10/07/02 忘れ得ぬために
◆菅首相と消費税増
税
消費税増税をめぐる菅首相の発言は猫の目のように日に日に変わっています。菅直人は信念を持った政治家でしょうか?
◇6月17日
「2010年度内に税率や逆進性対策を含む消費税改革案をとりまとめていきたい。当面の税率については、自民党が提案されている10%を一つの参考とさ
せていただきたい」
◇6月21日
「自民党が提案されている10%を一つの参考にしたい。そのこと自体は(民主党の)公約と受け止めていただいて結構だ」
◇6月26日
「消費税を含む税制抜本改革の議論を始めようと提案している。(各党に)議論を呼びかけるところまでが私の提案だ」
◇6月30日
「自民党が10%消費税をマニフェストに書いた。私はその勇気をたたえたい。だから早期に議論をしたい」
おまけに今頃消費税の逆進性に気がついたのか、支持率下落に驚いたのか30日の遊説では低所得者への全額還付を言い出しました。
それも遊説先ごとに時の経つのあわせてぶれまくっています。「消費税『還付』発言 首相の迷走止まらない まるでバナナのたたき売り」(しんぶん赤旗 10/07/02)
◇11時35分〜青森では
消費税を還付する対象の所得を200万円から300万円
◇15時〜秋田では
300万円、350万円
◇17時30分〜山形では
300万円、400万円
日本のサラリーマン平均給与は08年で430万円だそうです。大部分のサラリーマンが還付の対象となり目論見の税収は望めないばかりか還付のために多く
の人と金をかける必要があります。四則計算ができないのでしょうか?
増税の根拠もなしに財務官僚に踊らされている憐れなピエロです。
根拠もあいまいな消費税増税には反対です。
◆アメリカ議会の感謝決議
アメリカ議会が沖縄県民が在日米軍を受け入れていることに対して感謝の決議をしたそうです。(24日には下院、29日には上院で決議)
「日本は米国にとって欠くことのできない安全保障上のパートナーであり、アジア太平洋地域に平和と繁栄、安定をもたらし
ている」
「日本国民、特に沖縄の人々に対し、米軍の駐留を継続して受け入れていることに感謝を表明する」
「『沖
縄の米軍駐留受け入れに謝意』
米下院が決議採択」(朝日新聞 10/08/25)
何のつもりでこの時期にこうした決議をするのでしょう?日本政府が普天間基地を沖縄県に押し付ける「思いやり」決議でしょうか?
沖縄全戦没者慰霊式典では菅首相も「全国民を代表しておわびし」、沖縄の負担がアジア・太平洋地域の平和と安定に寄与していると「率直にお礼の気持ちも
表」しました。(沖縄全戦没者慰霊式での菅首相の挨拶全文はこちら)
日米呼応して沖縄県民に「感謝」とはよくできた話です。
この馬鹿にしたようなアメリカ議会の振る舞いに沖縄タイムスはコラム(「大弦小弦」10/06/27)で次のように憤っています。
◇「ありがとう」といわれてこんな不快な思いをしたことはない。
◇日米で申し合わせたような「双方の沖縄への認識不足に唖然(あぜん)とする」
◇ここ10日ほどの間にも「飲酒した上の車の当て逃げ、バスの窃盗を図るなど米兵による事件事故」が起こり、子どもたちは
軍用機の墜落を想定した避難訓練をせざるを得ない状況である。
◇「『(基地の過重負担などの問題に)きちっと取り組んでいただければ、むしろ私どもから感謝申し上げたい心境』と県議会
の答弁で皮肉った仲井真弘多知事。同感だ。そのときは心から感謝の意を伝えたい」
◆期日前投票
梅雨というのに関西では空梅雨の様相です。本格的に雨が降らないうちにと期日前投票に行ってきました。
私の住む小さな町では役場の小さな会議室が投票所です。
選挙人名簿と照合をする人が3人、選挙区の投票用紙を交付する人、比例区の投票用紙を交付する人、立会人が3人?総勢7、8名に囲まれての投票でした。
もう少し、威圧感を少なくする工夫はできないものでしょうか?
投票所の入場券が届いていましたので持っていきました。
◆億万長者
1億円を超える報酬を得ていた上場企業の役員のことを書きました(残日録
10/06/28)が、その後の報道によると1億円超の吸血鬼が290人もいたそうです。
08年のサラリーマンの平均年収は430万円(09年:年収ラボ)だ
そうで、1億円といえば23年働いて稼げる金額です。因みにコストカッターといわれる日産のカルロス・ゴーン社長は平均労働者の207年分を1年で稼いで
います。
都合の悪いコストには手をつけないのは民主党政権と同じです。
ついでに法外な報酬を得ている10人を並べてみます。「【高額報
酬】出るわ出るわ、企業役員の1億円プレーヤー約290人」(共同通信 10/06/29)
1位:日産自動車:カルロス・ゴーン社長:8億9000万円
2位:ソニー:ハワード・ストリンガー会長兼社長:8億1650万円
3位:大日本印刷:北島義俊社長:7億8700万円
4位:武田薬品:アラン・マッケンジー元取締役:5億5300万円
5位:双葉電子:細矢礼二:最高顧問5億1700万円
6位:日本調剤:三津原博社長:4億7726万円
7位:セガサミーホールディングス:里見治会長兼社長:4億3500万円
8位:ビー・エム・エル:荒井元義元会長:3億2100万円
9位:プリヴェ企業再生グループ:松村謙三社長:3億1965万円
10位:高砂熱学:石井勝前会長:3億1300万円
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