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09/09/02 守っ て欲しくない公約

 民主党の政権公約 (マニフェスト)には、色々おいしい(そうな)ことが書いてありますが、この公約だけは守って欲しくないと思う ものがあります。

◆議員定数減
 それは、国会議員の定数減です。

 民主党のマニフェストには、5つの約束の1番目にこう書いてあります。
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1 ムダづかい
 国の総予算207兆円を全面組み替え。
 税金のムダづかいと天下りを根絶します。
 議員の世襲と企業団体献金は禁止し、衆院定数を80削減します
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 支離滅裂ですね。議員の世襲と、企業献金の禁止と同じレ ベルで衆議院の定数80減が述べられています。
 世襲の禁止も、企業献金も今すぐにできることです。何故やらないでマニフェストに書くのでしょうか?


 そして各論に、
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7.国会議員の定数を削減する
【政策目的】
○行財政改革を進めるとともに、政権交代が実現しやすい選挙制度とする。
【具体策】
○衆議院の比例定数を80削減する。参議院については選挙制度の抜本的改革の中で、衆議院に準じて削減する。
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 とあります。
 各論では、政権交代をしやすい選挙制度にする80議席は比例区から減らすといっています。
 どうしても減らす必要があるのなら小選挙区から減らすべきでしょう。

 やっつけで書いたことありありの文章です。
 金がないなら、役立たずの1兆円もするミサイル迎撃システムなど軍事費を削ればよいことです。

 こんな公約は、絶対守って欲しくない。
 憲法前文には「正当に選挙された国会における代 表者・・」とあります。民意は正確に反映されなければなりません。
 政権交代がしやすいためとは本末転倒の議論です。

 日本の国会議員の定数は世界の国々と比べて決して多くはありません。「各国の人口と議員数」によると、1議員あたりの人口は16万4千人で下位に位置します。

◆高速道路の無料化
 もう一つ、守って欲しくない公約は、高速道路の無料化です。
 「産地から消費地へ商品を運びやすいようにして、地域経済を活性化する」と書いてあります。高速道路を使って物資が運ばれ、すべての国民に利便があるか ら高速道路の無料化は「地域活性化」のために無料化するということでしょう。

 地産地消がエコなのです。物が安く手に入ることに憧れる生活はやめましょう。少々高くても地域で作られた安心な物を食べたいものです。

 高速道路というのは鉄道で言えば線路に当たります。旧国鉄は鉄道敷設に関わる費用を運賃収入で賄ってきて大きな赤字を生んだのです。トヨタ自動車は高速 道路(一般道を含め)を作る費用の一部でも自動車の製造会社として負担したことがあるのでしょうか?
 高速道路を無料化する前に、鉄道貨物の料金を補助することの方が筋だと思います。
 自動車会社と石油会社の儲けになることを優先して行うとは、
自動車を使わない国民までつけを払わされてはたまりません。
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