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14/06/23 朝日俳壇、歌壇より


 今日6月23日は沖縄・慰霊の日 です。
 沖縄での戦いが終わった日とされています。この沖縄の戦いで20万人以上の人々が殺されたといわれています。

 私は今日の17音の残日録に こんな句を書きました。
 < また鉄の雨降る予感沖縄忌 >
 沖縄に、日本に再び鉄の雨が降るようなことが起こらないように願うばかりです。

 23日付けの朝日 新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇退屈の中の退屈蝶の昼(熊本市・永野由美子:稲畑汀子選)
 蝶も退屈そうに見えても、結構忙しいことでしょう。

◇守られて九条稲の花(福井県池田町・下向良子:金子兜太選)
 九条は稲の花のように目立たぬものか?
 人類の理想だと私は思う。

◇更衣いよよ滴る老いであり(平塚市・日下光代:金子兜太選)
 滴るほどの老いとは羨ましいこと。

◇蟻地獄残すものなき余生かな(長岡市・内山秀隆:金子兜太選)
 残すものなど何も無いという言い切りと蟻地獄との対比が面白い。

◇蟻地獄蟻に極楽無かりけり(大村市・小谷一夫:長谷川櫂選)
 蟻にとっては蟻地獄だけでなし、この世の全てが地獄なのだろうか?

◇麦秋を来て海峡の町に泊つ(長崎市・徳永桂子:大串章選)
 どんな町だろう。海峡の音を聞けるような宿に泊まってみようか。

◆朝日歌壇
◇たんぽぽの咲きたる順に絮となり絮となりたる順に飛びゆく(館林市・阿部芳夫:永田和宏選)
 先に生まれたものが先に死ぬという輪廻。

◇人間は愚者なりと思う故に憲法という歯止め尊ぶ(群馬県・小倉太郎:永田和宏選)
 人間、特に権力を得たものは愚か者であることから、彼らに守らせようとある憲法をこの国の権力者は小手先で解釈改憲などという愚かなことを考え出した。 安倍やめろ!

◇教科書に墨をぬりたるわが世代今憲法を墨守せんとす(蓮田市・斎藤哲哉:馬場あき子選)
 そのあとの戦争を知らずに生まれた我が世代も憲法を墨守する。

◇よどみなくアベノミクスと唱え居り休耕田は汚染度の山(福島市・山崎圭:佐佐木幸綱選)
 黒や青のナイロン袋に詰められた汚染度の山をアベノミクスはどうするというのでしょうか?
 安倍首相には、福島の原発事故は「under control」と、もう既に過去のものとなっているのでしょう。

◇9条をわがものと思う政権のゆるがすこともなしと思えば(さいたま市・紺野ちあき:高野公彦選)
 どういう意味かと思っていたら、選者は「憲法第九条は私のものだ。政権がいじってもびくともしない」と評されていました。
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