11/07/11 エネルギー消費を減らす
国内の原子炉メー
カー三菱、日立、東芝の各社は家電メーカーでもあります。
原発を作っているメーカーが、節電仕様の家電のCMを流しているのは自分の足を食う蛸のようで皮肉なことです。
関西電力の「節電
要請」を受けて関西でも鉄道会社が電車の馬引運転を計画しているようですが、こんな時こそ「節電」なんて矮小なことでなく総エネルギーの消費を減らすとい
う発想ができないのでしょうか?
電車こそエネルギー生産性のよい移動手段ですから、逆に電車や列車の増発して自動車による移動を抑制し
た方がエネルギー消費を抑える有効な方法ではないかと思っていたらビル・トッテンさんのコラム(OurWorld)に「エネルギー消費を減らすために」という記事がありました。
トッテンさんは「電車の本数を減らすことは愚かな対策」で「むしろ政治的に腐敗している」とまで言い切られています。
鉄道輸送は自動車輸送の12分の1、バスと比べても3分の1か4分の1のエネルギーだそうです。
下記がこの記事で一番気に入った部分です。
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本当にエネルギー消費量を減らしたいのであれば、例え
ば、自動車の駐車禁止を今よりも厳しく取り締まるようにするべきだ。
そして違法駐車が占領している道
路を自転車専用道路にする。
または、路面電車を復活させる。アメリカでも1930年代は各都市に路面電車システムがあり、自動車の代わりに多くの人の通勤
の足となっていた。いまは跡形もなく舗装され、交通はすべて自動車にとってかわり、アメリカは自動車なしには生活のしにくい、石油にどっぷり依存する社会
となってしまった。世界全体の自動車の石油消費量は約3分の1で、残りは暖房や電力発電に使われているが、アメリカにおいては自動車が石油の3分の2を消
費している。
--------------------(改行は引用者)
加えて「人間の活動に必要なエネルギーは活動速度の二乗」であるから、自動車の制限速度を現在の半分にすることでエネルギー消費を節約できると言われて
います。
60km/hの道路を30km/hに制限すれば、単純にはエネルギーの消費は4分の1に減らすことができるのです。
私は自動車の保有を制限すべきだと思っています。
公共交通の発達している地域で自動車を持つ場合は取得税を100%に、公共交通の発達していない地域では税金をゼロにするとかすることや、小さな子ども
がいる間だけは安いレンタカーが利用できるとか方法はいくらでもあるように思います。
大阪府池田市でダイハツがやっている4人目以上の子ども
を産んだ家庭に3年間無償で自動車を貸し出している「エンゼル車提供制度」などをもっと広げられないでしょうか?
自動車を減らしたり制限速度を下げたりすることは、わずかに時間軸を2、30年戻すだけのこと、人生の豊かさが何であるかをいつも考えていたいもので
す。
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