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12/03/03
KIDS VOICE編「福島の子どもたちからの手紙」
軍医として働いていた広島で被 曝、その後、被曝者の治療に尽くされ、東京電力福島第一原発の事故後も放射能の身体への影響について語り続けられている医師の肥田舜太郎さんが子どもたち を内部被曝から守るため「子供を放射能から守る食事の工夫」として講演で話されたそうです。
インターネット上にその講演資料か転載された記事がありました。「
【重要な医療資料】肥田舜太郎医師『子供を放射能から守る食事の工夫』
」
一部分を紹介します。
・ まず、逃げること、避けること。避難・疎開する。
・体に取り入れない。洗う、取り除く。安全な産地の原材料を選ぶ。
・取り入れてしまった放射性物質・有害物質は速やかに対外に排出する。
・体のミネラル量を高くしておく。バランスを整えておく。
・体の抵抗力・免疫力を高くしておく。
・様々な放射能対策に有効なものを利用していく。
・腸内細菌生態系をよくしておく。
福島 の子どもたちの悲痛な叫びを、原発建設を推進した大人たちや、原発建設を止めることができなかった大人たちに届けるために、子どもたちの声を集めて編集発 刊された本、「
福島の子どもたちからの手紙
ほうしゃのうっていつなくなるの?
」を紹介します。
色画用紙、便箋、ノートの切れ端、原稿用紙など雑多な紙に、クレヨン、鉛筆で書かれた子どもたちの言葉はある時には一篇の詩に、ある時は抗議の文章に なっ ています。
いくつかの子どもたちの声に耳を傾けてください。
◆福島から避難した子どもたちの言葉
「わ たしの夢は去年と全くちがいます」
・放射線をなくしてほしいです。
・ひなんくいきにしてほしいです。
・平和な国にもどってほしいです。
・長生きしたいです。
・本当にだいじょうぶと思っているのかを知りたいです。
(後略)
(福島 市・小5 もえ 避難先で暮らす)
小学5年生の子どもが「長生きがしたい」と思わなければなら ないとは言葉もありません。
「避難区域」としないから、避難する人は自費で避難するしかありません。そして避難できない子どもたちも大勢フクシマに住み続けています。
・外であそびたい。
・きれいな空気がすいたい。
・なんで、原発をこんなにたくさん作ったのですか。
・死にたくないです。(早く)
・友達とはなれるのがいやです。
(福島 市 小5 西片海斗 妹やお母さんとともに山形県米沢市へ避難)
「なんで、原発をこんなにたくさん作ったのですか」、この問いに誰が答えるのですか?
「電気を安く供給するため」なんて答えは、彼を納得させられないでしょう。
「安全」だと言い続けている人にも答えて欲しい。
かんさん、ほうしゃのうをなくしてください。
ふくしまのおがわさえです。おそとであそびたいです。
(「うらをみて」と書いてあり、裡面に)
ほうしゃのう だいっきらーい
(福島 市 小1 小川さえ 姉とともに山形件米沢市で避難生活を送る)
「ほうしゃのう だいっきらーい」
この原発で私の人生は180°変わりました。
原発が本当に憎らしい
引っ越すことになって、更に放射線の影響。
もうこりごりです。
しかし、引越しを終え、ニュースを見ていたら「引越して成解(ママ)だった」と思うこともたびたびあった。
引越ししたくても引越せない人達もいるから幸せなのかもしれないと思いました。
(福島 市 中3 女の子 姉らとともに西日本へ避難)
原発事故で、こんな子どもたちの人生が180°変わったのです。
フクシマに残った友だちのことも気になっているのです。
福島県から○○にひっこしてきた○○柚希です。
福島県の友達を早く福島県外ににがしてください。お願いします。
(福島 市 小5 柚希 家族とともに避難先で暮らす)
◆フクシマに残った子どもの言葉
ぼく のこわいもの
こみず たいせい
つなみ
じしん
ほうしゃのう
ライオン
おかあさん
おばけ
1ばんめにこわいのは つなみ みんなながされちゃうから
2ばんめいにこわいのは じしん ゆれるとこころがドキドキするから
3ばんめにこわいのは ほうしゃのう しんじゃうかもしれないから
しんじゃうのはいやだ
ひとりぼっちはさみしいから
みんなとたのしくすごしたい
(福島 市 小1 小水たいせい)
怖いもの、津波、地震、放射能、、
「しんじゃうのはいやだ」、幼い子どもに生き死にを考えさせなければならないとは。
そ うり大じんさまへ
はやくいわきからほうしゃせんをなくして、すみやすいとちにしてくださ い。
あと、日本のげんぱつをなくしてください
小林愛佳より
(福島 県いわき市 小3 小林愛佳)
住むべき町を放射能で汚された。
原発をなくさない限り、こんな思いをする子どもたちをまた作り出す、原発を無くすしかない。
山の木
川の魚
森のいき物
私の夢
かえして下さい
(福島 市 小学校 高学年 啓斗)
山も川も森も、そこで生きている生き物も汚された。
啓斗さんの詩を読んで、峠三吉の「にんげんをかえせ」を思い出しました。
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ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ
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山の木を、川の魚を、森のいき物を、私の夢をかえせ!みんなの夢をかえせ!
え らい人へ
わたしの町はいつになったらきれいになるんですか
すんでいてもだいじょうぶなのですか
がんにならないのですか
わたしのまわりの草はいつとってくれるんですか
手あらいとうがいマスクだけでいいのですか
早くそとであそべるようにしてください。
(福島 市 小4 佐々木もえ)
事故発生当時に「直ちに影響はない」と言い続けた枝野幸男、「終結宣言」をだした野田 佳彦、彼らは明らかな犯罪者です。
犯罪者でないというなら、この子どもたちの問いに答えなさい。
人々の暮らしや、命はなにものにも替えられないと言えますか?
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