00/03/01 看護婦Mさんのこと
前回に続いて、看護婦Mさんの
その後について書きます。
勤め先の病院から、突然退職を強要されたMさんは、「退職すべき理由がない」と病院の要求を拒否しました。
大きな組織に初めて歯向かったMさんに対して、病院は大いに慌てましたがまだまだコントロールできると思っていたのでしょう。強気な態度を続けていまし
た。
しかし、弁護士がついて病院の態度は一変しました。
「辞めて欲しいといっているわけではない」とか、「Mさんは職場のみんなに嫌われていて働くところがない」とか、自分達が仕掛けた喧嘩に彼ら自身が右往
左往しているです。
彼らの言動を見ていると彼らの本音が見えてきました。
Mさんは、看護学校の実習の期間に有給休暇を使って学業に専念しようと休暇を申請していました。病院は一旦休暇を認めたのですが、このことが前例となっ
て働きながら看護学校に通う学生がMさんのように長期の休暇を申請すれば認めざるを得なくなり、看護婦不足の病院は大きな痛手を蒙ります。
そのために、Mさんを退職させることにより”見せしめ”を演出したかったようです。
今回の事件は今日無事に解決しました。Mさんは今までとおりに病院に籍をおいて看護学校に通えることになりました。学費も今までとおりに病院が負担しま
す。結果的には、Mさんの思いがとおりました。
今回の病院の行為は、何だったのでしょうか。強権を発動して解雇する程の根拠も持たず、その根性もない人達が、弱い立場の人を脅しで押さえつけようとし
たのでした。
その結果、病院はMさんに社会的な教育をしてしまいました。社会の矛盾が弱い人を教育することになってしまいました
次回
の文章と今回の文章をまとめたものが、インターネット新聞JANJANhttp://www.janjan.jp/の文章講座に応募し添削をしていただいた結果が記事として掲載さ
れました。ご覧ください。「働くということ−退職を迫られたMさん」http://www.janjan.jp/living/0411/041115675/1.php
(04/11/17)
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