14/07/29 朝日俳壇、歌壇より
な
ぜか年寄りの癖にバタバタした一週間でした。
先々週の日曜日の「仲良くしようぜパレード」の後、火曜日には「原発ゼロ上牧行動」に参加、土曜日は鶴橋でのヘイト街宣へのカウンター、日曜日には「鳴
るちゅるうどん」を食するために徳島県鳴門市への小旅行をしてきました。
◆原発ゼロ上牧行動
上牧駅頭で配ったチラシは200枚、夏休みになって乗降の人も幾分少なめでした。参加者は常連の9
人でした。
アピール後に交流会を行うのですが、寒くない時期には駅前のベンチを囲んで呼び掛け人ご夫妻の手製
のお握りなどをいただきながら四方山話が続きます。第二、第四火曜日の18時〜20時まで開催です。暇があれば是非どうぞ。
◆鶴橋ヘイト街宣カウンター
鶴橋駅前で「朝鮮人大虐殺だ」などと昼日中から叫ぶ人たちに何故警察は一週間も連続して街宣の許可を出すのでしょうか?
今回も川東というネトウヨが、街宣許可を得たと在特会の予定表に書き込んでいたので、街宣をされてはたまりませんのでカウンターが三々五々集まりまし
た。
私は人見知りなので、知った4、5人に挨拶をするぐらいで駅の出口にいました。そこには私と同様に混じらない人が2、3人いました。18時を回ってもレ
イシストは現れません。そろそろ帰ろうかと思っていた時、そばにいた人が「朝4時から仕事をして、初めてここに来ました。疲れたので先に失礼します」と
言って帰られました。
初めてカウンターに来られたのか、もう少し声を掛ければ良かったと思ったものです。結局ヘイト街宣はなく鶴橋駅前は平和でした。
◆鳴るちゅるうどん
徳島県鳴門市のB級グルメの鳴るちゅるうどんを食べに鳴門市に行ってきました。高速バスで2時間余、高速鳴門で下車したところに鳴門市観光情報センター
でママチャリをレンタル(1日500円)して市内をぶらりと回ります。
一杯目は鳴門駅近くの老舗・大井食堂です。この店は大衆食堂風、麺は細かく切れたようで箸で摘み難い。出汁も少し絡めでした。二杯目に向
かったのは藤
井に向かいます。プレハブ小屋がお店でしたが日曜は営業をしていませんでした。残念。いよいよ鳴るちゅるうどんの生まれ故郷高島に向かいます。
小鳴門橋を渡り路地裏の住谷豆腐店を
探し当てましたが店は閉まっているようでした。鳴るちゅるうどん店の多くが使っているというお揚げを買って帰りたかったのですが。
高島の評判店・舩本うどんへ。12時を過ぎていましたが何とか座れました。その後は大勢が来店して店の前に行列が出来ていま
した。おでんとビールにうどんを注文します。うどんは長めです。いいお出汁で評判も分かるお店でした。
三杯目は同じ高島にあるとばです。住宅街の中に新築の小奇麗なお店でした。舩本うどんと似た麺、出汁で美味しいうどんでした。お客が
他にいなかったのが残念なことです。もっと評判になっても良いと思いました。
その後、黒崎〜高島間の渡船を利用して鳴門市側へ。小さな海峡をぽんぽんぽんとのんびりと渡してくれます。所用1分少々で到着です。そして、4杯目を鳴
門駅近くのあそこ食堂に向かいます。
そこでは小上がりに漁師風の人たちが酒を飲みながら高校野球の県予選をあーだ、こーだ言いながら寛いでいました。
私も早速ビールをいただきます。肴はさざえの煮物、こればまた美味しかった。バスの時刻に合わせてゆっくりとしました。店のおばちゃんが西瓜や鳴門金時
のふかしたものを差し入れてくれます。うどんも美味しかった。
満足の小旅行でした。
7月28日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。
◆朝日俳壇
◇弾痕の熱砂の島や糸満史(東京都・鈴木勇:金子兜太選)
選者は「今次大戦末期の沖縄そして糸満の惨状を忘れる者はいない。二度とあるな」と書かれています。
◇雲の峰国のかたちも崩れけり(那須烏山市・川俣水雪:長谷川櫂選)
戦争をする国へと、この国は変わった。憲法を無視して。
◇サングラス外して口をききなさい(東京都府中市・滝光雄:長谷川櫂選)
この句はどんな意味なのでしょう。
人と話をするときにはサングラスを外しなさいということなら甘利面白くないですね。
◇幽霊の叱られていし楽屋裏(河内長野市・平田恭一郎:大串章選)
小屋がけでやられている村芝居でしょうか。私の子どもの頃には近所の空き地に小屋がけで劇団が来ていましたが。
幽霊が叱られているのですから、お化け屋敷かも知れません。
◇抱かれては蹴られては夏蒲団かな(洲本市・高田菲路:稲畑汀子選)
我が家の蒲団のようです。冷たく冷えた蒲団は気持いいもの、体温で生温くなった蒲団は蹴飛ばしたくなるもの。
◆朝日歌壇
◇失言と頭を下げてゐる背より変はらぬ本音立ち上がりくる(熊谷市・内野修:馬場あき子選)
下を向いている時には舌を出しているかも知れません。
子どものときから、「嘘は吐かない」と教えられましたが、この頃は大の大人が、それも選挙で選ばれた人たちが平気で嘘を吐いています。最も酷いのはオリ
ンピックを誘致するのに「福島原発の放射能は完全にコントロールされている」と言った安倍晋三でしょうか?その後嘘ばっかり吐いていますが。
◇解釈が自由にできる憲法は英訳不能理解も不能(富山市・土谷精:馬場あき子選)
守らねばならない人たちが憲法を蔑ろにしています。
理解不能です。
◇恣意的に憲法解釈する者の言う歯止めなど当てにはならぬ(三原市・岡田独甫:佐佐木幸綱選)
安倍の嘘のひとつでしょう。
◇入口に近きは上等兵ばかり村の軍人墓地にまた夏(沼津市・石川義倫:佐佐木幸綱選)
駅から実家へ帰る道の傍に墓地があり目に付くのは伍長や上等兵の大きな墓石がばかりです。そういうことか、戦死しても差別され続けているのか。
◇時を隔てひめゆりの少女少女のまま対馬丸の子ら子どものままで(東京都・上田結香:高野公彦選)
恋歌の多い上田結香さんの作品、今週は高野公彦さんの選では一席で入選されていました。
詠まれている少年少女は兵士ではない。ガザでの死者は1000人を超えたという。そのうち子どもの死者は如何ほどか。
◇原発も戦争(いくさ)も許すこの国を知らで園児ら七夕飾る(大分市・児玉直:高野公彦選)
何も知らぬ幼子たちの未来が掛かっている。なんとしても私たちが止めないといけません。
◇いざ出兵征(ゆ)くのは誰ぞ誰が征く、征きて帰れぬいくさに征くは(加賀市・敷田
千枝子:高野公彦選)
貧乏人は学歴も無く前線の一番前に、小金持ちは前線には行かぬだろう、そして大金持ちは戦争にゆかない。
まして戦争をできる国にした老人どもは孫子の代まで戦争にいかぬのだろう。
◇闘いはまだこれからと議事堂へ響く声あり七月一日(東京都・十亀弘史:永田和宏
選)
秘密保護法も集団的自衛権行使容認の闘いはこれからだと、8月2日に東京・代々木公園で大規模なデモが行われます。私も参加したいが仕事の都合がつきま
せん。
◇対馬丸沈みし子らの写真見て憲法九条いよよ思はる(横浜市・飯島幹也:永田和宏選)
944年8月22日、本土に疎開させるために沖縄の子どもたちが乗った対馬丸がアメリカ軍の潜水艦に撃沈され1418の子どもたちと引率の教師、乗組員
が死亡した事件です。
1418人という数に驚きです。それぞれに親があり兄弟があっただろうに。
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