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00/02/17 自分の人生
 今回のテーマは現在進行中の話 題を書いてみたいと思います。主人公は私が良く顔を出すバーのお客Mさんです。

 Mさんは民間病院で働く看護婦です。田舎の町から出てきて、この病院が街の診療所であったころから18年間も働いてきました。

 准看護婦であるMさんは2年前に一念発起し、正看護婦の資格を取るために働きながら看護学校に通っています。看護学校2年生のMさんはあと1年で正看護 婦になれるのです。もちろん国家試験という関門はありますが。
 
 そのMさんが2月初めに病院から唐突に”正看護婦の資格取得後に「お礼奉公」の意志が見えないので依願退職をしてくれ”と申し渡されました。
 その時Mさんは”一生懸命病院のために働いてきたのに、わけもなく退職を強要されるようなところにはもう働きたくない”と思ったそうです。

 看護学校の学資を奨学金として勤務先から出してもらう代償に資格取得後3年間の勤務を義務付けられていることを「お礼奉公」と言うそうです。

 彼女は、田舎育ちの純朴な性格で、口下手で自分の意志をうまく表現できない、いや自分の意思を表現しないタイプの人です。
 その彼女が、数日一人で悩んだ末に導き出した結論は、正当な理由なくやめる必要がないということでした。
 労働基準監督署に相談したところ、退職しないことの意志表示をすべきだと言われ、生まれて初めて「内容証明」なる郵便物で、病院に自分の意志を伝えまし た。

 今、私達は彼女の権利(故なく退職しない。正看護婦の資格をとる)を守ってくれる弁護士を知人などのつてを頼って探しています。
 今日、受けてくれそうな弁護士の目処がたち、行きつけのバーで会いました。彼女が言った下記の言葉に感動しこの稿を書きました。

 「病院が理不尽だからその病院と闘うのだと思っていたけど、これは自分の生き方そのものだと気がついた。自分の人生を周りのみんなと自分らしく生きてい きたい。」

 次回 の文章と今回の文章をまとめたものが、インターネット新聞JANJANhttp://www.janjan.jp/の文章講座に応募し添削をしていただいた結果が記事として掲載さ れました。ご覧ください。「働くということ−退職を迫られたMさん」http://www.janjan.jp/living/0411/041115675/1.php
(04/11/17)
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