦絡む空き家かな（松山市・福山みどり：大串章選）
侘しいなあ、無住の家は。
◇生きてゐることの確かな寒さかな（川西市・上村敏夫：稲畑汀子選）
余りの寒さに生きていることを実感ということでしょうか。
◇赴任地へ夫送り出て息白し（姫路市・中西あい：稲畑汀子選）
白い息は送り出してほっとした感でしょうか。きっとそうでしょうね。
◇人日や人滅ぼすは人ならん（横浜市・日下野禎一：金子兜太選）
人を殺すのも人、人を滅ぼすのも人。
◆朝日歌壇
◇ながき獄父の青春奪ひにし治安維持法ゆめに現はる（東京都・松浦のぶこ：佐佐木幸綱／馬場あき子選）
評者によれば作者の父上は戦前思想犯として獄におられたそうです。
そんな時代にしてはならない。今を生きるものの責任です。
◇原発で夢稼がんか誘いくる男の背中のるまあるらし（ホームレス・坪内政夫：佐佐木幸綱選）
新たなホームレス歌人か。
福島原発に送る作業員を集める男がホームレスの居そうなところを回っている。何という世の中か。
◇何人の命奪うか一万の銃弾が行く南スーダン（光市・山本幸晴：佐佐木幸綱選）
韓国軍に銃弾を貸した、与えた、そのことが人の命を奪うという想像力は働かないのか。
日本は国家として戦争による人殺しをしないと誓ったのではないか。
因みに私は「昭和みたい」とか「昭和ぽい」とかいう昭和２０年代以降の時代のように括ることに馴染めません。昭和は侵略の時代でもあったのだから。
◇大正は兵を生みたる時代かな無言館並ぶ生年「大正」（宇都宮市・鈴木孝男：高野公彦選）
大正時代に生れて昭和で死ぬ。そんな時代に誰がした。
先年、無言館を訪ねたが開館時間を過ぎていて入れず、翌日は閉館日で鑑賞は叶わなかった。また、訪ねてみたい。
◇例外に例外重ね気がつけば戦争放棄を放棄する朝（島田市・水辺あお：高野公彦選）
自民党の石破幹事長は「集団的自衛権は現行憲法でも行使できる」と解釈改憲を拡大しようと企んでいます。彼ら国会議員は９９条に拠って憲法を守ることを
義務付けられているのです。何と愚かな人たちでしょう。
第９９条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
◇振り返り見ればあの日の立法が転換点だと分かる日が来る（東京都・野上卓：永田和宏選）
１２月６日を私は決して忘れない。
◇沈黙はそれだけで罪まつすぐに声上げざればいつか軍歌が（群馬県・小倉太郎：永田和宏選）
沈黙は罪です。もうそろそろ気付いてください。
◇もはや戦後ではなく戦前ですか暗くて重い孤立への道（横浜市・井村浩司：馬場あき
子選）
私は思う。もう戦前だと。
◇ほつとしてしまつていいのかスポーツのコーナーとなるニュース番組（水戸市・檜山佳与子：馬場あき子選）
スポーツニュースは私たちから隠さなければならないものへの目晦ましでしょうか。サッカー選手の活躍など報じるプライオリティは低いと思うのですが。
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