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14/08/11 朝日俳壇、歌壇より


 広島の原爆忌に続いて安倍総理は 長崎の慰霊の式典で昨年とほぼ同一文面の挨拶をしたそうです。広島でコピペを指摘されてきたもの を敢えて同じことを繰り返したのですから確信犯、つまり国民に喧嘩を売っているとしか思えません。
 こんなに国民を虚仮にするならこちらから「安倍止めろ」と止めていただくしかありません。
 長崎の平和宣言では集団的自衛権の行使容認についての記述もありましたが、被爆者代表の城臺美弥子さんの平和への誓いは原発の廃炉まで踏み込むなど素晴らしいものです。是非、ご一読を。

 先日は岡山のシティミュージアムで開催されていた「いわさきちひろ展」を青春18切符を使って見学してきました。台風の予兆で雨が降り続く天気でした が、岡山駅西口にある真新しい施設での展覧会は見ごたえがありました。
 同じ施設で岡山空襲展と広島原爆展が開催されていました。

 また、昨日は実家の墓参り、暴風雨の中お参りをしてきました。
 台風一過とは言え、各地に大きな被害が出ています。被災者の皆さんにお見舞いすると共に、一日も早く日常の生活に戻られますようお祈りいたします。


 8月10日付けの 朝 日新聞の俳壇、歌壇の気になった句や歌を紹介するのが今日になりました。

◆朝日俳壇
◇草笛のやうやく歌になりはじむ(東京都・望月清彦:大串章選)
 音痴の私には草笛でメロディーを奏でるなど至難のことです。

◇いつか逝く我が心身の汗拭ふ(いわき市・馬目空:金子兜太選)
 我が身を慈しんで我が身の汗を拭かれている。素晴らしいではないか。

◇原発をにらんで立つは原爆忌(青梅市・津田洋行:長谷川櫂選)
 原発は原爆の素です。
 自民党の石破政調会長(当時)は原発の必要性について「日本は(核を)作ろうと思えばいつでも作れる、1年以内に作れると、それはひとつの抑止力ではあ るのでしょう。 それを本当に放棄していいですか」(2011/8/16)

◇戦争へまた戦争へ原爆忌(前橋市・吉江充慶:長谷川櫂選)

 また、戦争が始まる。そして第三の原爆忌や再びの敗戦忌が出来るのか?

◇フクシマを忘るる国に原爆忌(いわき市・中田昇:長谷川櫂選)
 2011年3月14日の福島第一原発3号機の爆発はまさに原発の爆発だった。

◇炎天の一樹の陰や去りがたく(海老名市・川上益男:長谷川櫂選)
 そんなに広い木陰でなくても炎暑の日には去りがたいものです。

◇終戦といはざる人や敗戦忌(大津市・西村千鶴子:長谷川櫂選)
 ポツダム宣言を無条件に受け入れた敗戦なのですから「敗戦忌」なのです。
 「終戦」などでは決してありません。

◆朝日歌壇
◇ひたすらにむくげはむくげ人の世のいろいろいろに触れざるま白(福島市・美原凍子:高野公彦選)

 美原さんの歌はいつもリズムが良い。「むくげはむくげ」「いろいろいろに」と。

◇九条は国のかたちの躾け糸今解(ほど)くべき有事にあらず(三豊市・石井庄太郎:永田和宏選)
 躾糸程度の糸だから施政者が自分の都合の良いように弄ぶのです。仮に有事であっても九条を読み違えることは出来ません。

◇「国民の命を守る」と言ふけれど自衛隊員も国民なのだ(三鷹市・増田テルヨ:永田和宏選)
 自衛隊員も国民は当然として、武器を持たない丸腰の私たちの命も軽いことです。安倍なんぞに「国民」とか「安全」とか「命」とか言ってほしくありませ ん。

◇ああ戦死餓死集団死特攻死二十世紀の日本のことだ(横浜市・吉井信:馬場あき子選)
 七十余年前の出来事、私も戦争を知らずに生まれてきましたが、決して忘れてはなりません。

◇どっかーんと爆発をしたそのあとじゃ遅いのだけど再稼動する(小平市・萩原慎一郎:佐佐木幸綱選)
 どんなに安全設備があろうとも、安全基準をクリアしていようとも原発に安全はありません。

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