13/01/29 朝日俳壇、歌壇より
安倍政権の誕生を喜んでいる勢力の一つに闇金業者があると報道されて
いました。「安倍政権による生活保護費
削減をヤミ金業者が大歓迎」(日刊SPA! 13/01/25)
闇金、サラ金などという輩は、元々、弱者を喰いものにすることを生業としているのですから、政権党が消費税増税、生活保護基準の切り下げなど弱者を苛め
れば苛めるほど、奴らにとっては美味しいことでしょ
う。
SPA!はこうも書いています。
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「さらに、医療費負担の世代格差の是正を掲げる自民党政権は今後、高齢者の窓口負担を増やすわけだから、資金難に陥る人たちが増えるよね。ただ、闇金が
貸す相手は高齢者本人ではなく、高齢者を親に持つ子供世代。直接高齢者に貸し付けるには、ちょっとリスクが高すぎるからね」
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こうして99%の国民は死ぬことぐらいしか自由に選べないのでしょうか。
1月
28日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。
◆朝日俳壇
◇店員の着るセーターが売れにけり(川越市・松本良子:稲畑汀子選)
そういうことってあるのかも知れないと思いました。
きっと売り物と売り子のセンスがぴたりと合う良いお店なのでしょう。
◇いつあるか地震を告げよ嫁が君(静岡市・篠原三郎:金子兜太選)
台風や大雪と違って地震の予測は難しいそうです。先日も琵琶湖周辺で
○日に地震がなどという情報がネットの世界で流れていました。その地震の巣の上に私たちは暮らしています。鯰や鼠でも地震を予想することは無理でしょう。
一日も早くすべての原発を廃炉に。嫁が君とは鼠のことで新年の季語だそうです。
◇凩や昔想ふか貰ひ犬(愛知県東郷町・青沼章二:長谷川櫂選)
選者は「前の家を思い出すことがあるのだろうか。ものいわぬ動物だけに、あわれ」と評されていますが、私は凩の夜に野生であった頃を思い出している様に
みました。
◇策ありと思へぬひとの懐手(西宮市・藤井豊:長谷川櫂選)
思案気に懐手をしている人は世の中に多々います。しかし方策があるよ
うには思えません。今の閣僚を皮肉っているようです。
◇春隣不登校児に礼されて(みよし市・稲垣長:大串章選)
季語ってこういう風に活かされるのだなあと思う一句でした。
不登校の子が部屋に閉じこもっているのではなくてよかった。
◆朝日俳壇
◇私とは別の意思持ち動くひと私の中に二つの心臓(草津市・山添聖子:
永田和宏選)
若い女(ひと)の中には二つの人格が住んでいるのでしょうか?
若くもない、女でもない老いた醜い老人にも複数の人格があります。ジキルとハイドのように。
◇冷えつのり青木も万年青(おもと)も南天も実を食われたりひもじき鳥に(八王子市・青木一秋:馬場あき子/佐佐木幸綱選)
食欲のある飢えた小鳥に乾杯。全ての実はあなたたちのためにある。
◇地のちから一本ごとに感じつつ大根をひく地震(ない)を恐れて(岐阜県・高岡勉:馬場あき子選)
地震を怖れてそっと大根を抜く、地と繋がった感触が手に残る。
◇ふるさとの友に会うのが御馳走と福島の友より賀状来ぬ(東京都・半杭蛍子:高野公彦選)
作者は福島から避難されている方のようです。
色んな事情があって今も福島に留まっておられる方から、避難した人への年賀状に書かれた言葉の真意は複雑です。
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