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14/06/17 朝日俳壇、歌壇より


 日曜日には大阪・梅田で差別主義 者の集団がヘイトスピーチをするとのことで、カウンターに参加してきました。
 日曜日の昼下り、買い物客や観光客で賑わう街で、○○人の犯罪率が高いとか生活保護の不正受給が多いとかデマばかり並べた発言にうんざりです。
 同じようにカウンターの人から「今、そこを通っているのは朝鮮学校の子らや」と言われました。彼らの耳に差別の言葉が入っていなければ良いのですが。

 今週も一日遅れ で、6月16日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇蛇出でて街の重心傾けり熊本市・西美愛子:大串章選)
 季節の初めに見る蛇は驚きが一層です。街の重心が傾くほどなのでしょう。

◇母の日も口を開けば父のこと(大津市・西村千鶴子:稲畑汀子選)
 我が家などは全く逆です。父の日でも話題は母のことばかり。

◇憲法を怯へさせるな聖五月(いわき市・馬目空:金子兜太選)
 何月であろうと、憲法を冒すことは許せません。まして解釈改憲など持っての他です。

◇沖縄忌白砂は骨ではありませぬ(東京都・野上卓:金子兜太選)
 まもなく沖縄忌です。

◇髪切って五月の風と帰り来ぬ(札幌市・村岸きくの:長谷川櫂選)
 一見、若い女性の作品かと思いました。選者の評によると八十六歳とのこと。若々しい。

◆朝日歌壇
◇焼きたてのパンの匂いを連れて来る火曜の彼女はちょっと大人だ(熊本市・近藤史紀:高野公彦/永田和宏選)
 色んなことを考えてしまいます。
 作者は女性?学生?彼女は同級生?同僚?パンの匂いは家でパンを焼いてから?アルバイト先がパン屋さん?

◇民主主義冒されるとき民として何人(なにびと)にも抗へとドイツ憲法(フランス・松浦のぶこ:永田和宏選)
 先の戦争でわが国と同じように過ちをおかしたドイツの憲法は「抗え」と言っているそうです。
 わが国でも毎夜、各地で「解釈改憲を許すな!」「安倍やめろ!」とデモが行われています。マスメディアが報じないだけです。

◇本当に心配なことは知らされないそれすら知らず送る毎日(上田市・笠原幸子:永田和宏選)
 国は民に知らせまいと必死です。知らせずにこそこそと戦争の準備をしているのです。
 タレントのほしっやんが、ワールドカップに浮かれている内にいつの間にか抜き差しならぬようにされてしまうとツイートしていましたが、国会でもいつの間 にやら法案が審議可決されています。しっかり目を開かねばなりません。

◇青空に小学生は車座で男同士の顔をしており(摂津市・添田尚子:馬場あき子選)
 くすっと笑ってしまいました。

◇真夜中の爆音すざまじ 厚木には占領軍がいまも居すわる(相模原市・松並善光:馬場あき子選)
 この国は未だ占領中です。早く独立せねば。
 在特会のばか者でも、真の在日特権は日本の空を我が物顔に飛ぶアメリカ軍に与えられているのが見えないのか。

◇衝撃の吉田調書が明らかに特報なくば未だ知られず(千葉市・鈴木一成:佐佐木幸綱選)
 特定秘密穂合法が試行されていなくても私たちには聞かされていないことの以下に多いことか。
 吉田調書を報じる朝日新聞の報道を是非お読みください。

◇福島に住むなは天の声として他に住む人の永遠のご無事を(福島市・山田毅:佐佐木 幸綱選)
 こんな意味でしょうか?
 福島は放射能に塗れているので移住しなさいという人もおり、移住していく人もいるけれど、福島からその人たちの無事を祈ろう。
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