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08/04/05 交々のこと
 「日本は独立国ではない」と思 わされることが多く発生しています。
 また、いつか来た道、戦争への道に戻ろうとするかのような動きもあります。
 しっかり、世の中のことを見ていたいものです。


◆アメリカ兵の犯罪
 横須賀でタクシー運転手が殺された事件で容疑者のアメリカ兵の身柄が日本側に渡されました。
 事件発生時にタクシーは「支払」状態で、クレジットカードが残されていたそうです。クレジットカードを調べればクレジットカードが使用できない状態だっ たことはすぐわかったはずです。
 クレジットカードの持ち主が、重要参考人として追及されることは当たり前のことです。

 アメリカ兵の身柄が拘束されたのは事件発生から2週間も経てからでした。

 ◇3月8日:アメリカ兵脱走
 ◇3月19日:事件発生
 ◇3月20日:脱走兵がアメリカから通知
 ◇3月22日:アメリカ軍が容疑者の身柄確保
 ◇4月3日:容疑者逮捕

 この兵士がナイジェリア国籍だとのこと。
 アメリカ軍は兵士の勧誘にアメリカ国籍の取得を餌にしているようですし、異例の早さでの身柄の引渡しも彼がアメリカ国籍でなかったことも影響しているの でしょうか。

 こんな事件のさなか、沖縄市内で起こったタクシー強盗事件で、在沖縄アメリカ軍所属の軍人の息子二人が逮捕され憲兵隊員も取調べを受けていますが、別の 軍人の息子二人には逮捕状が出ているにも関わらず未だ身柄の引渡しがされていないそうです。
 日米地位協定は明らかに不平等な取り決めです。

 「
沖縄タクシー強盗/米兵息子2人再逮捕/憲兵隊員も聴取」(毎日新聞 08/04/05)

◆北京オリンピック
 北京オリンピック開催時の大気汚染が話題になっています。
 中国への嫌悪感からか必要以上に中国の問題を取り上げるマスコミ芸者がおりますが、東京オリンピックが開催された1964年頃の日本は、四日市ぜんそ く、水俣病、イタイイタイ病などの公害被害が明らかになった時代です。

 大気の汚染についても下記のように経済発展が大気汚染を発生させていました。
 データは環境再生保全機構のホームペー ジに記載されている大気汚染の歴史から抜粋しています。

 ・1955〜1964年 高度経済成長による産業の重化学工業化と大 気汚染
 ・1960年代前半 四日市の大気汚染
 ・1962年 ばい煙の排出の規制等に関する法律の成立
 ・1955〜1964年 高度経済成長による産業の重工業化と大気汚染
 ・1960年代前半 四日市の大気汚染
 ・1962年 ばい煙の排出の規制等に関する法律の成立
 ・1967年 公害対策基本法の成立
 ・1968年 大気汚染防止法の成立
 ・1969年 SO2に係る環境基準の設定と達成に向けた様々な対応策
 ・1970年 光化学スモッグの頻発

 ・1970年 公害国会の召集
 ・1971年 環境庁の発足
 ・1972年 四日市公害裁判の判決
 ・1973年 公害健康被害補償法の制定
 ・1974年 硫黄酸化物(SOx)総量規制の導入

 チベットでの武力弾圧を非難し北京オリンピックをボイコットしようと、
スポーツを政治の駆け引きに使おうとの動 きもあります。
 宗旨国・アメリカの意向によってボイコットしたモスクワオリンピックの轍を踏まないように願いたいものです。
 ここでも真の独立国としての矜持を持ちたいものです。

◆映画「靖国 YASUKUNI
 「映画館よおまえもか!」といいたくなります。
 日教組に「お客様に万が一のことがあってはならない」と会場を貸さなかったプリンスホテルと同様に、東京の映画館らが同じように「お客様に万が一 のことがあってはならない」と、映画「靖国 YASUKUNI」の上映を中止しました。

 上映を中止した映画館
 ◇バルト9(東京都新宿区)
 ◇銀座シネパトス(東京都中央区)
 ◇Q―AXシネマ(同渋谷区)
 ◇シネマート六本木(東京都港区)
 ◇シネマート心斎橋(大阪市中央区)

 誰も上映するなと言っていない、明白な圧力や妨害もないのに、「自主」的に上映を中止する風潮は大変恐ろしいことだと思います。

 そんな中、元気に予定どおり上映という映画館もあります。
 私のお気に入りの大阪・十三の第七藝術劇場と京都四条烏丸の京都シネマ他です。(拍手)
 第七藝術劇場の経営者は「他の劇場でも実害が出たわけではなく、過剰反応ともいえる。私たちには今の段階では目立った妨害もなく、上映する方 向。見た人たちの議論の場にしてほしい」と語っています。
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