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08/06/18 善財童子
 身心、あまり優れずにいます。
 気分の悪さは相変わらずなのですが、身体のバランスがヅレているのでしょうか、すっきりと行動できません。体調の悪さは心の具合も引っ張るようです。
 返信しなければならないメールにも返事が書けずにいます。

 そんなことを考えていたら、奈良・西大寺の善財童子の顔が見たくなり出かけてきました。
 体調がよければ、ひょいと自転車で出かけるところですが電車で移動することとしました。

 京都から近鉄電車で1時間足らず、駅をでるとすぐに西大寺の土塀が続きます。
 土塀に沿って歩き東門から境内に入ります。
 本堂に向かう参道には花芽をつけた萩が頭を垂れています。寺が経営しているらしい幼稚園の子どもたちの賑やかな声が聞こえてきます。

 本堂の靴脱ぎには5、6足の履物があります。
 拝観料(400円)を払ってお堂に入ります。真剣にお祈りをされている方もおられ、善財童子のお顔だけを見にきたものは遠慮勝ちに内陣奥に向かいます。

 善財童子は獅子に乗った文殊菩薩(文殊菩薩騎獅像)に従う四人の侍者のお一人です。
 80Cm足らずの小さな仏さまです。
 髪を両耳の上あたりで団子のように結い、手を胸元で合わせ、左足を前に出し、右斜め上をしっかりと見ています。夫々の所作にも意味のあることでしょうが 門外漢には分かりません。

 横顔を見ると、日本人離れをした中々のイケメンであられます。
 灰谷健次郎さんの「兎 の眼」で、小学校の新任教師・小谷先生が自信をなくし学生時代に訪ねたことのある西大寺を訪れます。
 「あいかわらず善財童子は美しい眼をしていた。ひとの眼というより、兎の眼だった。それはいのりをこめたように、ものを思うかのように、静かな光をたた えてやさしかった。」

 わたしは、その優しい眼に色々なものを見透かしているような力を感じました。

 唐招堤寺、薬師寺から法隆寺まで歩くつもりでしたが、陰もない炎天下の道のり近鉄・九条駅までの10Km余りで電車での帰宅となりました。

◆秋葉 原事件
 経済評論家の森永卓郎さんの報道についてマ ガジン9条のコラム(秋葉原通り魔殺人事件の本質は何か)で下記のように書かれています。
 容疑者が働いていた職場は、トヨタ自動車が過半の株を持ち、社長も副社長もトヨタ出身者であるトヨタグループの中堅企業・
関東自動車工業だということが報道されていない。
 「自動車部品工場」という表現はあっても、「トヨタ系列」とはどこも報道していない。

 この事件の本質に迫らず、容疑者個人の資質の問題のみを興味本位に報道するマスコミの本音は、大広告主を批判できないからです。
 真面目に事件を掘り下げていけば、関東自動車工業やトヨタ自動車工業の高利益が、この容疑者のような人たちから吸い取った「血」によってもたらされてい ることを大衆の前に明らかにせざるを得ないのです。

◆拝金 主義者の末路(その後)
 5月29日に逮捕された容疑者たちのうち
社長、常務、取締役の3人が、証券取引法違反 (有価証券報告書の虚偽記載)罪で起訴されました。
 容疑が有価証券報告書の虚偽記載というのはもの足りません。経営破綻後に数億円の自宅を新築するような社長は特別は委任の罪で起訴されるべきだと思いま す。

 ただ、執行役員と課長は起訴猶予処分となったことは、当然といえ何よりでした。

◆自家 製本
 趣味で、自家製本を愉しんでいますが、ちらりと見たテレビ番組は自 家製本でした。
 NHKの趣味悠々という番組でした。早速テキストを買いました。
 好きな文庫本にお手製の表紙をつけてハードカバー本にするとか、色々なアイデアが載っています。試して見たいものです
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