13/03/03 映画「フ
タバから遠く離れて」
昨日
は高槻市での映画「フタバから遠く離れ
て」の上映会に参加しました。
福島第一原子力発電所の事故により警戒区域となり人が住めなくなった双葉町の住民が集団避難しています。
双葉町の人口はおおよそ7千人、そのうちの約1500人と町役場が埼玉県加須市の廃校となっている建物に集団避難してき
てからの1年の状況を描いたドキュメンタリー映画です。
双葉町は福島第一原子力発電所の5号機、6号機があり、爆発した1〜4号機からの北西数キロしかありません。爆発当時にはSPEEDIのデータが隠され
ていたため放射能が流れる北西に非難するという悲劇も生んでいます。
※北朝鮮の核実験や中国からのPM2.5の飛来には大活躍のSPEEDIでありますが。
双葉町も原発立地の自治体のご多分に漏れず5号機、6号機の固定資産税、電源三法の交付金などまさに麻薬のような金で箱物を作り、箱物の維持費がなどで
財政が悪化すると新たに7号機、8号機の建設を受け入れるというシャブ漬けの状態だったのです。
原発が建設されるまでは貧しい町で多くの人が出稼ぎで暮らしていたそうですが、原発で働くことで経済的には豊かになりました。被曝しながら原発で働き立
派な家を建てたが放射能汚染で帰れなくなった家族もいました。
映画の終盤に牛30頭とともに警戒区域に暮らす酪農家が出てきました。彼の紹介する近隣の酪農家の牛舎では棄てられた牛が餓死してミイラとなっている姿
が私たちの未来のように見えました。
それと旧役場に掲げられた日の丸が破れ、日の丸の赤も退色しているようす、町にある「原子力明るい未来のエネルギー」の看板も原子力安全神話の象徴と見
えました。
原子力を推進してきた人たちには責任を果たして欲しい。責任を取らせねばなりません。
止められなかった私たちも応分の責任を果たそうと思う。
DVDでの上映とのことでしたが、エンドロールの文字が潰れているなど全体に映像のピントがあっていないようで残念でした。
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