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05/06/13 インターネット環境の改善

 住んでいる集合住宅の管理組合が関西電力系の「eoメガファイバー」と言うサービスを 受け入れた の で、私の自宅でのインタネット接続用回線が、アナログ・ダイヤルアップから、高速・常時接続系(VDSL:Very high-bit-rate Digital Subscriber Line)に変更されました。

 通信会社、情報処理会社に長く働いていながら、パソコン通信の時代からのダイアルアップでシコシコと、メールの送受信、Webサイトの更新をしてきまし たが、通信速度の飛躍的な向上と、通信料の負担からは開放されそうです。
 だからと言って、Webサイトの中身が充実したり、更新頻度が高くなったりするわけではありませんが、私にとってはWindows3.xから Windows95へのバージョンアップ以来の画期的?な出来事です。

 ネットワークの変更に伴い、パソコンの設定を変えなければならないのですが、週明けに発生した勤務先のトラブル対応と、それにまつわる憂さ晴らしの飲酒 により手付かずのままでした。
 何とか本日、作業をすることができました。Webページの更新もネットワークを変えてからと思っておりましたので少し滞っておりました。

 それにしても大変なことでした。
 私のパソコンは5年程前に買ったWindows98と言うOSのノートパソコンです。
 この際ついでにと、無線ルータを導入しましたが、ノートパソコンに取り付けるカード型の無線子機のインストールがうまくいかずに随分と時間を浪 費してしまいました。

 無線子機(USBインターフェースやカードインターフェースがありますが)のほとんどは、Windows2000以降にしか対応していないようで知らず に「なぜ、なぜ」と焦ってばかりでしたが、昔の職場の仲間にヘルプして何とかネットワークに接続することができました。「めでたし、めでたし」です。

 私がコンピュータと関わりを持った30数年前のデータ通信といえば、ガ ンガンと冷房を効かせた大きな部屋にホストコンピュータと言うものが鎮座していま した。

 ホストコンピュータの先には、自分では物を考えない入出力と送受信だけをするターミナル(端末機)が専用線や電話回線で繋がっていました。
 キーボードからの入力された文字列をモノクロモニタ(当初はモニタもありませんでした)に表示し、その文字列を電気信号に変換して回線に流し、回線から 送られたきた電気信号を文字列に置き 換えてモニタに表示或いはプリンタに印字するだけの機能でした。回線の先のホストコンピュータが受け取った情報を元に処理を行い、処理結果を返送していた のです。

 ドッグイヤー(dog year:犬の年齢は人間の7倍と言われることから、IT分野は他の分野の7倍のスピードで進歩すること)と言われるほどの情報処理技術(IT: Information Technology)の進歩に拠って、コンピュータは高機能、小型化が進みました。
 単純には比較できませんが、今のパソコンの機能は30数年前のホストコンピュータ並みでしょうか。

 また、銅線の中をアナログ信号が流れていたネットワークも光ファイバーの敷設や、ルータなどと呼ばれるネットワーク機器が前記のコンピュータと同様の進 歩をしてきました。

 コンピュータもネットワークも、どんどん進歩してきています。
 これらの進歩が、人間の豊かさに貢献できると良いのですが、現在の風潮を見ていますとそうとばかりは言えないようです。
 インターネットを含むコンピュータシステムをマネーゲームの手段にするような企業が「IT企業」と呼ばれて持ち上げられたり、コンピュータシステムに 人間が縛られたり、追いかけられたりしています。

 でも、新聞社やテレビ局のようなマスメディアには敵いませんが、私のように貧しくて弱いものにも、情報処理技術の進歩のおかげで、このようにWebサイ トを立 ち上げて自分の意見を発信したり、世界の出来事を知る(言葉の障害はありますが)ことができます。

 お金や力を持った人たちが、いかに巧妙なプロパガンダを展開しようとも、私たちはインターネットを通して色々な意見に出会うことができます。
 色々な意見を、どのように判断するかが私たちにとって大事なことだと思います。そんな力を磨いて、蓄えて、是非、賢い市民になりたいと思っております。

 昔々(1973年)に安野光雅さんが「わが友石頭計算機」(ダイヤモン ド社)と言う絵本で、コンピュータの原理を分かりやすく解説された本がありました。この本はその後絶版になっていましたが、昨年(2004年)改版されて います。「石頭コンピューター」(日本評論社)
 子供にも良く分かるないようです。是非ご覧下さい。
 先のダイヤモンド社版は、文春文庫となって読むことができます。「わが友 石頭計算機」(文春文庫版)

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