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09/12/13 映画「戦場でワルツを」

 気分が優れずにい ます。無為に時を過ごしているとの自責の思いが強くあります。
 考えても解決しないことを堂々巡りのように考えてしまいます。嫌な気分から早く抜け出したいと思っています。

  1982年9月16日からの3日間にレバノンの首都ベイルートのパレスチナ難民キャンプで起こった大虐殺(サブラ・シャティーラ大虐殺)を描いた映画「戦場でワルツを」を紹介します。

 監督のアリ・フォルマンはイスラエル兵としてレバノン内戦に参加していた時の記憶の一部が抜け落ちています。そのた記憶を辿っていく物語です。
 中々難しいストーリーでした。

 ウィキペディアにあらすじの紹介がありましたので部分引用します。
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2006年に彼(アリ・フォルマン)は兵役時代の友人と再会し、レバノン内戦での経験と関連した悪夢について聞かされる。フォルマンは自分自身がその頃の 記憶を失ってしまっていることに気付き、しばらくしてサブラ・シャティーラの虐殺の夜の幻覚を経験するが、自分が実際に何をしていたのかを思い出すことは できなかった。幻想の中ではフォルマンや仲間の兵隊たちはベイルートの海辺で照明弾が打ち上げられていく夜空の下海水浴をしていた。フォルマンは兵役時代 の別の仲間を訪ね、何が起きたのかを知り記憶を取り戻すために同じ時期にベイルートにいた他の人々と話をするよう勧められる。フォルマンは友人の心理学者 やジャーナリストでその頃レバノンにいたロン・ベンイシャイとの対話を重ね自分の記憶に迫っていく。
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 このあらすじも見終わってから読みました。若者が泳いでいるシーンは上陸作戦の一部かと思っていましたが、フォルマンの幻想だったのですね。相変わらず 事前に情報を得ていかないためによくわからないままに見ている部分が多くあります。これからは事前の学習を十分してからいくことにしましょう。

 この映画の原題は「WALTZ WITH BASIR」(バシールとワルツを)です。大虐殺の引き金となったのがレバノンのファランヘ党の党首バシール・ジェマイエルの暗殺事件でした。
フォ ルマンの上官が町中に貼られたバシールのポスターの中で狂ったように踊るように銃を乱射し 続けるシーンからのタイトルのようです。

 私はオバマ大統領が言うように「正義のための戦争」などありはしないと思います。
 この映画でも戦争の狂気と、狂気の世界に放り込まれたことで心を病む兵士、その犠牲になる罪もない人、「正義のための戦争」などあるはずがない。
 ※サブラ・シャティーラ大虐殺の惨状はこちらに。

 この映画はアニメーションで作られたドキュメンタリー映画でした。実写映像は最後にニュース映像が数分流されるだけでした。
 難しい映画でしたが、機会があれば是非ご覧ください。

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