08/09/01 映
画「アメリカばんざい」
手違いからか記事を紛失してい
ましたので再度書き込みします。
映画「アメリカばんざい」
を紹介し
ます。
アメリカ人とアメリカ軍を日本人が撮ったドキュメンタリー映画です。
副題が「crazy as usual」ですから、おおよその想像がつきます。
金持ちは戦争に行かない、行かなくてもすむ。貧困地域に住む貧しい家庭の子どもたちに志願すれば大学へ進学できるなどと軍隊へ勧誘していきます。「貧困
徴兵制」と呼ばれるそうです。
現実には大学へ行くための奨学金を得られるのはほんの少しの人たちだけ、戦地から帰ってきた帰還兵の多く人がホームレスになっています。アメリカでは
100人に1人(300万人)がホームレスといわれ、そのホームレスの3人に1人がが帰還兵といわれています。貧しいものはいつまで経っても貧しいまま、
いや益々貧しくなっていきます。
ダイエットの道具として一時流行ったビリーズ・ブートキャンプがありましたが、映画の中で海兵隊のブートキャンプ(新兵訓練)に若者が送られて教育され
ていく様子がありました。
入隊直後から何を言われても「Sir, yes sir!」としか答えることが許されない戦前の日本軍さながらの「物を考えない」上
官の命令は絶対視する兵士作りの様子が生々しく描かれています。人を殺せと言われれば「Sir, yes
sir」と人を殺してしまうことでしょう。そして悩むことでしょう。
サウンドトラックはベッツィー・ローズ(Betsy Rose)さんのFor The
Moterでしたが、兵士の母の悲しみ、怒りをよく表現していました。
iTunesで購入して聞いています。
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I sing for the mothers all over the earth
For their power, for their love
I ache for the mothers all over the earth
For their sorrow, for their love
May their broken hearts be cradled
May their righteous anger be heard
I pray for justice and healing for all of the mothers
All over the earth
-------------(Betsy RoseさんのWebサイトより転載)
世界中の母たちのために私は歌う
その強さ、その愛のために
世界中の母たちを思い私の心は痛む
その悲しみと愛は、どれほど深いことだろう
母たちの壊れた心が癒されますように
母たちの正当な怒りが聞き届けられますように
世界中のすべての母たちに正義と癒しがもたらされますように
-------------(アメリカばんざいオフィシャルサイトより)
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