14/10/22 朝日俳壇、歌壇より
週末は在特会の街
宣へのカウンターに出かけました。
在特会らは翌日の20日に、在特会の桜井誠(本名:高田誠)が橋下大阪市長と面談するということで相変わらずのヘイトスピーチを垂れながしていました。
橋下市長との面談の様子はテレビでも放送されたそうですが、相当に醜悪なものでした。映像はこちら。
この件については色々の意見がありますが、次回にでも書くことにします。
10月20日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇から気になった句や歌を紹介します。
◆朝日俳壇
◇存在は吾と同じに昼の月(筑紫野市・二宮正博:金子兜太選)
昼行灯という言葉もありますが、昼の月とは少し趣が違うのでしょうか?
◇桐一葉真直ぐに落ちて動かざる(富士宮市・渡邉春生:長谷川櫂選)
桐の葉とは真直ぐに落ちるのでしょうか。そして動かない。
ヒラヒラと舞い降りて、地に落ちても風に煽られているものと思っていました。
◇生きがひは弁当作り鰯雲(北九州市・真島暢子:長谷川櫂選)
子どものためでしょうか、夫のためだろうか?
美味しい弁当だろうなあ。
◇天高しノーベル平和賞を待つ(松戸市・青木静子:大串章選)
憲法九条の平和賞を逸したのは残念でしたが、マララ・ユサフザイの受賞はよかった。
◇赴任地へ夫送り出て鰯雲(姫路市・中西あい:稲畑汀子選)
単身赴任でしょうか、女の人は夫を赴任池に送り出したあとはどんな気持ちなのでしょう。
案外さっぱりしていたり。
◆朝日歌壇
◇鳴り止まぬ線量計そそくさと済ます墓参り大熊町の彼岸(狭山市・黒後輝夫:馬場あき子/永田和宏選)
悲しいこと。国にも東京電力にも棄てられたフクシマ。線量計も鳴り止まぬことだろう。
今日から福島第一原発の1号機の建家のカバーの解体作業が始まったそうですが、また大量の放射能が飛散するのではと心配です。
◇罪憎み人をも憎む世にあらむ加害者家族ネットにさらす(静岡市・安藤勝志:佐佐木幸綱選)
私は犯罪の被害者も加害者も匿名で報道すべきだと思っています。でも、世の中ではそうもいかないようです。
容疑者が捕まったら、その生活状況まで洗いざらい公開し「悪者」に仕立てるのは推定無罪の原則を無視しています。
◇ひとびとがふとふりかへりほほゑむをひとり愉しむ金木犀は(西条市・村上敏之:高野公彦選)
金木犀の密かな愉しみ。なんかわかるよう。
◇事故処理もままならぬのに再稼働不思議な国とアリスが笑う(神戸市・川村充:高野公彦選)
新しく経産大臣に就任した宮沢洋一氏は、早速、再稼働を言い出しています。
◇汚染土を埋めし地よりふつふつと曼珠沙華炎(も)ゆる地の底いより(福島市・美原凍子:高野公彦選)
汚染土の下も自然は生きているということ、その健気さ、力強さだろうか。
◇夕食を作って待っていただろう悲しい事件にいつもそう思う(東京都・上田結香:永田和宏選)
御嶽山の噴火で帰ることができなかった人たちのことを思い出した。
ああ、そうなんだ、どんな事故・事件の被害者を昨日と同じように夕食を作って待っている家族がいる。当たり前と言ってしまえばそれだけだだが。
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