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08/07/17 映画覚え書き
◆民主、社民は誰を見ている
 山口県知事選挙が17日告示(8月3日投票)され、4選を目指す無所属の現職(二井氏)と無所属の新人(福江氏:共産推薦)の一騎打ちとなりました。

 現職は実質的に自民、公明、民主が推薦(支援)し、新人候補は共産の推薦を受けています。社民は自主投票だそうです。
 また、また与野党相乗り候補と共産推薦候補の戦いとなっています。

 08年2月、アメリカ軍再編による艦載機の岩国への移転に反対した市民は、井原前市長を擁立し1782票差で惜敗しました。
 どちらの候補者が、アメリカ軍の岩国基地の機能強化を進めるのでしょうか、阻止しようとするのでしょうか?
 反基地、県民生活優先の統一候補の擁立が何故出来ないのでしょうか?

 各紙は下記のように書いています。(部分引用)

◇JANJAN
 自民、民主、公明の各党は前回選で二井氏を推薦したが、今回は三党とも「原則として4選禁止」としているため、自民、公明両党は二井氏を「県組織による 推薦」という態度をとった。民主県連は「自主行動」としたが、所属県議の多くは個人的に二井氏を支援している。社民党県連は自主投票を決めている。
 福江氏は、米軍岩国基地や上関原発計画に対する二井氏の姿勢を批判、後期高齢者医療制度の廃止や子育て支援などを訴えている。二井氏は4期目を総仕上げ と位置付け、地域活性化策や2011年の山口国体開催への意欲を強調している。

◇47NEWS
 前回、二井氏を推薦した自民、民主、公明各党は、原則として4選禁止 のため、自民、公明両党は県組織が推薦、民主党は所属県議の大半が支援し、事実上、与野党相乗りとなった。
 福江氏は福祉、教育などを最優先課題に取り組むと主張。米軍再編に伴 う米軍岩国基地の機能強化への反対を訴える。二井氏は、自民党県連や公明党県本部が推薦。連合山口などの支援も受け、「山口きらら博」の開催など3期12 年の実績をアピールする。

◇産経新聞
 二井氏は前回、自民、民主、公明各党の推薦を受けた。各党とも4選推薦禁止のため自民、公明は県組織推薦、民主は大半の県議が各自支援という形だが、事 実上は前回と同じ「与野党相乗り」。

◇讀賣新聞
 二井氏は3期12年の実績を強調し、「県政の総仕上げをしたい」と訴える。自民、公明の県組織が推薦し、候補擁立を断念した民主も大半の県議が支援に 回っている。

◇毎日新聞
 自民、公明は県レベルで二井氏を推薦し、民主も県議が中心となって実質支援している。

 最 近、観た映画をメモ代わりに 書きおきます。
 エンターテイメント系の気楽に観られる映画ばかりで外れはありませんでした。

ヒトラーの贋札
 第二次世界大戦中のナチスドイツのユダヤ人迫害行為の過程で行われたベルンハルト作戦(贋札製造作戦)での人間模様を描いた物語です。
 原作は映画の中での登場人物でもあるアドルフ・ブルガー
の「ヒトラーの贋札 悪魔の工房」です。

 ドイツのザクセンハウゼン収容所に、ユダヤ人(系)の贋札作りの前科 者や印刷技術者などが集められて、アメリカやドイツの経済を混乱させるため、ナチスの戦費を捻出するために、ドル、ポンド紙幣の贋札作りやパスポートなど の公文書の偽作がナチス・ドイツの国家事業として行われていました。(今もそんな国があるそうですが)
 主人公サリーは
プロの贋札師、絵描き、銅板製版や印刷技術を持つユダヤ人たちは他の収容者よりいくらかましな待遇に隔離 され贋札作りを強要されます。
 贋札が作れなければ殺され、贋札が大量生産できるようになれば殺され、ナチスドイツが勝っても、負けても何れにしても殺される運命の人たち。
 敵(ナチス)の作戦を遅らせるためにサボタージュをする人、その人を密告しようとする人、廻ってきた資料から家族が殺されたことを知り自殺をはかる 人。。。

 この映画でも権力の敵は「共産主義(者)」、反共は権力者には効果のある古くて新しい手法なのです。

告発のとき
 イラクから帰還した息子・マイクが軍隊から抜け出して行方不明になっ ているという知らせが届きます。父・ハンクは息子が軍を脱走するはずはない、事件に巻き込まれているのではとマイクを探しに現地に出向きます。
 軍警察の経歴を持つハンクは、反発する地元警察の女刑事・三ダースとともにに失踪の謎を解いていきます。
 事実を元に作られた映画だそうです。

◇戦争は狂気
 国、軍隊とか大きな組織の問題を「告発」する映画か思っていましたが、心を病んだイラク帰りの若い兵士たちの狂気の行動を通して(イラク)戦争を「告 発」する映画でした。

 マイクが心を病む切っ掛けとなったイラクでの事件。
 市街地を走行するアメリカ軍の車列は敵から襲撃されないために、何があっても減速したり停止してはならないのだそうです。
 マイクの運転する車は、前方にイラク人の少年を発見しますが軍律を守って突っ込んでいき少年を轢いてしまいます。
 良心と軍律の間で悩み、母国の父親に電話をしますが、打ち明けられません。深い傷を持ったまま帰国し事件となります。

 平和な日常生活から人間を殺しあう非日常の場に送られた人間が、心を 病んでいくことであろうことは容易に想像できます。
 アフガニスタン、イラクから帰還したアメリカ兵・30万人がPTSD(心的外傷後ストレス障害)、32万人がTBI(トラウマ性脳障害)を患っていると いうレポートが、アメリカ国防総省に近いランド研究所から出されています。
 アフガニスタン、イラクに派遣されたアメリカ兵は約160万人、三分の一以上の兵士が心を病んでいることになります。
しんぶん赤旗 08/04/19

◇イラクでの映像
 マイクは赴任地のイラクで携帯電話の動画や写真をたくさん撮っていました。
 その情報が事件を解く鍵となっていくのですが、軍事行動に携帯電話を持ち歩き撮影をしているのです。アメリカの実家への電話は基地の公衆電話のようなも のを使っていました。
 携帯電話の充電はどうしていたのだろう、随分長く動画を撮れるものだと感心したりしてしまいました。

◇キャスト

 最近のテレビCMで、地球を調査している宇宙人の軽妙な姿を演じているトミー・リー・ジョーンズですが、さすがアカデミー助演男優賞受賞者でした。
 また、妻役のスーザン・サランドンは久し振りに見ましたが、出演シーンは多くないのに歳を重ねて益々存在感のある役をこなしていました。

◇国旗を逆さまに掲揚
 ハンクが通り掛かった施設で移民の職員が星条旗を逆さまに掲揚していました。
 それを見て「国旗を逆さまに掲揚するのは救援信号だ」と教えて正しく掲揚しなおします。
 終盤、マイクの遺体を持ち帰ったハンクが、この場所の星条旗を逆さまに掲揚するシーンがありました。

 国旗を逆さまに掲揚する習慣があるのですね。日の丸のように上下対称の旗はどうするのでしょう。

イースタン・プロミス
 ロンドンで暗躍するロシアン・マフィアの物語。

 アンナが産婦人科医をつとめる病院に、臨月のロシア人少女が担ぎ込まれます。
 アンナは、赤ん坊と日記を残して死んだ少女の家族を探し始めますが、行き着く先はロシアン・マフィアでした。
 ロシアン・レストランのオーナーであるマフィアのボス、アル中でホモのボスの息子、不気味な運転手・ニコライ、アンナや家族に危険が迫ります。
 終盤にホッとするような展開となり一安心ですが、スリリングな映画でした。
 暴力シーンが多くあり、血もたくさん流れます。「血」に弱い私は目を瞑る場面もありました。

 禁酒法時代のアメリカのマフィアを描いた映画は見たことはありますが、ロシアン・マフィアは始めて観ました。
 闇の世界はどこにもあり、どこも同じように身勝手な組織の掟と、人の命を物としか見ない人たちがいます。

近距離恋愛
 ドタバタ恋愛コメディーです。

 大学時代からの友人である男女が10年間もお互いの大切さに気付かずにいたのですが。。。
 博物館の学芸員ハンナが6週間スコットランドに出張に行きます。
 何人もの女性と恋愛ごっこを愉しむプレイボーイのトムでしたが、ハンナの長期出張中でハンナが自分にとって掛け替えのない人だと気付き、彼女の帰国後に は結婚を申し込もうと考えています。
 ところが、ハンナはスコットランドでであった婚約者を連れて帰ってきます。そして、トムが男性にも関わらず結婚介添人(maid of honer)を依頼します。

 馬鹿馬鹿しく楽しめる映画でした。

 ハンナの婚約者は、非の打ち所のない男、スコットランドのウィスキー蒸留所の御曹司です。
 二人が結婚式を挙げるスコットランドのシーンがたくさんありました。海があり、山があり綺麗な風景でした。

 日本語字幕は戸田奈津子さん。戸田奈津子さんのサービスか、日本人向けのギャグ(駄洒落)に訳されている台詞もありました。

 トムの父は大病院の院長?、トムの友人には弁護士もいて。。。。
 大きな家に住み、100着もあろうかと思われる洋服を持ち、何十人も集めてパーティができる家に住み、高級車を乗り回しているトムの職業が分かりません でした。
 コメディであっても、その人物の背景を描いて丸ままの人間を見せて欲しいと思いました。例えば祖父の遺産で働かなくても豪華な生活ができるとか。。。

 邦題は「近距離恋愛」ですが、原題は結婚介添人を意味する「
MADE OF HONOR」でした。
 「近距離恋愛」よりも違うタイトルもあったのではないかと思いました。


◆喫煙 シーン
 テレビを(惰性で)見ない生活を心がけていますが、番組表で見たい番組は見ています。
 先日、テレビ東京系で森村誠一さん原作の推理ドラマで主役の刑事の喫煙シーンが何回かありました。
 職場の喫煙コーナーでは、自動販売機でタスポを使ってタバコを買うシーンまでありました。自動販売機からタバコを取り出したときにタバコの銘柄も分かる ような見せ方でした。

 テレビ局に下記のような意見を出しました。
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 7月16日放送の「刑事の証明」で、主役の刑事の喫煙シーンが多いことが気になりました。
 ドラマの展開上も主役の刑事がタバコを吸わなければならない必然はないように思えました。
 ドラマのヒーローである主人公の喫煙シーンは青少年が喫煙を始める動機となると思います。
 喫煙の必然性がない(乏しい)場合は、極力喫煙シーンを放送しないでいただきたい。
 よろしく、ご検討お願いします。
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