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06/01/08 琵琶湖一周 電車の旅

 年末始には風邪引き、成人の日関連の連 休も年末からの寒波でとてもサイクリングで出掛けるような状況ではありません。
 今シーズンは青春18切符の消化率も悪く、電車で琵琶湖一周をしてこようと思い立ち、昨日(1月7日)行ってきました。

◆今回の旅のルール
 ・時刻表は持っていかない。
 ・携帯電話でもダイヤを調べない。
 ・来た電車に乗る。
 ・できれば各駅停車に乗る。

◆京都は雪
 最寄駅を9時過ぎの電車に乗車します。
 京都に近づくに連れて雪が舞っています。
 京都駅で各駅停車の米原行きに乗車します。

◆旅の友は?
 先行する新快速電車にほとんどの乗客が乗車し、各駅停車の車内はゆっくりと座っていけます。
 暖かい座席に座れば、早速、コンビニで買ってきた旅の友を取り出します。
 トリスウィスキーのポケット壜と鱈の袋物、移り行く景色を見ながらどこで降りようかと思案しつつ、お酒は進みます。

◆教林坊
 昨年、実家からの帰りに立寄った西国三十三ヶ所第32番札所の観音正寺の末寺で、小堀遠州作といわれる庭園が綺麗な教林坊に行くことに決め、安土駅で下 車することにしました。

 安土駅前は積雪はありますが、雪も降っていないのでおおよそ1時間の田舎道を歩くことにします。
 歩き出すとすぐに雪が降ってきます。ドンドンひどくなってなってきます。
 途中のコンビ(唯一の)で、ニットの帽子を買って被ります。

 安土町立の図書館の小高い峠を越えると雪は一段と激しく降ってきます。
 綿のパンツとジャケット、ウォーキングシューズ、頭はニット帽、歩いていると雪が身体に積もっていき、体形そのままの「雪だるま」のようになっていきま す。

 横殴りの吹雪の中を石寺という集落に到着、集落の裏山に教林坊はあります。
 雪の中に足跡がありません。
 ひょっとすると閉まっているかもと思いつつ上がっていくと門は開いています。拝観料は300円、暖かい昆布茶のお接待をしていただきました。

 このお寺では紅葉の時期にライトアップをされているそうですが、今年は新緑の時期にもライトアップされるそうです。
 ◇平成18年4月29日〜5月7日午後6時半から9時まで
 紅葉も良いですが、私は新緑のほうが好きなので一度見てみたいものです。

 身体は少し温まりましたが、また寒い雪道を安土駅まで歩いて戻ります。
 12時過ぎに安土駅に到着します。Kioskでパンを買い、寒いホームで軽い昼食です。

◆木ノ本
 30分ほど待って、各駅停車の米原行きに乗車します。安土では2時間30分ほど過ごしたようです。
 木ノ本で北国街道の雰囲気を感じようと、次は木ノ本駅で下車することにします。

 雪はドン ドン深くなってきます。
 米原駅で乗り換えますが、北国のターミナル駅です。大勢の旅客で賑わっています。

 電車を待つ間に寒いホームで駅蕎麦を食べます。
 半サイズの油揚げが入って300円也、高いのか安いのか分かりかねる価格設定です。味はまずまずです。

 米原からの電車は、寝台列車を改造したようなレトロな車両です。暖房は良く効いています。
 右側の車窓からは深田久弥さんの日本百名山にも選ばれている伊吹山の雄姿です。

 木ノ本駅には峠越え等の出発点として何度が下車しています。駅前は雪の壁があって利用者は細い通路を利用しています。
 駅前から、木ノ本地蔵への地蔵坂と書かれた緩やかな坂を登っていきます。

 すぐのところに古いが 立派な洋館があります。
 覗いてみると表戸に[求人]の張り紙
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 ◇職種:釣糸の染色
 ◇人数:1名(男女問わず)
 ◇年齢:60歳くらいまで
 ◇就業:8:00〜16:45
 ◇賃金:面談の上
  丸二テグス株式会社
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 丸二テグスという会社の建物のようです。
 室内は土間と、一段上がった床張りの店舗か工場風の作りですが、随分荒れています。

 木ノ本地蔵にお参りし、北国街道を散策します。

 凄い雪です。雪下ろしをしていない家では、屋根の上に1m以上も雪が乗っています。軒には丸太をつっかえにしてジャッキアップしている家もあります。

 おじいさんが屋根の上、おばさんが下で雪下ろしをしている家もあります。

 七本 鑓という銘柄の酒蔵(冨田酒造)では、緑 色の杉玉が下がり表のガラス戸には[新酒できました]の張り紙があり、店内に入って案内を請うが誰も応じてくれず、酒を買えずに店をでます。

 冨田酒造の先には「滋賀銀行木ノ本支店」の看板の掛かった洋館があります。
 近寄ってみますと、昭和10年の建造とのこと、中々しっかりしたビルで現役で使われているようです。
 先の丸二テグスの建物は木造洋館でしたが、こちらは石造でしょうか。

 寒い駅に戻り、近江今津行きの各駅停車に乗車します。
 このあたりの北陸線では、直流化工事が行われています。


◆余呉湖
 電車は近江今津行きであり、そのまま今津まで移動しようかと思いましたが、余呉駅近くから見える余呉湖の景色を見て下りることにしました。

 空は明るいのですが、猛烈な北風が吹いていま す。
 余呉駅は上り下り線の中央に広いホームがあるのですが、そのほとんどが1m50cm程の高さの雪置き場のようになっています。

 駅から、湖の右のほうに歩いていきますが湖畔への道はトレースがなくて近寄れません。
 余呉湖に伝わる羽衣伝説の「衣掛けの柳」付近で折り返します。
 
 湖の反対側にまわると、余呉川の河口に釣り場があります。滋賀ナンバーの他に岐阜や福井ナンバーの車が駐車しています。
 何を釣っているのでしょうか?ワカサギでしょうか?

◆今津
 このあたりの電車の運行間隔は30分または1時間に1本のようです。
 乗ってきた電車の1時間後の近江今津行きの各駅停車に乗ることにします。
 駅の待合室は混んでいます。到着電車の客が国民宿舎の迎えのマイクロバスを待っているようです。
 待合室には大型のファンヒーターが置いてあり身体を温めることができました。

 近江塩津の駅で、電車は進行方向が逆になります。
 途中、電源を切り替えるとのアナウンスがあり、直流/交流の切り替えをしているようです。

 近江今津駅で下車し、このあたりを通ると立寄る川魚屋・西友(にしとも)で鰻を食べることにします。
 1階が魚屋、2階、3階が食事処です。鰻は注文があってから下の店で焼いているようです。

 さすがに田舎です。
 注文したビールは大ビン、鰻丼は鰻は都会風に半匹、ご飯は田舎風に大盛りです。
 満腹になりました。

◆新快速
 近江今津からは新快速に乗車して帰宅します。
 飲み足りなさもあって、梅田のいきつけのバーまで足を伸ばし、客のいない店でマスター・バーテンと自転車や田舎談義をして帰宅することにしました。
 京都駅を9:36発に乗車し、京都駅に18:00着(雪で20分ほど延着)で帰ることができました。

◆スナップはこちらにアップしました。ご覧ください。
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