05/04/09 R25と鈴鹿峠

 朝からテレビは「最高のお花見日和・・」と叫んでいます。 そんな言葉に誘われたわけではないのですが、久し振りにサイクリングを楽しみました。

 おおよその予定は草津まで輪行し、旧東海道、r4をJR草津線沿いに三重県柘植まで走る。
 その後はR25を上野経由して木津川沿いに帰宅するか、R25を東に走り、関に出て鈴鹿山中の坂本の棚田を見て安楽越えでR1を帰宅するかと言う、いい 加 減な計画で出発です。

 むせるような桜満開の景色を車窓から堪能て、JR南草津駅で下車し10時出発。R1から旧東海道を走り、草津宿本陣前から草津川土手にあがります。
 土手の桜は満開で、花を見ながら散策する人たちが大勢出ています。草津は私の最初の勤務地で、この土手でも花見をしたことを思い出しました。

 草津川には流れはありませんが、上流から流れてきた砂が堆積して土手下の土 地より高いと ころに川床があり、俗に言う天井川です。
 旧東海道の途中にも2ヶ所(由良谷川、大砂川)ほど川の下を通るトンネルがあり、この付近の地形には天井川が多いみたいです。

 三雲付近でR1に見える大衆食堂の看板に誘われて、何時も遅い昼食を今回は早め(11時20分)にとりました。

 三雲からは少し山手のr4を走ります。途中にある三雲トンネルの路面は悪く土埃も立ち上がり南側に下り気味で自転車には走行注意のつらいトンネルでし た。

 r4の滋賀と三重の県境は緩やかな坂の頂上にあります。少し下ると左手に余野公園、桜の咲いた芝生の公園に大勢の人が遊んでいます。

 草津線を跨線橋を越えて、JR関西本線の踏切を渡ると線路上に建設機械があり工事をしています。少し迂回して柘植駅に行くと土曜日に電車を運休して工事 をしているとのことでした。

 さあ、これからのルートはどうするかと思案する。棚田の田植えは未だ早い、木津川の土手のサイクリングロードも単調、、、とりあえずR25を東に関まで 走ることとします。
 柘植駅方面から、R25への進入路は標識もなく少し不親切です。名阪国道(R25)へは立派な誘導標識がありますが。

 私の持っている地図(ツーリングマップル関西)には、関までの区間は「狭路にダンプの通行多く雑然」と書かれています。この日は交通量は0に近く、ダン プにあうこともありませんが採石場が3、4ヶ所もあり、狭い道で一部はダートになっています。

 加太(かぶと)駅近くの踏切の奥に、お寺の山門が見えます。近づいてみてみるとお寺(神福寺)の裏山が14世紀半ばから1583年に秀吉に破れて敗走す る まで、鹿伏兎(かぶと)氏の居城・鹿伏兎城があったそうです。

 関西本線の線路が見えるところでは、線路上に多くの人が出て工事をしています。写真のように可愛い鉄橋にトンネルが何箇所か見られます。
 このあたりの桜は、開花まで未だ1週間ほどかかりそうです。

 このコースは一部荒れてはいますが、加太川沿いの変化に富んだ良いルートです。タイヤの細いロードバイクより、太めのタイヤの方が良いかと思います。

 14時30分、関に到着する。関宿の街 並みはR1の北側に2Kmあまり続いています。一部売らんかなの店も数店あるが、後は 静かな街並みです。住んでおられる方の日常のご苦労も分かるような街並みでした。

 宿場の街並みからR1に出て、道の駅で一休み。16時前でもあり、山中の安楽越えは無理とR1を帰ることとする。

 決まれば即行動。
 関からは鈴鹿峠への5%強の上り坂をひたすらペダルを漕ぐのみ。三重県側は急勾配で喘ぎながらの上りです。このコースは、上り線と下り線が別になってい ます。
 大阪向きの下りは、坂下の集落の遙か上を通っています。単調な山登りです。

 トンネル内は、歩道もなくコンクリート舗装の路面は随分荒れています。このトンネルも自転車には冷たい扱いです。

 峠のトンネルから滋賀県方面へは下り基調で快適です。一部渋滞もありましたが土山の道の駅で休んだだけでひたすら走ります。
 水口付近で、速度取り締まりのお巡りさんに「スピード出過ぎ、気ィーつけて行きやー」と激励(注意)されました。この時の私のスピードは32Km程度で した。軽車両の制限速度は?

 18時、明るい内に草津駅に到着。早速Kioskでビールを調達。
 帰途へ。

 今回は山菜の収穫はありませんでした。山の中でも蕗の薹は既に「薹がたって」おりました。後は土筆が見られましたが、これも完全花が開いていました。
 収穫はしませんでしたが、タンポポ、スミレ、アザミ、ヤブカンゾウ、ヨモギなどが見受けられました。

 今日は日差しがきつく、気温も高い夏日だったようです。鈴鹿峠付近でも気温22℃が表示されていました。
 半年振りに、サイクルパンツとジャージ(長袖を腕まくりして)で走りました。太ももと腕、顔面は結構な日焼けで少しヒリヒリしています。

 本日の走行距離:122Km、本日の最高標高:376m(鈴鹿トンネル下り線・三重県側)
(05/04/10記)
 草津川に水が なかったと書きましたが、上流部分から南方向に付け替えがされたために、旧草津川は廃川となったそうです。
 この河川跡もいずれなくなるそうです。
 国交省近畿整備局琵琶湖河川事務所のWebサイト:http://www.biwakokasen.go.jp/rivers/kusatsu/otln/index.html
(05/04/12記)

草津宿・本陣

草津川の桜

旧東海道にあったトンネル

悪路のR25

鹿伏兎城麓の神福寺

JR関西線の可愛いトンネル

関宿の街並み

磨きあげられた格子の家

鈴鹿トンネル下り線


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