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12/12/21 長崎原爆資料館
 酒毒に冒されて俳句も中々作れません。昨日は現代俳句協会のインター ネット俳句会の締切だったのですが投句できませんでした。怠惰な生活に喝を入れなければなりません。

 そして今日は冬至で金曜日、今年最後の関西電力本店前での抗議行動が行われますが、生憎所用があって参加できません。残念な総選挙の結果の直後だけに何 とか参加したかったのですが。

 明日催される「LOVE脱 原発OSAKAクリスマスデモ」に参加しようと思っています。諦めずに自分の出来ることを継続することが一番の近道だと思っています。

 先 日の長崎行の1日目に訪れた原爆資料館を中心に書いておきたいと思います。

◆割引切符
 前にも書きましたが、JR西日本とJR九州が提携して「のぞみ&かもめ早得往復切符」では、通常料金が31,040円が19,600円と高速バス並みの 料金に飛びついてわけです。
 安いものには安いなりのわけがあります。帰りの指定を長崎発17時過ぎを予約しておいたのですが、ブラブラとして長崎駅に着いたのは2時間も前でしたの で、無理を承知でみどりの窓口で訪ねてみましたが、早い便に乗るなら別に特急券を買う必要があるとのことでした。
 途中下車もできませんので「安いものにはワケがある」と心しておくことです。

◆往路
 遅めの10時新大阪発ののぞみで博多まで、博多からは白いかもめ(黒いかもめもありました)で長崎まで所要約5時間弱でした。ビールでぼんやりした頭 で、 佐賀の白石は○○さんの出身地、諫早は□□さんの出身地と今では名前も定かでない昔の同僚のことを思い出したりしていました。
 付き合いベタなものは地方の地名で人を偲ぶのが似合っているようです。

◆路面電車(長崎電鉄)

 チェックインしたあと、原爆資料館に出かけることにしました。
 電停の案内で松山町か浜口町で降りれば良いことが分かりました。運賃は均一で120円、小銭を用意して乗車します。乗車20分弱で浜口町に到着。
 道路を渡り坂道を登ると原爆資料館です。

原爆資料館
 建物内の大きく円形にループした坂路を下っていくとチケット売り場、入館 料は200円でした。
 広島の原爆資料館に比べると随分小ぶりの展示室です。

 館内はアジア系の外国人と修学旅行生ばかりでした。
 前日の総選挙で、軍隊を持つ、憲法を変える、集団的自衛権を行使するなどときな臭い政策を掲げた候補者や政党が大量の議席を得ました。

 パネル展示されていた黒焦げに焼き殺された子どもの姿を正視することができませんでした。
 右翼、極右の候補者や政党に票を投じた人は、広島や長崎の原爆資料館を一度でも訪れたことがあるのでしょうか?そして焼き殺された子どもたちの姿を見た のでしょうか?

 石原慎太郎などは「核保有」に言及するし、橋下徹は広島で「核廃絶は無理」と発言する始末です。
 このような輩や政党に何故投票するのでしょうか?
 自分の頭の上には爆弾も放射能も降ってこないと思っているのでしょうか?
 そうだとすれば随分と能天気なことです。

 唯一の被爆国の国民は広島や長崎の原爆資料館を訪れるべきだと思います。戦争が弱い者の犠牲の上にあったことを考えるべきだと思います。

◆三菱城下町と御用学者
 長崎に原爆が落とされたのは軍需工場があったからと言われています。
 三菱の軍需工場跡地は長崎大学などが建っているようです。
 軍需工場 → 原爆投下 → 放射能汚染 → 跡地に長崎大学 → 山下俊一などの御用学者群と三題噺のような因縁を感ぜずにはおられません。

◆平和公園
 資料館から徒歩10分ほどの丘の上に平和公園があります。この場所は原爆投下時には長崎刑 務所浦上刑務支所があったところだそうです。

 爆心地から100メートルしか離れていなかった刑務所では職員、受刑者など134人が即死だったとか。受刑者の中には32人の中国人と13人の朝鮮人が 含まれていたそうです。

 平和公園から南へ少しのところに爆心地の碑が建つ公園があります。
 公園の入り口には真っ赤な冬紅葉が色鮮やかでした。

 長崎の町は浦上川河口の長崎港と東シナ海に続く長崎湾、港近くに県庁、市役所、長崎駅などの市街地、その北に浦上の爆心地と小さな土地です。
 狭い谷間の町に原爆投下、逃げる場所もなく一瞬に多くの人が焼き殺されたことでしょう。

 爆心地の碑には原爆死没者が158,754人(2012年8月9日)とありました。

◆居酒屋・三笠
 夕闇が迫ってきます。昼はビールとおつまみだけで済ませていたのでお腹が空いてきました。繁華街に出たいのですがわかりません。
 また路面電車に乗って一旦ホテルに戻ることにしました。シャワーを浴びてフロントで地図のコピーをもらって出かけました。

 ちょうど、電停の向こうにショッピングセンター、その前に小さな居酒屋の提灯が下がっています。
 覗いて見ると先客が一人、カウンターだけの小さな店でした。女将が一人で切り回しているようです。
 魚が売り物のようです。鯨の尾の身とゴマサバ(真鯖の胡麻醤油和え)をいただきます。美味しい店でした。

<続く>
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