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14/08/20 朝日俳壇、歌壇より


 在特会らへのカウンター行動でお会いする李信恵(リ・シネ)さんが在特会と同会の通称桜井誠らに対しヘイトスピーチで傷つけられたと損害賠償請求を提訴 しました。「ヘイトスピーチ、在特会など提訴 在日朝鮮人女性」(朝日新聞 14/08/18)
 良い判決がでるように願わざるを得ません。

 もうひとつニュース記事から。
 谷垣禎一法務大臣は18日、軽井沢で行われた派閥の研修会で「消費税を予定通り10%に引き上げなければ、アベノミクスが失敗したようにみられる」など と発言したそうです。「谷垣法相、消費税引き上げを訴え 明言しない首相を牽制」(朝日新聞 14/08/18)
 本末転倒の話法ではないでしょうか?
 この人の頭はどうなっているのでしょう?

 選挙区の京都府福知山市では週末の豪雨で1000戸におよぶ家屋で浸水し、通勤通学の足であるJR福知山線も普通になっているのにのんびりと派閥の研修 会とは内閣の親玉が親玉なら手下も手下ということでしょうか?
 京都5区の有権者の皆さん、小学生でも分かる理屈が分からない男を代議士などに選ぶことはやめましょう。

 8月18日付けの 朝日新聞の俳壇、歌壇の入選作品の中から気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇昼寝して余命をへらしをりにけり(熊本市・永野由美子:稲畑汀子選)
 不思議な句です。普通なら昼寝をして命が延びると思うものですが、何か事情があるのでしょうか。
 選者は「人は元気に生きて行くために睡眠をとり、夏の暑さに耐えるために昼寝をする。昼寝を余命を減らすと考える作者の事情が悲しい」と。
 気になる「事情」です。

◇おろおろと歩くほかなき暑さかな(横浜市・山口功:稲畑汀子選)
 類型の句がありそうだが、おろおろと歩くほかない。

◇遺骨なき十七歳の敗戦忌(坂戸市・安達順子:金子兜太選)
 兄だろうか、息子だろうか?

◇蛍火や僅かにうしろめたきこと(川崎市・西原小百合:金子兜太選)
 なんかいいですね。「僅かに後ろめたきこと」をミーハー的に知りたくなります。

◇桃を捥ぐのみの七月終わりけり(笛吹市・武藤ゆき:長谷川櫂選)
 働くとは尊いこと。働きづめで一月を過ごしてしまったと。

◇蝉しぐれ明日なき声も混じりいる(生駒市・野嵜道子:大串章選)
 多くの鳴き声の中にも今日を限りの蝉も居る。
 大串章さんの選には、はかなき蝉の命を詠った句が4句入選していました。

◇戦争に懲りざる国よ敗戦忌(兵庫県猪名川町・小林恕水:大串章選)
 まったく。懲りない、否、甘い汁が忘れられない人々がいるのです。

◆朝日歌壇
◇「お母さん」が私の天職なんだけど期間限定の仕事だからね(東京都・上田結香:永田和宏選)
 上田結香さんは未婚の方だと思っていたのですが、難しい歌です。

◇遊園地コーヒーカップに一人乗る初老の男に夕立が降る(横浜市・飯島幹也:馬場あき子選)
 珈琲カップにより前に遊園地に入る初老の男一人も気になります。

◇夜間瀬(よませ)川過ぎて長電(ながでん)夜間瀬駅湯田中まではあと五分(本庄市・福島光良:佐佐木幸綱選)
 固有名詞はこう使うのですね。夜間瀬川−夜間瀬駅−湯田中の距離がなんとなく分かる。

◇灼熱の工事現場に一点の涼が閃く鉄切る火花(高石市・中村玲子:高野公彦選)
 溶接の閃光を涼しく感じるか、熱く感じるか?私は熱く感じてしまいました。

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