Google
WWW を検索 残日録内 を検索
←Back Haiku  Photo Mail Archives Twitter Next→

12/09/17 朝日俳壇、歌壇より

 ツイッターで@KasumiAngelと いう方が「大阪の姉が街頭インタビュー受けて橋下さんに期待などしていないどころかその危険さを話すと支持してます発言を引き出そうと必死だったらしい。 結局オンエアにはならずカットされた」と発言されていました。
 まあ、テレビ局は、どの意見を放送するのかは編集の自由の問題だと反論しそうですが、橋下を批判する意見を無しにするなど少数(か、どうかは解らない) 意見を抹殺するなど許されることではありません。

 また、朝日新聞デジタルに掲載されているコラムニスト小田嶋隆さんのインタビューでは、記者の総選挙ではどういう選択をすべきかとの問いに答えて、二大 政党のどっちかを選択するというのは橋下らの術中に嵌ること、私は少数政党に投票すると下記のように答えています。

--------------------------
 さぁ政権選択だ、2大政党のどっちを選ぶんだ、という二択に答えようとする時点で、橋下さん流の術中にはまってるんですよ。どっちでもない答え。つま り、私なら少数政党、泡沫(ほうまつ)候補にあえて投票しますね。自民でも民主でも維新でもないよ、という声を届けるには有効な投票行動だと思います。選 挙は何かに期待して投票するんじゃなくて、何を阻止したいのかを考えて投票する。と、読み替えれば、そういうのもあるんじゃないですか。
--------------------------「小田嶋隆さんに聞く『決められる政治』」(朝日新聞デジタル 12/08/23)

 それに対してインタビュアーは「せっかくの1票が、死に票になってしまいます」と返しています。
 民主もダメ、自民もダメ、それなら維新へと誘導する朝日新聞の姿が見えます。

 私の部屋にあるのは未だにブラウン管のアナログテレビ、集合住宅に配信されている ケーブルテレビがデジタル放送をアナログに変換していますので視聴することは出来ますが、ほとんど見ることはありません。
 当然、NHK受信料は払っていません。


 テレビは最早、権力を持つものが、より収奪をしやすくするためのプロパガンダ道具でしかないと思う。見れば見るほど洗脳され橋下維新などが救国勢力など と刷り込まれるのです。
 大宅壮一は好きではないが次の言葉は半世紀以上経っても色褪せていません。

-------------------------
テレビに至っては、紙芝居同様、否、紙芝居以下の白痴組が毎日ずらりと列んでいる。ラジオ、テレビという最も進歩したマスコミ機関によって、『一億白痴化 運動』が展開されていると言って好い。
-------------------------
「週刊東京」1957年2月2日号 - 大宅壮一Wikipediaより)

 新聞もまた権力の監視、国民の知る権利に応えていません。
 
新聞の定期購読を止めました。駅の売店やコンビニで必要のつど買うようにしています。
 定期購読するなら、東京新聞か共産党の機関紙しんぶん赤旗だと思っていますが、東京新聞は販売エリアではなく、しんぶん赤旗は今更共産党に入党する気も なく党員からの接触が煩わしいとの思いが強くネットで読んでいるだけです。


 マスメディアは、先の戦争に協力した歴史に学ばないのでしょうか?

 17日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇 より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇覚悟して燃ゆる九月に向かふなり(調布市・滝澤達郎:長谷川櫂選)
 今年の夏は近頃になく疲れました。夏痩せはしませんが夏バテのようです。9月半ばになって凌ぎ易くなったとは言え昼間の暑さは堪えます。「燃ゆる九月」 へ相当の覚悟がいります。

◇原爆忌声を焦がして戻りけり(近江八幡市・北村均:大串章選)
 私にとっては、週1回の反原発行動でのシュプレヒコールは、週一の発声練習の機会でもあります。

◇頼りなき矢印一本登山口(京都市・北浜義規:大串章選)
 白山に登ろうと思っていたのですが叶いませんでした。来夏は是非とも実現したいものです。
 大きな山でも小さな山でも頼りなげな一つの道標を便りにするしかない、こんな時の不安は大きいものです。次の道標まで不安は続きます。そんな興奮が山登 りの醍醐味の一つでもあるような。

◇嫌ひな人皆死すといふ生身魂(いきみたま)(大村市・小谷一夫:金子兜太選)
 生身魂に好きな人から亡くなって行くとは普通の句、兜太先生は嫌いな奴から死んで行くとの句がお好みでしょう。
 年をとってくると嫌いな人に早く死んで欲しいと思うことがままあります。そんなに願わずとも平等に死んでゆくのですが。。

◇驚愕のかほして煮られごまめかな(一宮市・高橋かがり:金子兜太選)
 ごまめの煮たものはお節料理の一品の田作で、正月の季語のようですが。。。

◆朝日歌壇
◇終点になりても起きぬ少年の肩をたたけば単語帳落つ(横浜市・笠松一恵:高野公彦選)
 単語帳なるものが今でもあるのですね。
 英語などからっきしの私は、格好ばかりの手作り単語帳でした。

◇ゼッケンに原発阻止と墨書して独りのデモが炎天を行く(堺市・梶田有紀子:高野公彦選)
 独りデモ、私の憧れです。
 昔、ヴェトナム戦争が盛んな頃に金子徳好さんという方が「アメリカはベトナムから手をひけ」と書いたゼッケンをつけて通勤をされていました。
 私には「反原発」「関電は原発から手をひけ」などと書いたゼッケンをつけて通勤、外出する勇気はありません。

◇水槽の亀がしずかに目を閉じて正義について思索している(八尾市・水野一也:高野公彦選)
 水槽の亀は正義について思索する哲学者のように見えます。それに比べて代表選挙、総裁選挙に出ている大人の下品な顔々。

◇「そういえばあの人最近みないねえ」そんな別れに出来たらいいな(瀬戸内市・児山たつ子:永田和宏選)
 そんなふうに、フェードアウトして消えたい。

◇「また来いな」口の動きはそう言ってじいちゃん窓ごしに何度も手をふる(名古屋市・中村桃子:永田和宏選)
 優しい孫娘の歌、そうきっと「またおいで」と言っているのです。
 我が家にも、夏休み終盤に二女の親子が帰省していました。
 短い帰省中、近所の小川でザリガニ取り、夜には花火、映画、奈良へのプチ旅行とそれなりの爺いのサービスでした。
 新幹線のホームまで見送ったのですが、4歳のやんちゃがどうしたものか今回は声を上げて泣いてしまいました。

◇やがて死ぬ蝉に群がる山蟹は岩の巣穴へ死を持ち帰る(千葉市・愛川弘文:馬場あき子選)
 自然の輪廻は無駄がない。
 それに引き換え、自然の一員であったはずの人間どもは喰いきれないほどのものを蓄える人がいる一方、喰うものが買えず死ぬ人がいる。
 手を出してはならぬ領域にまで手をだして取り返しのつかぬことをしでかし、反省もせずに続けようとしている。人の生命より金儲けが優先される。止めなけ ればならない。

←Back  Archives  Mail  Home  Next→ Top
inserted by FC2 system inserted by FC2 system inserted by FC2 system