Google
WWW を検索 残日録内 を検索
←Back Haiku  Photo Mail Archives Twitter Next→

14/10/31 鳥獣戯画展

 通勤やウォーキン グの時にはラジオ番組をポッドキャストで聴いています。
 そんな番組の中に文化放送の「大 竹まこと・ゴールデンラジオ」があります。その番組に政治学者の白井聡さんが出演されていま
した。しばらくは音声 が公開されていますのでお聴きください。http://www.joqr.net/blog/main/index.xmlをクリックしてください。

 番組の話題は、近頃の政治家の政治資金問題から始まりました。
 なぜ、今の時期になって何年も前の政治資金の記載漏れや記載誤りの問題が明らかになるのでしょうか?
 白井さんは「特定秘密保護法の制定、集団的自衛権の行使容認など解釈改憲を事実上成立させた安倍晋三がもう用無しになったのではないか」「潮目が変わっ たからだろう」と話されていました。
 では、誰にとってでしょうか?役所や官僚でしょうか?否な、それはアメリカ合衆国だと。官僚も政治家もアメリカの傀儡だということでした。

 そこで思い出したことがありました。
------------------
 日本とアメリカとの関係は、対等・平等の同盟関係では決してない。日本の現状は、発達した資本主義諸国のあいだではもちろん、植民地支配が過去のものと なった今日の世界の国際関係のなかで、きわめて異常な国家的な対米従属の状態にある。アメリカの対日支配は、明らかに、アメリカの世界戦略とアメリカ独占 資本主義の利益のために、日本の主権と独立を踏みにじる帝国主義的な性格のものである。
------------------
 日本共産党の綱領の 一部です。もう、何十年も前に読んだことを思い出したのです。
 他にも「(日本は)国土や軍事などの重要な部分をアメリカに握られた事実上の従属国」だとも。

 白井さんは官僚や政治家になる人たちには良心がないのだろう。ここ数年、官僚がドロップアウトしていることも頷けることかも。
 白井さんの著書「永続敗戦論」にも詳しいそうです。早速読んでみることにします。

 今日は休みを利用 して、京都国立博物館で展示中の「国宝鳥獣戯画と高山寺」展を見に行ってきました。
  混雑が予 想されるとのことで早めに自宅を出て、JR京都駅から七条通りを歩いて行きました。十時過ぎだったのですが前提に長蛇の列ができていました。
 案内板には「館外での待ち30分、館内での待ち40分」と書かれていました。予定通り?凡そ40分弱待って館内へ入ることができました。

 前半の展示は高山寺に関するもの、明恵上人像などが展示されていました。案内のスタッフが「混んでいるのでさっさと」みたいに急かせます。
 客は7〜8割が老若の女性でした。小さな赤ちゃんを抱いた人も、車椅子に乗せられた人、車椅子を押す人などいろいろでした。

 鳥獣戯画は甲、乙、丙、丁の4部からなっているのだそうですが、教科書などに出てくる馴染みの兎と 蛙などの滑稽な図柄は甲の巻にありました。この鳥獣戯画甲の巻の展示室に入ってからジグザグに20分ほど並びました。
 甲の巻は10メートルほどの巻物で、川遊びなどをする兎や蛙などとその傍の植物が細かく描かれています。

 乙の巻は獅子や象、龍などの実在、架空の動物が大きく描かれています。丙の前半は人間の遊びと後半は動物です。人間の遊びは遊び道具が少なかった時代、 私の子どもの頃を思い出させるようなものもありました。800年前と50年前が変わらないとは。
 丁の巻は見世物を観る人など登場人物は人間だけ。

 私たちの子どもの頃は作者は鳥羽僧正だと教わりましたが、近年の研究では鳥羽僧正ではなさそうとのことでした。

 急いで回りましたが、博物館を出たのは12時過ぎでした。
 そうそう、博物館は未だに「国立」のままでした。なぜか独立行政法人にはされていませんでした。何よりのこと。
←Back  Archives  Mail  Home  Next→ Top
inserted by FC2 system inserted by FC2 system inserted by FC2 system