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12/08/13 朝日俳壇、歌壇より

 この町を歩いていて癪に障ることの一つに、衆議院議員辻元清美の ポスターです。

 にっこり笑って「クリーンエネルギー」だとか「ボランティア・・」とキャッチがついて いるポスターが、総選挙を見越して貼られています。辻元清美は消費税増税に賛成した、この一事で次の選挙は落選させなければなりません。
 辻元清美は消費税増税から逃げるのではなく選挙民に説明すべきです。何故賛成したのかと。

 何時までも庶民の味方面して選挙民を騙せると思っているなら大間違い。何時までも権力にしがみついているとどうなるか分からせねがなりません。
 議員バッチを取り上げて、ただのうるさいおばはんになってもらいましょう。

 被曝の怖い話を一つ。
 Mari Takenouchiという方のツイート。

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小児がんの話。2年前放射線医学総合研究所で聞いたこと。「同じ線量で胎児よりも小児の方が発がん率が大きい」という。理由を聞くと「胎児は流産して死ん でしまうから」であった。子供を産んだばかりの私は放射線防護学の残忍性に身震いした。物言えぬことをいいことに小さき命をないことにしていた。
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 怖い話でした。でも怪談話ではなく被曝の話です。

 13 日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇から気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇閉経の後の移ろひ芙蓉咲く(松戸市・浜なつ子:金子兜太選)
 随分昔に陰毛に白いものが混じったのを初めて発見したときには「あゝ、年か?」と超嘆息したものです。
 閉経後の女性の思いと比較してはまずいことでしょう。閉経前後の女性の身体の不調は大変なことですが、山を越してみれば「もう女盛りを過ぎてしまった」 という感慨でしょうか?
 無粋な男はこのような句はスルーするのが利口なことでした。

◇妻とも痩躯になりし更衣(横浜市・本多豊明:金子兜太選)

◇兵たりし島に一歩やホトトギス(大阪市・山口雄:金子兜太選)
 今週は俳壇にも花壇にも先の大戦の末期を読んだ作品が多く入選していました。
 この作者も南の島で送られた兵だったのでしょう。外国から来た兵の感慨でしょう。この島に住んでいた人たちの思いは如何に。

◇一切を水に流して日傘差す(熊本市・寺崎久美子:大串章選)
 水に流された「一切」とはなんでしょう。友だち付き合い、男女の中、金の貸し借り、、、と物語を楽しめる歌でした。

◇犬も子も同じくの字の三尺寝(市川市・西山智朗:稲畑汀子選)
 三尺寝とは職人など働く人の軽い昼寝かと思っていますが、働かぬ犬や子でも使うのでしょうか?


◆朝日歌壇
◇石垣島沖より流す椰子(やし)の実が遂に到着伊良湖岬に(豊橋市・河 合清:馬場あき子選)
 「遠き南の島より流れ着く椰子の実一つ」という
童謡の椰子の歌そのままです。
 そんなことがあるかと思っていましたが、朝日放送の探偵ナイトスクープで、南の島でダイビングをしていて海中に落としたカメラが伊勢?で見つかり、持ち 主を探すという話が取り上げられていました。潮に乗って遠くに運ばれるのですね。

◇鎮魂のサイレンを合図に黙祷す裁ち台の上は縫いかけのシャツ(三島 市・渕野里子:佐佐木幸綱選)
 作者は洋裁の職人でしょうか。取るものもとりあえず黙祷する姿がよく見えます。
 自治体が8月6日8時15分、8月9日11時2分、8月15日正午にサイレンを鳴らすところもあるそうです。我が町は鳴らしているのでしょうか?鳴らし ていないのなら是非鳴らすように訴えたいと思います。

◇気がつけば原発列島戦争もさうだつたのだいつか来た道(青梅市・津田洋行:佐佐木幸綱選)
 そのとおりです。先の戦争もきっとあれよあれよという間に始まっていたのでしょう。そして周りの男たちが戦場に駆り出され、丸太のようになって、或いは 石ころ一つで帰ってきたのでしょう。

 今、反原発のデモに参加していて強く思います。
 何十年前から原発は要らないと言い続けていた人たちの前を知らぬ顔で通り過ぎていた私がいました。そして50基を超える原発が作られてしまいました。そ の責任は何も叫ばなかった私にもあります。
 今も関西電力本店に向かう金曜日の夕方、殆どの人はデモのことなど知らぬ顔で帰宅路を急いでいます。

 先の戦争が私たちの知らないところで静かに準備されていたことでしょうが、明らかに戦争の準備をしていると言い続けた人たちがいたのです。生命を賭け て。

◇民族差別烈しかりにし少年期餓鬼大将はわれをかばひき(大阪府・金忠亀:高野公彦選)

 作者は在日朝鮮(韓国)人の方でしょうか。朝日歌壇の常 連入選者です。
 選者は「昔の餓鬼大将は弱い者をいじめず、むしろかばっていた」とそのままに評されていますが、金少年は餓鬼大将に庇われたことがあったかも知れない が、普通に見れば苛められていたと考えるのが当たり前のことです。

 1950年代にも、民族の違い、貧富の差などはそれより少しだけましな暮らしをしているものにとって格好の差別の対象でした。蔑まれ虐げられることが当 たり前でした。

◇麦茶なんでひとりで沸いて冷えてると思っているのか留守居の男(広島 市・根石妙美:永田和宏選)
 私は子どものころから母の手伝いをしていましたので簡単な食べるものは作れます。それが災いして気ままな食生活に偏るところがあります。
 この歌のご主人のように麦茶はかってに沸いてかってに冷えているものだと思っている風の人は多いことです。

 最近はお湯やお茶を炊くなどと言葉を知らぬ人が多いこと、水を沸かしてお湯やお茶を淹れるもの。ご飯は炊くものです。

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