06/04/01
越前蕎麦
今回は青春18切符を利用して福井市界隈の蕎麦屋を巡ってきました。7時半頃の電車に乗ります。車内は混んでいます。 京都、米原、敦賀と乗り換えて福井駅まで輪行です。 ◆福井駅 福井駅は高架化が終わっていて綺麗な駅になっています。どこの駅も「顔」がなくなり味気ないことですが。 東口は工事の板囲いがされていて[北陸新幹線用地]の看板がかかっています。 長野から福井まで延伸されるのはいつのことでしょう? ◆ 足羽川 7時過ぎに家を出た頃、電車の中では寒かったのですが11時にもなると暖かくなってきました。指切りのグラ ブとサイクル パンツにレグウォーマー、ウィンドブレーカー代わりの雨具を着て、福井駅を出発します。 駅前の通りから、足羽川の右岸の土手の道(r242)に出ます。 遠くに白く雪を被った山が見えます。 土手上のr242が合流するR158は災害復旧工事中です。大型トラックが往来し自転車の通行は危険です。 ◆宿布屋(しくぬのや) R158の三万谷トンネルの手前を川沿いの旧道を走ると直ぐ[そば]看板が出てきます。母屋の隣の小屋のような建物が蕎麦屋です。 掃除はされていますが、全体の雰囲気があまり綺麗には感じられません。 出てきたおろし蕎麦は幅広の豪快な蕎麦です。大根も辛味ありません。500円ではこんなものかという蕎麦でした。 ◆越美北線 宿布屋を出てR158を少し戻り、橋を渡ってU字型に足羽川の上流に向かいます。道路脇の越美北線(九頭竜湖線)の駅(一乗 谷)に電車が 見えますが動き出しません。 しばらく走ると踏み切りがありますが、線路が切れています。 04(平成16)年7月の豪雨で鉄橋が流れたらしい。1年半も不通のままだそうです。 ◆ 朝倉氏遺跡 足羽川の支流・一乗谷に入っていきます。 [朝倉氏遺跡]の看板があちこちにあります。 15世紀にこの地方を納めていた朝倉氏の遺跡が40年程前に発掘されたそうです。 広い谷間に、石が積み上げられた遺構が見ます。 一乗谷の土手には、蕗の薹が芽を出しています。酒の肴にと摘みます。 ◆利休庵 金谷トンネル方面へのr18からr238へ分岐したところに、古くて大きな民家が二軒目の蕎麦屋・利休庵です。 客席は靴を脱いで上がります。 若い女性が出てきて案内してくれます。8畳ほどの部屋に通されました。 部屋の真中には炬燵、隅にはストーブに火が入っています。 鴨居には[夏爐冬扇(かろとうせん)]の額が掛かっています。 ※「夏爐冬扇」とは不用なものことですが、芭蕉が俳句などというものも役にはたたないものだが、そんなものも大事であるというような意味らしいです。 ◆ 蕗の薹の味噌田 楽 大きな部屋にひとりで座ってメニューを見ていると飲みたくなってきました。 蕗の薹の味噌田楽を摘みにビールを一気に飲み干します。 少し甘めの蕗味噌ですが美味しくいただきます。 おろし蕎麦は大根の絡みは今ひとつですが中々上品な味でした。 勘定場のお姉さんは「どちらまで?」と声を掛けてくれます。「今立まで」と「車でもしんどい道ですよ気をつけて」と返してくれます。 表に出ると日向で猫が3匹日向ぼっこをしています。 ◆ 戸口トンネル お店の前の道を行き二山越えていくと次の目的地今立町(現在は越前市)に向かいます。 急坂で残雪の残るr238の一山を越えます。冬の間、ゆっくりした身体には堪える登りです。 峠を越えると、一気に下っていきます。雪解けの水溜りに薄い黄色い花を見つけました。 可憐な花です。 ◆森六 r25の戸口トンネルを抜けて田んぼの中の道を旧今立の市街地に向かいます。 道沿いには越前そばの看板があちこちにありますが目的は森六です。 今立郵便局の前を入ったところに紺の暖簾のお店がありました。 10畳ほどの座敷と、土間には8人掛けほどの丸テーブルがあります。 3軒目にして、一番美味しい「越前おろし蕎麦」を食べることができました。(写真はピンぼけですが) 美味い、お代わりがしたかったが、近くのあみだそばも覗きたかったので一杯で退店します。 ◆あみだそば 近くの和紙の里という地域起こしの施設の中にあるあみだそばに向かいます。 このお店は3度目の訪問です。新橋辻そばのご主人に紹介されて行ってみたのですが中々美味しかったので近くに行った折には訪問するお店です。 内玄関にチラシがあったので見てみますと大阪の食のテーマパークに出店しているとのことです。 家族だけで営業しているような小さなお店で味も安定していると思っていたのですが味は大丈夫なのでしょうか? 大根おろしと出汁?を合わせた付け汁が出てきますが、私はお皿の蕎麦の上にかけていただきます。 おろし蕎麦の味は変わっていませんでした。美味しいお蕎麦です。安心です。 ※大阪のお店は難波パークスの「浪花麺だらけ2」だそうです。http://www.teamnamja.com/ftp/men-darake/index.html ◆武生 味気ないことに平成の大合併で武生(たけふ)の名前もなくなり越前市となりました。 今立からr2を道なりに西に進むと武生の街に出ます。 ゆっくりと街中を見てまわるのは初めてです。立派な卯立の商家や蔵の並ぶ通りなど趣きのある街です。 一番といわれる「うるしや」に行ってみますが[やすみ]の看板が出ています。残念でした。 駅近くの御清水庵(おしょうずあん)に座ります。 このお店は2度目の訪問です。 ここも大根おろしは付け汁のようになって出てきます。店員さんが「辛いですよ」と注意してくれます。 ここの大根おろしは本当に辛いです。他のお店とは品種が違うのでしょうか? 食後に出てくるきな粉にまぶした団子も変わらずにいただきます。 お店が暇なようで、店員さんが表まで送ってくれました。 ◆今庄 武生の街からR365を今庄に向かいます。20Km弱一時間ほどの道のりです。 標高が徐々に上がっています。不摂生をしていた身体には堪えます。 この道路沿いにも蕎麦屋がたくさんあります。 お腹が一杯で、立寄る元気がありません。 途中に[R365栃の木峠通行止め]の看板有りました。積雪のためでしょうか? 今庄駅に16時30分に到着します。 敦賀方面行きの電車は17時38分までありません。 近くにも美味しい蕎麦屋はあるのですが、今日はもう食べられません。 ◆帰路 パッキングをすませて、近くのお店で買ってきた缶ビールで時間つぶします。 待合室にはストーブが燃えています。駅の周りには雪がたくさん残っています。 敦賀駅でも小一時間の待ち合わせ、ゆるりゆるりと各駅停車の旅の終わりです。 21時30分帰宅しました。 ◆本日の走行距離:63Km ◆本日の最高標高:136m(今庄) <食べたお蕎麦> ◆高低図 0mから、約140mまで上り下りのサイクリングでした。 ※左は福井市、右は今庄町、真中辺りが武生です。 横幅は凡そ60Km、高さは200mです。 |