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05/04/10 サラ金について思うこと

 通勤や仕事の移動で使う電車の中の車内広告は、私にすればいかがわしい業界のものがあまりにも多すぎ ます。

 目に付く広告はこんなところです。
◇サラ金
 言うまでもなく、ダーティーな商売ですね。今回は少し取り上げたいと思います。

◇英会話学校
 講師をされていた方に聞いたことがありますが、あるコースが終わっても理由を付けて次のコースに引っ張って行くのが職員の成績になっているとか。

◇コンタクトレンズ・ショップ
 問題ありの業界ですね。先日(4月3日)の夕方TBS系のテレビでコンタクト診療所の実体を取り上げていました。

◇宗教団体系出版物
 一般の雑誌類が少なくなったように思うのですが、宗教団体系の週刊、月刊誌はコンスタントに広告しています。

◇雑誌
 成年男子向けの漫画雑誌は少なくなりました。女性向けの情報(ファッション等)誌が多いです。

◇ビールメーカー
 何故メーカーは、ビールの缶や瓶のシールを集めて懸賞に応募させるようなキャンペーンを休むことなく続けているのでしょうか?

◇携帯電話会社
 メール無料、通話料固定、パケット料固定、家族割引、友達割引、、、、、営利企業がそんなに値引きをしてどこで儲けているのでしょうね。私たち一般の消 費者が知らないところでがっぽり儲かる仕組みがあるのでしょうね。

 さて、サラ金について少し書いてみます。

◆自己破産の増加
 個人が借金まみれになって返済ができずに自己破産をした人の数は年々増加しています。

 右のグラフは最高裁判所の統計ですが、平成11年度からわずか4年の間に、自己破産の件数が倍増しています。
 年間24万人(H15年度)、H11年度からH15年度の5年間で約88万人の人が自己破産しています。

 自己破産の多くは、多重債務者です。
 最初は給料日までと軽い気持ちで数万円をサラ金から借りることから自己破産は始まります。
 その内、A社の返済のためにB社或いはC社から借りるようになります。普通の給与所得者であれば、入ってくる量は決まっているのですから、行き詰まるこ とは目に見えています。
 返済できなくなって、行き着くところは自己破産です。(借金苦は刑法犯罪の原因にもなっているはずです)

◆自殺者の増加
 また、経済的理由により自殺した人も年々増加しています。

 左のグラフは警察庁の自殺者統計です。年間の35000人を超えています。
 その内、経済的なことが理由の人は約9000人で、年々全体の自殺者との割合が増えています。

 自殺者の数そのものが、庶民の生活が経済的な理由だけでなく、行きにくくなっていることの証左でしょう。

◆タレントの責任
 サラ金の広告に出ているタレント諸氏は自分の携わっている企業や商品、或いは事故破産者、自殺者に思いを起こすことはあるのでしょうか?
 自分がそんなことに手を貸しているという認識はあるのでしょうか?

 因みに私の知っている出演者です。
 アコム:品川庄司
 アイフル:清水章吾
 レイク:ふかわりょう
 プロミス:井上和香
 モビット:竹中直人、桃井かおり

◆儲かっている業界
 サラ金大手5社の広告費は700億円と言われています。
 この広告費に群がる人たちは、それぞれに利益を得ているのでしょう。
 広告代理店、テレビ局、、、

◆日弁連の「サラ金のテレビCMの中止を求める意見書
 日弁連(日本弁護士連合会)は下記のような理由から、サラ金のテレビコマーシャルを中止するよう意見書を出しています。

 テレビCMを中心とするサラ金のCMが氾濫し、サラ金大手5社だけでも広告費が700億円にも上り、CMの受け手の安易な借入れを助長し ていること。

 現在の多重債務者増大の原因は、サラ金大手が株式を上場して社会的認知を受けたこと、無人契約機を大量に導入したほかに、多量の広告を流し続けていたこ とによるものである。

 新聞、雑誌、ラジオ等の広告に比べてテレビCMが受け手に対し最も影響力が大きいこ から、他のメディアに比べてより制限する必要性がある。

◆論点が明確でなく中途半端な書き込みとなりました。もう少し頭を整理してみます。
 また、他の業界も書いてみたいと思います。
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