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13/01/07 朝日俳壇、歌壇より
「年の初めに」などと構えて書いてはみても、酒毒に冒された頭では支
離滅裂なものしかかけません。前回の書込みを削除しようかと思いましたが、残しておくのも一興かと思い直しました。
昨年の大飯原発再稼働前から参加している関西電力本店前での毎週金曜日の抗議行動が、今年から隔週になると世話をしてくれているTwitNoNukes
大阪から発表されました。
３１１以前、大飯再稼働など以前から反原発の運動をされていた人たち、他にも政治活動、環境保護活動などを続けて来られた方には一つの活動の場が縮小さ
れるだけなのでしょうが、私のように関電本店前での抗議行動しか直接的な抗議の場を持たない人も多いのではないでしょうか？
気張らずに出来ることを息長くとは思いますが、何をしていいやらちょっと喪失感に陥っています。
TNN大阪が抗議行動をやらない日には、一人でも関電前の抗議行動を続けるか？
どこかの抗議を探して参加するか？
いろいろ悩む年の初めでした。
１月
７日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった歌や句を紹介します。
◆朝日俳壇
◇変哲のハモニカ恋し虎落笛（もがりぶえ）（柏崎市・阿部松夫：金子兜太選）
小沢昭一さん逝く。昭和の常識人ひとり減る。
◇考へる人のごとくに山眠る（川崎市・池田功：長谷川櫂選）
眠る山への思いは色々。
◇父の忌の父の外套着てゐたり（川口市・青柳悠：大串章選）
わが父を思い出しました。
父の顔も覚えぬうちに亡くし、病弱な身体で８８歳まで生きて私たちを育ててくれた人です。今春は十三回忌とか。
◇著ぶくれゐても気概を失はず（高松市・白根純子：稲畑汀子選）
着るに「著」の字を使った句が他にもありました。日常使わない言葉が蘇るのですね。
◆朝日歌壇
◇鮒つりの等間隔にひとりひとりひとりになりたいひとりの世界（館林市・阿部芳夫：馬場あき子選）
釣りはしませんが、孤独なものなのでしょうか？
「ひとり」のリフレインが楽しい。
◇暗闇の中に息する魂をのぞくかのごと根深葱抜く（諫早市・藤山増昭：馬場あき子選）
これは根深葱でないとダメなんでしょうか？色白の大根はともかく牛蒡などでは趣が違うのでしょうか？
◇一人十枚みんなで作った稲作カルタ祖父ちゃん祖母ちゃん招いて遊ぶ（横浜市・高橋理沙子：馬場あき子選）
百姓の小倅には「稲作カルタ」がどんなものか興味があります。見てみたい。
米作り百姓の作業一つ一つをお祖父さん、お祖母さん、お父さん、お母さんが教えてくれたのでしょうか。
◇幸せをみんなに配ってあげたいが難しいからみかんを配る（東京都・上田結香：馬場あき子選）
幸せなんぞ配ってもらうものではないような。私にもみかん一つお願いします。
◇飛鳥路の冬の平日あまたなる貸し自転車がくつろいでいる（神戸市・高寺美穂子：佐佐木幸綱選）
明日香駅だけでなく観光地の貸し自転車は寒い冬には手持ちぶさたなことでしょう。
「くつろいでいる」がおもしろい。
◇世の中を変える変えると口々にここまで変えた人等が叫ぶ（さいたま市・吉田俊治：佐佐木幸綱選）
鑑賞が難しい歌です。
世の中を変える変えると言っていた人たちは、世の中をここまで変えたという自負を持てということでしょうか。
◇伊那谷の美篶（みすず）に井月（せいげつ）の墓あり誰ぞをりをり地酒を供ふ（伊那市・小林勝幸：高野公彦選）
私が参った時にも井月の小さな墓にはお酒が供えられていました。
酒好きの井月への最高のお供えなのでしょう。「千両、千両」と呟いていることでしょう。
◇ラブ＆ピース歌う斉藤和義の汗 星屑のように煌く（福井市・下向良子：高野公彦選）
テレビを見ませんが、大晦日の紅白歌合戦で斉藤和義さんは「やさしくなりたい」を歌われたそうです。その時のストラップに「NUKE IS OVER
（原発は終わった）」と書かれていたとネットで話題になっています。反原発の歌も歌われています。
◇待つてゐるあいだはくるにちがひない人のことだけひたすら思ふ（川越市・小野長辰：高野公彦選）
女性の歌と思いましたが作者は男性のようです。男の方が純なのでしょうか。
◇終わる前から感想を用意するそんな大人になってしまった（さいたま市・五十部麻：永田和宏選）
そのとおりです。映画を観ても、本を読んでも感想をどうまとめようかと先に思ってしまっています。嫌な大人になってしましました。
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