00/02/09 「マニュアルなき・・・」へのK氏からの感想
前回の「マニュアルな
き・・・」に対し、知り合いのK氏より以下の感想をいただきました。
私の拙い文章を的確に整理いただいており、氏の了解を得て転載させていただきます。
◆「マニュアルなき・・・」への感想−マンション管理人◆
企業内で創意工夫を排除しようとする風潮は、日本経済の成長期の後遺症です。
そして生き残るための自力思考に転換できないマンション管理人のピラミッド集団が残りました。もうマンションは次々と売り払う状態ですが、マンション管
理の守りの仕事になれた管理人に転換の思考は至難です。
とりわけトップ連中は未だに過去の成長原理に夢を託し先延ばしに専念する状態ですが、活力を失った組織はリストラという自己の存続放棄の手しか打てませ
ん.。振り返ると、80年代までは市場自体が伸びる勢いをもっていました。年率10%の成長は従来方式を守っていさえすれば確保できたのです。
そして企業が儲かりつづけた30年間、「和を持って尊し・・」の日本式原理が組織にうまく働いたので、国を挙げて陶酔状態でした。いま後遺症はかなり重
症です。
closed市場の均衡が保てていた時代が終わり、国際化の波が押し寄せ今や内政干渉は死語になりました。日本式を維持できない時代の始まりです。
国際的に通用しない守り型組織や企業人は時代の波に一掃される運命です。危機打開の扉は個人の創意努力と組織の戦略思考への転換ではないかと考えていま
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