14/02/24 朝日俳壇、歌壇より
昨日は重い腰
を上げて、反レイシズムのデモに参加、その後レイシストのデモへのカウンターにも参加してきましたが、相変わらずの状況です。
さて、2月24日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇から気になった句や歌を紹介します。
◆朝日俳壇
◇恋の猫極楽橋を渡りけり(今治市・横田青天子:大串章選)
◇風に乗り風を描きぬ春の雪(彦根市・阿知波裕子:稲畑汀子選)
◇鬼帰宅して節分の始まりぬ(静岡市・松村史基:金子兜太選)
◇土を見るやうに見られてゐる落葉(藤岡市・飯塚柚花:金子兜太選)
◇最上川姿かくしてふぶきけり(山形市・松浦敬次郎:長谷川櫂選)
◆朝日歌壇
◇靖国を詣でてどこが悪いかと詰め寄る君は孫祀るのか(島田市・水辺あお:高野公彦選)
◇湯タンポの位置つま先で上下させ早き目覚めに母を想へり(行方市・鈴木節子:高野
公彦選)
◇途方もなく空広かりきリュック背負(しょ)ひホームレスの道踏み出ししとき(ホー
ムレス・宇堂健吉:高野公彦/馬場あき子/佐佐木幸綱選)
◇来ぬバスをひとつかた向き待つ群れは海の果て見る鷗のごとし(国分寺市・森田小夜子:永田和宏選)
◇正社員逮捕と多分言はぬだらう契約社員逮捕と言ひて(横浜市・芝弥生:永田和宏選)
◇反対のうねり収まる時怖し秘密保護法のゆくえ見つむる(防府市・渡辺文子:馬場あき子選)
◇真夜中のコンビニエンスストアにてレジを打ちつつ明日を想ふ(広島市・熊谷純:馬場あき子選)
◇加害者もまた弱者なる記事読みぬ格差社会の底果てしなく(静岡市・安藤勝志:佐佐木幸綱選)
◇もしかして誰もいないのではないか静まり返る真昼の団地(坂戸市・山崎波浪:佐佐木幸綱選)
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