08/01/28 映画「カルラのリスト」
大阪府知事選挙でタレント候補
が当選するという情けない一日でした。
自民も、公明も党本部は「推薦」も「支持」もせず、大阪財界からは「中立」といわれた候補者が当選するとは、大阪府民の民度はこの程度です。
「日本人による買春は中国へのODA(政府開発援助)みたいなもの」などと女性や、隣国を侮辱にした発言をしていても、テレビで顔が売れているなら票が
取れるとは何ともやり切れません。
また、自身のマニフェストに対して「万人に配慮したプランではない。高齢者ら社会的弱者の予算が減るかもしれないが、そ
れは仕方ない。」と述べています。
万人に配慮ができないのならせめて「社会的弱者」に配慮願いたいものです。
この男の無節操さは、「未来を信じ、未来に生きる。」というブログの
「大阪府知事候補の橋下弁護士の言動について」に詳しく書かれています。
自公民のオール与党とならなかったことがせめてもの救いでしょうか。民主党が擦り寄っていかないように監視する必要がありますが。
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当選
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橋下徹 |
無新
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1,832,857 |
(自民
府連推薦、公明府本部支持)
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熊谷貞俊 |
無新
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999,082
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(民
主、社民、国民新推薦)
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梅田章二 |
無新
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518,563
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(共産
推薦、新社会支持)
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高橋正明 |
無新
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22,154
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杉浦清一 |
無新
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20,161
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確定得票 |
昨日、映画「サラエボの花」を紹介しまし
たが、同じ旧ユーゴスラビア「紛争」を扱った映
画「カルラの
リスト」
を観てきました。
1991年以降に旧ユーゴスラビアで起きた「紛争」での戦争犯罪者を訴追する旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷(ICTY)の主任検察官カルラ・デル・ポンテの活動を追ったドキュメンタリーです。
ICTYに戦犯容疑者を逮捕する権限はありません。潜伏あるいは匿っているであろう国に対して政治的な交渉を通じて、身柄の確保を依頼するのが彼らの仕
事です。
クロアチアのEU加盟に対するICTYの「評価」とクロアチア軍の元将軍アンテ・ゴトヴィナの引渡しを交渉材料としたり、戦犯を匿うセルビア政府に対し
てはアメリカ国務省、国防省、議会へ圧力をかけたり、記者会見で世論に訴えたりと色々な方法で身柄の拘束を図りますが中々成果は上がりません。
「サラエボの花」は、グルバヴィッツァでのレイプなどの民族浄化がテーマとなっていましたが、この映画では1995年の
ボスニア東部のスレブレニツァでセルビア人勢力がボシュニャク人の男性約8000人を殺し
た「スレブレニツァの虐殺」が取り上げられています。
「母親の会」?の女性の淡々とした言葉も重いものです。
「罪をたった二人の責任にするなんて、他にも罪に問われなければならない人間がいるはず。」(←正確ではありません)
旧ユーゴスラビアからの独立に端を発した「紛争」(戦争)は、民族問題や宗教問題と領土の問題などが複雑に絡まっていて良く理解できませんが、紛争の解
決手段が武力(戦争)であってはなりません。
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