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14/02/03 宮部みゆき「火車」と宇都宮健児さん

 パソコンと私の調 子が悪く、中々何もかもが捗りません。
 パソコンはiTunesのバージョンアップを言われるままにしたところ、いくつかのファイルが無いと起動できませんでした。ネットでえらー原因を調べて 何とか修復が終わりました。その後、その影響があるのかホームページを書いているNetScape(Composer)が立ち上がらなくなりました。これ もアンインストール、インストールをして解決しました。

 また、脱原発や反差別、特定秘密保護法反対などの運動に細々と参加しているのですが、往々にして参加できないことがあります。参加できないと自分のだら しなさに嫌気がしてしまって、へこんでしまうのです。
 そんな毎日ですが、今週の水曜日、木曜日と富山県の氷見に行ってきます。この時期の富山湾ですから鰤などの海産物を食べてこようと思っています。

 さて、東京都知事選挙はマスメディアでは桝添候補の優勢と伝えられています。桝添氏は「女性は生理があり政治家には向いていない」などと発言したそうで す。
 
桝添氏は年間6、700万円もかかる競走馬の費用は払えるくせに婚外子への養育費の減額 を申し出るなどおよそ「人」を大事にする人ではありません。
 方や、細川氏は平成版蟹工船と言われる、労働者の権利を極端に制限する、ボロギレのように使い捨てができる安倍政権の進める国家戦略特区に賛成の立場な のです。こんな人に政治を任せるわけには行きません。

 何度も書いていますが、政治とは陽のあたらない人に陽をあて、弱い立場の人に手を差し伸べることだと思っています。
 その点では宇都宮健児さんに勝る候補は居ません。是非、宇都宮健児さんの政策「新しい東京をはじめよう」 を読んでください。

 そんな宇都宮さん の活動の一端を知らせてくれるのが宮部みゆきさんの「火車」です。
 サラ金などの多重債務のために人生を狂わした人たちとそれを追う休暇中の現職刑事らというサスペンスです。
 宮部みゆきさんは「あとがき」の中で以下のように書かれています。

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 本書の上梓までには、いつにもまして、多くの方々にお力添えをいただきました。とりわけ、超多忙なスケジュールのなか、貴重な時間を割いて取材に応じて くださり、クレジット・サラ金問題の現状について有益なお話を聞かせてくださいました弁護士の宇都宮健児先生には、この場を借りて暑く御礼申し上げます。 ありがとうございました。
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 物語のあらすじはおおむね以下のとおりです。(ネタばれあり)
 公務上怪我をし休職中の警視庁の刑事・本間俊介は妻を亡くし小学生の長男の智と二人暮らし、その家庭を同じ団地に住む家政夫・井坂恒男とその妻が何かと 面倒を見ている。
 ある日、遠縁の青年・栗坂和也が婚約者・関根彰子が失踪したので探してくれないかと訪ねてきます。彰子はクレジットカードを作ろうとしたら過去に自己破 産をしているからカードが作れないと知り突然失踪したのだという。

 本間が彰子の過去を遡って調べていく過程で、彰子の自己破産の手続きをした弁護士・溝口悟郎に話を聞くに行く場面があります。この溝口弁護士が宇都宮健 児さんをモデルしたものだといわれています。
 溝口弁護士は、クレジット・サラ金の発生過程、業界規模、多重債務に陥っていく必然性などを多く語っています。自己破産する人たちがふしだらなだらしな い生活を送っているわけではないことを説いています。

 東京、宇都宮、川口、大阪、伊勢、名古屋と本間の捜索の輪は縮まっていきます。彰子が犯罪を犯していることが段々と確実になっていくのですが、なぜか感 情移入して憎めませんでした。
 久しぶりに書籍の紹介でした。宇都宮健児さんを離れても読み応えある一編でした。テレビドラマ化もされているようで再放送されるなら是非観てみたいもの です。

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