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08/08/22 地球温暖化
 世の中が「地球は温暖化してい る」と騒いでいることにかなり懐疑的な気持ちでいます。
 それは、私が自然科学や社会情勢に疎いことからくるものなのですが。
 しかし、僅か数百年の気象観測のデータや地球物理学などの自然科学の研究によって、私たちの排出するCO2がその温暖化の原因だとすることが納得できま せん。
 誰かのためにするプロパガンダではないかとも思ったりします。

 いつも読んでいるソフトウエア販売会社・アシストの社長ビル・トッテンさんのコラム(OurWorld)に面白い記事がありました。「地球温暖化詐欺の欺瞞
 イギリスの公共放送「チャンネル4」で放送されたドキュメンタリー番組「地球温暖化詐欺(The Global Warming Swindle)」は、「ドキュメンタリーではなくプロパガンダ」だと指摘されています。

 早速、YouTubeで「地球温暖化詐欺」を見てみました。約9分×8本で1時間強の番組でした。
 概ね以下のような内容でした。
地球の長い歴史の中で、現在よりはるかに暑かったり寒かったりした時期は数えきらないほどあった。
工業化(CO2増加)と温暖化はリンクしない。
◇気温の上昇は工業生産が比較的小規模だった1940年以前にも起こっている。
◇第二次世界大戦後の戦後好況辞時には気温が下がっている。

◇地球温暖化をCO2の所為にするのは科学ではなくプロパガンダである。
◇研究者がCO2が地球温暖化の原因だと主張するのは研究資金を得るためである。
◇環境保護運動は工業発展を否定し、発展途上国の発展をも妨害している。
◇地球温暖化はビッグビジネスとなっている。

 ビル・トッテンさんが書かれているように、データの改ざんや「
明らかに間違った説明もあった」部分などは分かりませんで したが、共産主義の失敗によって行き場を失った活動家が環境保護活動家になっているなど強引な論理付けが見られました。

 番組では、現在地球は温暖期に入っていることは否定していませんでした。
 温暖化はしているが、それは地球の気象の変化の範囲内であり工業化(CO2の増加)の所為ではないこと。そして、温暖化により氷が解けて海水面が上昇す るなどのことはないとの主張です。
 例えば、ある研究者はよく使われる氷の壁が崩れ落ちる映像について「北極に春が来た証し」と述べてました。

 番組を見て、「CO2の増加=地球温暖化の促進」との因果関係の有無は分かりませんでした。
 しかし、「地球温暖化防止=CO2排出の抑制」が大きなビジネスチャンスになっていることは確かだと思います。

 家庭の電化製品を「省エネ」「CO2抑制」製品への買い替えさせるCMなど、その製品を作るために排出するCO2の量は?と思いたくなります。
 電力会社の「火力発電より、原子力発電の方がCO2を出さないので環境に優しい」というような広告は、電力会社や国の原子力政策のプロパガンダに他なり ません。

 ビル・トッテンさんの下記のまとめを引用します。
 (引用)
 「環境保護はうとまれる。車に乗るな、輸入品を買うな、海外旅行をするな。温暖化を阻止するためのライフスタイルや産業構造の転換は、石油会社や大企業 だけ でなく、普通の人にとっても容易なことではないからだ。しかし無限の欲望を持つ人間が住む地球、それはしょせん有限であり、また、科学が100%証明する ことは決してできない。だからこそ、地球温暖化は人間には責任はないというメッセージを放つこのドキュメンタリーは、環境保護への強い敵対だと思うの だ。」

 それぞれの行動に「できるだけ」をつけてでも実行したいものです。
 できるだけ車に乗らない、できるだけ輸入品を買わない、できるだけ・・・・・。

 ドキュメンタリー映画をよく観ます。
 ドキュメンタリーは「嘘をつく」ことを肝に銘じて観ていきたいと思います。

◆「マガジン9条」より
 マガジン9条で気になった記事を紹介します。

◇「こども医者毛利子来の狸穴から(精神的勝利法)」
 魯迅が戯画化した民衆の処世術「精神的勝利法」について書かれています。

 「精神的勝利法」とは、地主や軍閥、外国の支配や搾取にたいして真っ向から戦えない人たちが、自分を慰めプライドを維持するためにひねり出した「ごまか し」法だそうです。

 軽蔑され、罵倒されても「本当は自分は偉い」と思いがあると我慢ができる。
 大衆の面前で面罵され叩きのめされれば、「屈辱を我慢できる自分は偉い」と思えばよい。それでも気が治まらなければ「こんな世の中が悪い」と嘆けばよ い。
 それでも収まらなければ、自分より弱いもの(男なら少女、親なら子ども、教師なら生徒)に暴力を振るったり嫌がらせをして自分が「強い」と思うことがで きる。

 毛利さんの言葉を引用します。
 (引用)
 「しかし、しかしだ。それでは現実は一向に変わらない。
 個々人の『意気軒昂』も、およそ、その場限り。長続きするはずもない。
 魯迅が『ごまかし』と喝破した『精神的勝利法』が、今の日本にも蔓延していなければよいのだが...。」

 自戒を込めて紹介しました。
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