08/09/08 交々のこと
齢を重ねると、体力、知力が低
下していきます。日に日に、老化していく自分がよくわかります。
無用なエネルギーを使わずに生きながらえようとする生物の知恵でしょうか？
回らない頭ではまとまったことが書けません。備忘録のつもりで交々のことを書きおきます。
◆自民党広報
総理大臣の突然の辞任会見から、自民党総裁選挙を報道するマスコミは自民党の広報担当と化しています。
立候補すると発言した政治家を追いかけたり当落予想をしたりと、自民党総裁選をバラエティ番組レベルでの報じています。
与党は、マスコミの「支援」を得て支持率の回復を追い風に一気に解散・総選挙に持ち込もうとしているようです。
「５人以上が立候補する見通しとなった自民党総裁選に世間の関心が集まり、報道各社の世論調査で自民党の支持率が回復傾向にあることから、新首相誕生直
後に内閣支持率が高くなることを想定し、そのまま総選挙に臨むのが得策とする意見が自民党内で一気に強まった。」（朝日新聞 08/09/08）
◆二大政党論
マスコミは、１１月初と予想される総選挙について自公か民主かの二者択一を有権者に迫ろうとしています。
二大政党制は、本当により多くの国民の意志を反映し、私たち弱者にとって生きやすい社会を実現するのでしょうか？
アメリカの大統領選挙の報道を見ていると、共和党と民主党に大きな政策の違いを感じません。
二大政党の間で、社会の弱者やマイノリティーの人たちが埋没しているような気がします。
◆今、災害が起こったら
改造されてからわずか１ヶ月、内閣は「死に体」状態のように思います。
こんなときに大きな災害が起こったらどうするのでしょう？
農水省の体制の甘さも指摘される三笠フーズの汚染米流通事件で、現在まで太田農水大臣の発言を見聞きすることはありません。
◆スポーツ界の薬物汚染
大相撲で新たに二人の力士が薬物汚染されていることが発覚しました。
力士が大麻所持で逮捕されたことを受けて、「自主的」な検査で発見されたそうです。
プロ野球、サッカーでは「自主的」な検査もされていないようです。大丈夫なのでしょうか？
◆護憲と憲法９条
マガジン９条のWeｂサイトに元文部官僚の寺脇研さんへのインタビュー記事（この人に聞きたい「寺脇研さんに聞いた」）が掲載されています。
その中で下記のような発言をされています。
「本来、憲法はしょっちゅう使いこんで手垢のついた古本みたいなものじゃないといけない。だから、必要に応じて変えることもありうるはずなんです。とこ
ろが、これまで護憲派の人々は９条を守りたいがために、いっさいの改憲はまかりならんと主張してきた。」（引用）
同感です。私は日本憲法の全ての条項が未来にもこのままでよいとは思っていません。例えば天皇制。。
◆大阪府知事
大阪府知事の言動は、一層の拍車が掛かっています。
ある意味、言いたい放題のような感じです。
例えば、
◇全国学力テストの成績を公表しない市町村教委には、３５人学級の事業費を来年度ゼロにすると発言
◇私設秘書を使って国際児童文学館の内部を隠し撮りした手法を他の府立施設でもすると発言（読売新聞 08/09/08）
予算を付けるかどうかは、知事の一存で決まるのではありません。府民の税金を府議会で決めるのではないでしょうか？
と言いつつも、予算案には自民（４９）、民主（２４）、公明（２３）が賛成しています。
大雑把には共産党（１０）を除くオール与党体制では、多くを期待できない状況です。
◆コーポレートアイデンティティ
春に変更されたＮＴＴドコモと富士ゼロックスのロゴが、あまりにもよく似ていることなと思っていました。
改めて並べてみると、字体も色合いもそっくりです。
両社とも、広告代理店のＤ社かＨ社に大金を払ってＣＩを実施したのでしょう。恥ずかしい結果だとおもいます。
◆朝日俳壇（9/8付）から
他人の句を読ませてもらうことは大変勉強になります。
気になった句をいくつか紹介します。
◇ものみなの翳より兆す秋なりし（たつの市・正田子温：稲畑汀子選）
影のコントラストが少しづつ弱くなってくるようことを感じるこの頃です。
◇本当に忘れることもまた涼し（群馬県・酒井せつ子：稲畑汀子選）
すっきりと忘れてしまうと「涼しく」なるのでしょうが、中々「忘れる」ことができずにいます。
◇地蔵会や旅人吾に袋菓子（狭山市・松井史子：金子兜太選）
地蔵盆に行き合わせた旅行者にも振る舞いのお菓子が配られたのですね。微笑ましい光景です。
◇かさかさと蜻蛉の骸吹かれゆく（神戸市・原正子：長谷川櫂選）
生きていることは死ぬまでの時間のこと。死して「物」となった哀れ。
◇兜虫死して少年無口なり（岡山市・畑進：大串章選）
前句同様の昆虫の死。大事に育ててきた少年の姿に共感しました。 |
