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06/02/12 佐高 信「タレント文化人筆刀両断!」

 今回は辛口の経済評論家・佐高信さんの 「タレント文化人筆刀両断!」の中か ら、私もバカな奴と共感する文化人?への筆刀両断を紹介します。
 この本は、今は休刊となっている雑誌「噂の真相」に連載されていた同名のコラムが一冊の本となっています。
 噂の真相の掲載時から読んでいたコラムでした。

◆猪瀬直樹
 道路公団民営化委員会なるものの委員として、少々暑苦しい顔をテレビに晒していた物書き氏です。小泉内閣の太鼓もちのような存在だと思っています。
 本書・全200項(人)の「タレント文化人」中、猪瀬直樹の登場回数は9回とダントツの注目度です。

 「残日録」 (06/08/04)で猪瀬直樹の女性蔑視の発言を取り上げまし た。
 猪瀬発言の一部:「人生に前向きかどうかというと、働く女の人は前向きで、子供を産みたいわけ。働かないで家でごろごろしている主婦が、子供を今産まな いんです。」

 また、道路公団の民営化についての評価を、経済アナリストの森永卓郎さんは「道路公団民営化の成 果とは何だったのか」と題して書かれています。一部引用します、。

 「ムダな高速道路作りについてだが、最後の最後で政治的な妥協があり、高速道路整備計画の9342kmは全部作ることになった。これではだまし討ちのよ うなものだ。ところが、猪瀬さんは、確かに作ることになったが20兆円かかる予定が10兆円になったのだから、国民にとって大きな成果だという。いくら 10兆円が削減されても、いらないものを作っては意味がない。」

 「整備計画」の全路線が建設されることになって、何も変わっていないこと、猪瀬氏は予算が20兆円から10兆円になったと成果を訴えていますが、先付け の予算の話など信用できるものではありません。

◆島田紳助
 私の嫌いな芸人の一人です。
 お笑いで売り出して、一定の地位を築き、今は評論家然と言いたいことを言っています。
 芸人としては少々血の巡りがよいのでしょうが、共演の出演者を虚仮にしたり、カメラの向こうにいる視聴者をバカにしたような発言や態度は許せません。

 吉本興業の職員への傷害事件でも、一時は塩らしくしていましたが、その後は相変わらずの傲慢な態度です。
 この国のマスコミは「島田紳助容疑者」と表現できずに、「島田司会者」「タレント・島田紳助さん」「島田紳助所属タレント」と腰抜け表現するしかないマ スコミには、未だ未だ利用価値があるのでしょう。

 マスコミ芸者、太鼓もちをこれからも演じていくのでしょう。
 
◆ビートたけし
 バブル期の90年に当時大昭和製紙の名誉会長であった斉藤了英が、ルノワールとゴッホの絵を240億円で買ったことについて、ビートたけしは「金を儲け るのが悪い ことだという世の中の風潮ってのがよくわかんねェんだよな。金を儲けるためには、それなりの努力しているわけだし、泥棒したり、不正で儲けたのならともか く、努力して儲けた自分の金をどう遣おうと勝手なんだよな。金の遣い方なんてものは、そいつの価値観の問題なんなんだからさ。他人からいちいちいわれる筋 合いはないてんだの」
 と発言しています。

 斉藤了英が「それなりの努力」をして儲けた金でしょうか?
 人が努力して「不正や泥棒」をせずに240億円もの金を儲けることができるのでしょうか?

 このビートたけしの発言は、どこかで聞いたと思い巡らすと、先日の参議院予算委員会での小泉首相の「格差容認」発言と同趣旨の発言でした。
 ビートたけしの卑しさは、マスコミが特殊な才能の持ち主と煽てあげてきたことが原因の一つではないでしょうか?
 マスコミ「文化人」に共通することであります。


 小泉総裁が「自民党をぶっ潰す」と啖呵を切りながら、自民党を何も変えてこなかったことと同様に、マスコミ「文化人」と言われる人たちの一見「革新的」 に見える言動は、小金を稼ぎ体制側に組み込まれて人たちが、自らを安全な場所に身をおいて、大衆受けする言葉を吐いているだけです。
 しっかり、彼らの言動を見極めていきましょう。
 
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