09/08/28 朝夕、めっきり
夕方、桂川の土手
を自転車で走っていると、草叢からは虫の声が姦しく聞こえてきます。朝夕はめっきり涼しくなってきました。
ほんの数日前まで、「暑い、暑い」という言葉が口癖のようになっていたのが、遠く昔のように思われます。
さて、総選挙の投票日まで後2日だけとなりました。
誰に、どの党に投票するかは別にして投票に行きましょう。参政権を勝ち取るために多くの先人の苦労があったことを思い起こしたいものです。
◆最高裁判所裁判官国民審査
以前(残日録 09/08/18)は、裁判
官の名前と略歴だけを紹介しましたが、すべての裁判官が多くの冤罪事件で上告棄却、中国残留女性の国家賠償訴訟でも上告棄却するなどの判断に与していま
す。
私は、全員が憲法の番人に相応しくないと思って「×」をつけてきましたが、中でも竹内行夫裁判官は外
務事務次官の時に小泉首相の下で
アメリカのイラク戦争を支持、03年に航空自衛隊、04年に陸上自衛隊のイラク派兵を進めた人物です。
裁判官の名前の上に何も書かないと新任したことになります。不信任の裁判官の名前の上に「×」印を、それ以外「○」「△」「不信任」と書くと無効となり
ます。
◆全国学力テスト
文部科学省から全国学力テストの結果(平成21年度全国学力・学習状況調査の結果について)が発表されました。
都道府県別で公表されたテスト結果が大阪府は2年連続で低迷したことに、橋下大阪府知事は「誰に責任があるのか総括する」「自治体の長の責任なのか、市
町村教委なのか、原因追究したい」などとヒステリックに述べたそうです。
子どもの学力が家庭の経済状況など社会的な要因に起因することがわからないのでしょうか?
たとえば、東京大学の入学者は富裕層の師弟が増えています。
年収950万円以上の層の家庭の出身者が、84年には30%だったものが90年から大幅に増えています。03年には49%にもなっています。(学生生活の背景 家庭の状況 東京大学)
文科省でさえ、「調査結果のポイント」の中で、貧しい家庭の子どもが多い学校は成績が悪い(就学援助を受けている児童生徒の割
合が高い学校の方が、その割合の低い学校よりも平均正答率が低い傾向が見られる。)と言っています。
大阪府は、失業率(05年)、生活保護率(04年)および所得格差をあらわすジニ係数(04年)もすべて全国ワースト3位です。
※「社会実情データ図録」に拠りました。
学力低迷の犯人は貧困にあるのです。市町村の首長や教育委員会が主たる要因ではないのです。
文科省も馬鹿な役所です。
こんな結論を導き出すのに毎年50億円もの税金を使っているのです。役所が役所を守るために仕事を作り出している好例でしょう。
テレビで面白いことを言っていたようです。
「ワイド
ショー
通信簿」というサイトにTBS系列の番組「朝ズバッ!」の28日放送分から、毎日新聞論説委員・与
良正男さんの発言を採録していました。(学
力テストの50億円 怒る論説委員「格差改善に使えば」)
文科省の「就学援助を受けている生徒が多い学校のほう
が、少ない学校よりも正答率が低い傾向がある」と報告に対して以下の発言があったそうです。
◇与良「50億円かけてテストやらなくてもそんなこと分か
るでしょ。それをどうするかがずっと問題で、そのお金をこういう傾向、格差社会を改善する方向に使ったらどうか」
◇みのもんた「こわいよ、(自分が)怒られてるみたいで」
◇与良「この学力テストって、毎年毎年何のためにやってるのかと思いますね」
与良さんは余り好きではありませんが、この発言には同感です。
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