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10/03/15 朝日俳壇、歌壇より

 民主党が政権を 取っても「共産党を除くオール与党」が未だに続いています。昨日、投開票された石川県知事選でもこの構図が続いています。
 政治は変わらないということ、地方政治でも与党の水は甘く、一度甘い汁を飲んでしまうと忘れられないもののようです。

 また、自民党からの離党者が相次いでいます。その理由は、政権を失った泥舟には一緒に乗っていられないということのようで政治的理念があってのことでは ないようです。
 彼らも与党のうまみが忘れられない与党病に罹った亡者でしょう。

  15日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。
 今週は難しい句や歌が多くて凡な人間にはよく理解できませんでした。

◆朝日俳壇
◇桜餅一つ買へず二つ買ふ(横浜市・小黒葭浪子:長谷川櫂選)
 一人暮らしで自分のためには十分な量なのにいつもの様に二つ買ってしまい、今はいない誰かを意識しているのでしょうか?
 体裁が悪いので一つと言わず、つい二つと言ってしまうのでしょうか?

◇今宵君咳をしても鼾(野洲市・鈴木幸江:金子兜太選)
 難しい歌が入選する中でも兜太選は一層難しいものです。
 このうたは<コヨイキミ セキヲシテモ イビキ>と読むのでしょうか?
 選者は「語感の運び方が旨い」と評されています。<コヨイキミ セキヲシテモ・・・>読み返しても語感の運びの旨さがよくわかりません。数層上の議論の ことでしょうか?

◇花ミモザ風ふるはせて雨上がる(枚方市・石橋玲子:稲畑汀子選)
 ミモザには「豊かな感受性」という花言葉があるそうです。感受性が豊かそうな方が詠まれたミモザの句を紹介します。
 <ミモザなる小さな店の隅の春 くう>

◇メロンほどのおなか抱えて春日傘(北九州市・権代政樹:金子兜太選)
 この句もよくわかりません。
 「メロンほどの」大きさのお腹ってどういうお腹?
 妊婦のお腹は西瓜より大きい、親父のビア腹はもっと大きい、子どものお腹でしょうか?子どもは日傘をさして歩かないでしょうに。

◆朝日歌壇
◇すし屋には解体ショーがあると聞く焼肉屋にもあればいい のに(所沢市・一木ひで子:佐佐木幸綱選)
 マグロの解体ショーなる見世物があるそうですが、肉牛の解体される様子を見た後に焼肉を喰う気はしませんね。

◇シラス湧く汐よせる浜空海を慕ふひと西へ西へかすみぬ(須崎市・森美沢:高野公彦選)
 四国お遍路さんを詠んだ歌、高知から足摺へ向かう遍路道は西へ西へと続きます。私の八十八箇所巡りは弘法大師の遺徳を偲ぶ旅ではありませんでしたが春の 四国路が思い出されます。

◇センチよりインチが似合う暮らしなり雪の上にまた雪を積み上ぐ(アメリカ・西岡徳江:永田和宏選)
 アメリカはメートル条約を批准していないそうです。インチも、ヤードも、ハロンも、ポンドもそれぞれの文化だと思います。多様な文化を尊ぶことが個の人 間を大事にすることに繋がるような気がします。

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