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11/04/09 エネルギーを減らそう
 地域再開発で移転 のために閉めていた阿倍野の居酒屋・明治屋に行ってきました。
 路面電車が走る阿倍野筋に面していた店は、JR、地下鉄天王寺、近鉄阿部野橋えきから地下道で繋がった複合ビル(ヴィアあべのウォーク)に移転していま した。ビル内の1階通路には明治屋とともに懐かしい赤垣屋、正宗屋、赤のれん、アベノaaなどが並んでいます。

 明治屋は、外見も内装も見た目は昔のまんまま、特に内装はカウンター、椅子、メニューが書かれた黒板などの小さな調度まで生かしています。おばさん店員 も「中にいると、昔の店で働いているように思ってしまう」と言っていました。
 店内は平日の15時前でしたが、2、3割の入りで、お馴染みの顔は見かけませんでした。

 懐かしいお店の復活は喜ばしいこと、近鉄百貨店の改築など阿倍野界隈も様変わりするのでしょうね。

  さて、福島第一原発事故による放射能流出は素人目にも相当深刻な状 況になっているのではないでしょうか?
 ドイツ気象庁のホームページでは、放射性物質の拡散予測が公表されて います。こちらをクリック
 風向、風力などにより北へ南へ放射性物質が拡散して行く様子がリアルに表現されています。

 世界は日本の放射性物質の拡散を注視しています。
 多くの国が輸入する日本産の農海産物の放射性物質の検査を強化しています。
 政府は国内向けには「食べても飲んでも『直ちに』影響はない」と、国民の買い控えを批判していますが、外国政府にも同じように「日本産の農海産物の放射 能汚染は、食べても直ちに影響ない程度だ」と発言しないのでしょうか?

 この国に未来はあるのでしょうか。
 そんなときにソフトウエア販売会社アシストの社長ビル・トッテンさんのコラム(Our World)を紹介します。

 原子力を発電のエネルギーに使うことは悪魔と取引をするようなもの、日本の原子力発電は全体の20%であり原発がなければ電力不足になるという主張は疑 わしいと書かれた後、面白いことを書かれています。

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 人間の活動に必要なエネルギーは活動速度の二乗で変化す る。つまり速度を2倍にするとそれに必要なエネルギーは4倍になり、3倍の速度にすると9倍のエネ ルギーが必要となる。したがってあらゆる活動の速度を半分にすれば、必要なエネルギーは4分の1になるのである。
------------------------( 「エネルギー減らそう」(11/04/04)から引用、以下同じ)

 これは1964年10月東海道新幹線が開通した時、それまでの在来線特急列車で6時間30分掛かっていたものを新幹線は4時間しか掛からなかった。
 6時間30分:4時間=1.625:1 即ち新幹線の開業で東京・大阪間の移動は1.625倍になったということ。
 1.625×1.625≒2.64 2時間30分短縮するために2.64倍のエネルギーを消費するということ。

 ビル・トッテンさんは私のような即物的な例ではなく、GDP(国内総生産)を例にして説かれています。

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 国内総生産(GDP)は、1年間に製造され、消費された 製品やサービスをお金に換算したもので、言い換えると国家の経済活動のスピードをはかるものだと言 える。したがってGDPが500兆円から250兆円に半減すれば、必要なエネルギーは今使われている量の4分の1に減らすことができるだろう。そして必要 なエネルギーが4分の1になれば、太陽光や風力、水力発電といった、よりクリーンで安く、また再生可能なエネルギーでまかなうことが可能になる。
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 GDPを競い合うようなプロパガンダに騙されてはいけません。
 どうして限りある地球上の資源を使って、無節操な競争をするのでしょう?いずれ行き詰って破綻するに違いないのに。

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 現在の経済活動で生産されているものの中で、日本人の健康や幸福になくてはならないものは半分か、半分以下しかないと私は思っている。残りの半分は、利 益 や給料を求める生産者の強欲さを満たすためのものであり、その証拠に、人々が本当の意味で健康的に幸せに暮らしていくのに必要ではないものを無理やり買わ せるために、GDPの1.2%に当たる5.9兆円ものお金が広告費に使われているのだ。テレビやさまざまな広告手段を使い、あたかもそれが必要であるかの ように洗脳し、人々の欲望をあおるのが広告の目的なのである。
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 その広告ですが、テレビでは「必要でないものは買うな」と呼びかけています。
 人の消費活動を動機付けるためのCM、テレビが「物を買うな」とは大きな自己矛盾です。その上、物を買う買わないは個人の自由の問題、他人様から上から 目線で言われることはないと思っています。

 節電も電力会社のためにではなく、スローな生活、物質的でない豊かな生活のために心がけたいものです。

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