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14/02/11 朝日俳壇、歌壇より

 東京都知事選 挙は残念な結果でしたが、宇都宮さんを応援した人たちは少しも落胆していません。もう次のことに動き出していることでしょう。私も頑張らなければと思いを 強くしています。

 2月10日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇から気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇熊穴に入る私は墓穴掘つている(東京都・大網健治:金子兜太選)
 墓穴は「ぼけつ」でしょうか?「はかあな」でしょうか?

◇しら玉の野蒜に味噌や酒すすむ(志摩市・田島もり:長谷川櫂選)
 もう野蒜が出ているのでしょうか?
 次の休みに自転車で木津川の土手にでも行って野蒜摘みをしようかな。

◇春の来るまでを楽しむ寒さかな(上尾市・村山徳英:長谷川櫂選)
 寒さを楽しむようになりたいものです。今日も寒いことです。

◇元旦を迷彩服の通り過ぐ(北九州市・梅田玲子:大串章選)
 どんな風景でしょう。

◇冬の蝶誘ひ出したる野の日差し(久留米市・谷川章子:稲畑汀子選)
 暖かな日差しが冬蝶を誘い出したのでしょう。

◇日脚伸ぶ気持に余白生れけり(大阪市・友井正明:稲畑汀子選)
 余白ってことばいいですね。清水哲男さんらの句会は余白句会。

◆朝日歌壇
◇「NO]をいう言葉はつよし古(いにしえ)の琉球王国武器を持たずと(三島市・浅野和子:馬場あき子選)
 沖縄、名護市長選挙を詠んだ歌が他にもありましたが、沖縄の人は強いと名護市長選挙で思ったものです。

◇寒の道を女一人の遍路ゆく人に語れぬことある如く(高松市・菰渕昭:馬場あき子選)
 女性一人の遍路は、曰くがありそうです。私が八十八箇所を巡った時にも何人かの女一人遍路に出会いましたが、下衆な私はついついその方の背景を思ってし まいました。

◇人の名は最も短き詩と知りて子らの名呟く雪のオフィス(横浜市・飯島幹也:馬場あき子選)
 そんな言葉があるのですね。
 我が子に名前を付けるのは唯一の親の特権とか。

◇一万九千渾身のNOの渾身はそらみつやまとに向けられており(水戸市・中原千絵子:佐佐木幸綱選)
◇札束を拒否せる名護の二万票沖縄のいのちの力がひかる(いちき串木野市・小原俊幸:佐佐木幸綱選)
 名護市長選挙の歌。沖縄の人は石破自民幹事長の500億円基金より辺野古に基地は 要らないと決めたのです。

◇ひと世とは様々な人に遇うことか忘れがたき人忘れたき人(高松市・菰渕昭:高野公彦選)
 菰渕さん二首目の入選歌です。
 中々、忘れがたき人と出会うことはありません。忘れたき人のことなどいつの間にか忘却の彼方に。

◇若き日の宝なれども履歴書に書けぬ経歴ドヤに住みしは(東京都・土屋住人:永田和宏選)
 ドヤとは簡易宿泊所のこと。履歴書に書けないことがある人とない人があるようです。書けないことがある人の方が魅力がありそうな。

◇ゆきばのないくやしみばかりを抱え込む秘密保護法成立の日より(匝瑳市・椎名昭雄:永田和宏選)

 今週は秘密保護法関連の作品が4首入選していました。
 ほんとうに「ゆきばのない」ことです。プラカードを持って辻立ちしなければと思っています。
 
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