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10/04/15 映画「しあわせの隠れ場所」

 井上ひさしさんの 死を悼む人はみな言葉少なです。

 元衆議院議員の松本善明さんも自身のブログ(新時代)で「井上ひさしさん 有難う」と題して「井上ひさしさんのこと、本当に、本当に残念でたまらない。、これ以上言葉 もない。」と悼まれています。
 そして「9条の会での大活躍はいうまでもない。最後に彼の言葉を書いておこう。『
むずかしいことをやさしく やさしいこ とをふかく ふかいことをゆかい に ゆかいなことをまじめに書くこと』 これは仙台文学館に書かれている彼の言葉だが、今日の赤旗潮流にも引用されてい る。さすがだ。しかし、ここでもも う一度書いておく。これ以上いうこともない。」としめておられます。

 昨日は休日で大型書店を2、3回りましたが、[追悼 井上ひさしフェア]などという醜悪な便乗商法に出会いませんでした。あらためて井上作品を読んでみ ることにします。

  仕事の量と労働力が落ち着いてきて週に数日休めるようになってきました。久しぶりに映画館に出かけサンドラ・ブロック主演のし あわせの隠れ場所」を観てきました。

 プロアメリカンフットボールチーム・ボルチモアーレイブンズのマイケル・オアーの少年時代の実話の映画化のようです。
 テネシー州メンフィスの貧困地域で父親も知らず、麻薬中毒の母親からも引き離されて育った少年が、篤志家の家庭に引き取られてアメリカンフットボールの 才能を見出され有名大学に進学していく家庭がハートウォーミングなドラマに仕立て上げられていて安心して観ていられている映画でした。

 実話の映画化で登場人物は悪人に描く難いこともあるのでしょうが何とも理想的な家族でした。最初は憐れみの気持ちでマイケルを引き取った保守的な富裕層 の夫婦と子どもたちがマイケルと同居することによって成長していく姿は理想的過ぎるように思えました。娘は学校でいろんな噂をされているのだが、偏見を持 たずにマイケルと接していました。
 マイケルを「兄貴」と慕う小さな息子がなかなかの存在感がありました。我が家の子どもたちの幼いころ食事の時に肘を付くなとしつこく怒っていましたが、 アメリカでも同様のようでこの息子も怒られていました。

 サンドラ・ブロックは1964年生れの45歳だそうですが、デビュー作の「スピード」では
少し上を向いた鼻が可愛い大 学生の役を演じていましたが、歳を重ねて賞を獲得するほどのいい役者になっていました。

 原作は
マイケル・ルイス「ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟で、映画の原題も「The Blind Side」ですが「しあわせの隠れ場所」の邦題はしっくりきませんでした。
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