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12/03/06 朝日俳壇、歌壇より
 貧しい人をより貧しくさせる消 費税増税に反対です。

 マスメディアは、「増税やむなし」との世論の形成に躍起のようです。その企みは深く進行しているようです。
 各報道機関の世論調査での消費税増税(14年4月に8%、15年10月に10%に増税との政府案)に賛成か反対かとの問いには概ね40対50で反対の意 見が上回っていますが、
(社会保障制度の維持のために)将来的には10%への増税は必要との問いに賛成と答えは63%(読 売新聞)、63.3%(日経新聞)となっており、消費税増税の下地は出来つつあります。

 世論調査の問いに少子高齢化などと不安を煽ったあとに「社会保障制度の維持のために、消費税を10%に?」などと問えば「はい」と答える人 が多くなるのは自然なこと。
 
 消費税増税が社会保障のために使われるなどと幻想を振りまいてまで、貧乏人の懐中を狙うコソ泥の片棒を担ぐのがマスメ ディアの仕事のようです。ジャーナリズムとは程遠いことです。

 消費税率を10%に増税すると国民負担増は約12兆円(実質財源として使えるのは約11兆円)、一方法人実効税率を40%から25%に引き下ると減収額 は 約9兆円、増税した消費税の4%分が大企業減税の穴埋めに消えるのだそうです。「消費税増税 これまでもこれからも大企業減税の穴埋め」(しんぶん赤旗 10/06/29)


 世論調査や街頭インタビューなどと言うものが、送り手の意思が隠されて公平な意見のように扱われています。心して暮らさねば。


賛 成
反 対
調 査日
ANN
41%
51%
2/11,2/12
朝 日新聞
40% 46%
2/11,2/12
産 経新聞
43.5%
48.9%
2/11,2/12
読 売新聞
39%
55%
2/15,2/16
日 経新聞 40% 49% 2/17〜 2/19
共 同通信 48.3% 50.6% 2/18,2/19
毎 日新聞 38% 58% 3/3,3/4

 3月 5日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇から気になった句や歌を紹介します。
 入選作がむつかしいのでしょうか?私の感性が鈍化しているのでしょうか?迫ってくる句や歌の少ない俳壇、歌壇でした。

◆朝日俳壇
◇合格を時差ある父に報告す(川越市・松本良子:大串章選)
 単純に読めば作者の父は時差のある外国に暮らすのだろと思います。それだけなのでしょうか?
 ちょっと無理がありますが認知症を患った父、いっそ、亡くなってこの世界ではないところに行った父、なんて深読みしました。

◇農継いで覚えしものにほほかむり(八代市・山下接穂:稲畑汀子選)
 一度は家を離れられたのちに農業を継がれた方でしょうか?農夫となられて覚えられたものはもっともっとあるのでしょう。
 一次産業を大切にしない国に未来はない。

◇みちのくの恨みを羽根に鳥帰る(立川市・松尾軍治:金子兜太選)
 誰に対する恨みでしょうか?
 この句は恨みを抱いて帰る渡り鳥を詠んでいますが、私の駄句は<ふるさとに人は帰れず鳥帰る>と故郷を離れて(離されて)しまった人々の恨みの句でし た。

◆朝日歌壇
◇校庭はブルーシートに公園もブルーシートで地球は青い(福島市・伊藤緑:佐佐木幸綱)
 阪神淡路大震災の時に電車から見える風景はブルーシートに覆われた屋根、屋根でした。
 東日本大震災は、地震、津波の天災と、東京電力福島第一原子力発電所での人災が地面にまでブルーシートを広げなければならない有様になってしまいまし た。
 ガガーリンの「地球は青かった」の比喩が鋭い。

◇街路樹の枝々芽吹きはじめてる雨読三日に飽きて歩けば(小田原市・浜田信之:高野公彦選)
 雨読三日とは羨ましい。家に閉じ込められた雨の三日の内に街路の木々は芽吹き初めている。幸せな一首でした。

◇親が児を殺す哀しきニュース見て妻が無言にチャンネル変える(富士吉田市・萱沼勝由:永田和宏選)
 昔から親の子殺しはあったのでしょうが、その理由が貧困、望まれぬ子などであったように思う。現代は男と遊ぶために育児を放棄したり、シングルマザーの 家に転がり込んだ男に虐待の末に殺される事例が多いようです。
 子は国の宝、社会の宝として育ててあげたい。
生まれた国や地域、人種、肌の色、貧富、門地、障害の有無など子どもたちが 一切の差別なく成長できる社会の一員でありたい。
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